リン・ヴァーリイのレビュー一覧
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「バットマン・ダークナイト・リターンズ」
悪徳と退廃の街ゴッサムシティから、闇の騎士バットマンが、消えて10年。55歳のブルース・ウェインは、己の魂の呼びかけに突き動かされるように、ついに復活を決意する。ゴッサムシティにはびこるギャング団ミュータントを倒し、自分の部下にし、バットマンに憧れて弟子入りしたキャリー・ケリーを相棒に、整形手術に成功するも邪悪な本性をむき出しにするトゥーフェイス、アーカム精神病院に収容され廃人寸前になっていたがバットマンと最後の対決をするべく脱獄をするジョーカー、政府に雇われて工作員に成り下がっているスーパーマンと戦う。東西冷戦の混迷の中、バットマンの復活は、様々な波 -
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Posted by ブクログ
アメコミ界の古典中の古典と言われる『ダークナイト・リターンズ』は、マンネリ化していたバットマンに「ダークナイト」という位置づけを与え、そして再生させた記念碑的作品と言われている。
で、機会があったので読んでみた。これは確かに傑作中の傑作。衰えたバットマンが無秩序状態のゴッサム・シティに業を煮やして大復活、すると彼の宿敵だったジョーカーも復活。アメリカとソ連は核戦争が勃発し、スーパーマンは暴走的に自警を続けるバットマンとの戦いに駆り出され……と、とにかく圧倒的スケールで物語が進んでいく。
人間の本性は変わらないよね、という作者のテーマ設定が面白く、トゥーフェイスやジョーカーを「治療した」と嘯 -
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Posted by ブクログ
ダークナイトの映画版が大好きなのでいつか読みたいと思っていました。
老いたバットマンことブルース・ウェインの物語。
ダークナイト・ライジングではクリスチャン・ベイルがあまりに若々しくて伝わり辛かったけど、老いたヒーローを描いた映画だったのだと改めて気づかされました。
日本のマンガと違って独特のテンポがあるのがアメコミというのは理解していましたが、今まで読んだことある物と比較しても行間に色々な情報があったり、物語を理解するためにはそれなりのリテラシーが必要な作品でした。
特にこの作品が発表された頃の時代背景を調べて読み直すとその膨大な情報量に圧倒される気がします。
ただ、個人的にミミズが這 -
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Posted by ブクログ
バットマン引退から10年。
しかし、ゴッサムシティから犯罪が無くなったわけではなく。
カーレースや酒で焦燥感を誤魔化す老いたブルース・ウェイン。
しかし、胸の中にはまだ戦士の魂は燃え続けており。
そして、闇の騎士は帰還した。
犯罪者に、犯罪と戦うことを禁じた政府に、そしてアメリカの「象徴」に
その荒ぶる魂をぶつけるために。
老バットマンの戦いを描く名作「ダークナイト・リターンズ」、
そしてそのアナーキーな続編「ダークナイト・ストライクス・アゲイン」を
1冊に纏めた合本。
バットマンの終末を描くことで現在のバットマン像を作り上げた
「ダークナイト・リターンズ」だけでも読んで欲しい1冊。 -
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