サーラ・ジュディチェのレビュー一覧

  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

    Posted by ブクログ

    わたしの国においては、自由は少数の人にしか許されない贅沢品。

    アンナ・ポリトコフスカヤが殺されたのはプーチンの誕生日だった。ロシアを代表するリベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」の記者アンナは、死の間際まで、第二次チェチェン戦争や、プーチン政権下のロシアにおける汚職や犯罪、「沈黙の掟」についてペンを執りつづけた。最後まで言論の自由、人間の尊厳のために戦った彼女の娘が生前を綴る。

    ― 1991年8月のクーデターに続いてソ連が崩壊し、ロシアが独立した。わたしの両親はふたりとも、ソ連の崩壊以前から反体制派で、共産党政権には、つねに厳しい目を向けていた。家では、ソビエト連邦内での暮らしの細ごまとした例

    0
    2024年12月25日
  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

    Posted by ブクログ

    娘から見たアンナ・ボリトコフスカヤ。
    とにかくその行動力と確固たる信念を貫き通した人生に圧倒される。
    高潔なジャーナリストの一面と母としてのアンナ。多感な頃のヴェーラにとっては母の存在はさぞかし重かったであろう。
    ナワリヌイが差別主義者でリベラルとはいい難い人物であるという記述は内側から見た新たな視点で驚いた。

    0
    2024年06月30日
  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

    Posted by ブクログ

    アンナ・ポリトコフスカヤ
    ロシアにおいてプーチンのチェチェン紛争を取材し、プーチンを痛烈に批判していた女性ジャーナリスト。
    80年代、ソ連のペレストロイカの進む中でジャーナリストとなったアンナは、ソ連が崩壊し、ゴルバチョフ、そしてエリツィンへと引き継がれた民主化の動きが、プーチンの登場によって、国民の不満を封殺しながら徐々に引き戻されていく中で、危機感を感じ、第二次チェチェン紛争では命の危険に晒されながらチェチェンに潜入して、ロシア国内には明らかにされていないロシア軍の蛮行と政府の欺瞞を暴いてきた。
    それは、ロシア国内においてさえ、彼女を危険に晒す生き方だった。
    そして、2006年10月7日、

    0
    2024年03月17日
  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

    Posted by ブクログ

    このジャーナリストの事は知らなかったです。
    ので 凄い人だったと思いながら読みました。
    が 本当に残念です。
    こう言う事が起こる国が あるのは 驚きですが もしかしたら 日本でも 起こっていて 上手く事故のように見せかけられているのかも と 思ってしまいました。
    一般の人は 真実を知りたいと思っても 自分の力で 情報を得ることができないので ジャーナリストなどの 言葉を信じるしかないので この方のように 命懸けで真実を伝えてくれる人が 沢山いれば その国も 変わって行くのでは? と 思いました。

    0
    2025年02月14日
  • 母、アンナ ロシアの真実を暴いたジャーナリストの情熱と人生

    Posted by ブクログ

    ロシアのジャーナリストが殺され
    世界中にそのニュースが駆け巡った
    あれからもう12年にもなるのか
    プーチンは法を改正し首相の地位に
    居座り
    世界中から批判されても
    ウクライナとの戦いをやめない
    自己の権威とシステムを守るためには
    手段を選ばない
    人の命もなんとも思わない

    国家権力に抵抗し
    事実は事実と鋭く書いたジャーナリスト
    常に危険にさらされながら
    意志を貫いたエネルギーは何処から
    発せられるのだろうか
    家族もいて
    いつ殺されるかと思いながら
    生活する日々

    そんな母を書いた娘
    厳しい母の教えは娘の中に
    生きていることが感じられる

    0
    2024年06月04日