オリヴァーミルマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そういえば子供の頃、家の近所でチョウ、トンボなど虫をよく見た。小学校の自由研究ではクラスの男子の約半数は昆虫採集だった。あれから約50年、大人(老人?)になった今、昆虫をすっかり見なくなってしまった…。
昆虫絶滅の危機を訴える著者。昆虫が姿を消したとき、何が起こるのか、また、その原因は何か。早く手を打たないと人類の危機が訪れると解く。
本書の冒頭の書き出し。
「激変の最初の兆候は不気味な静けさでだった。
世界中の昆虫が姿を消したというのに、人間はすぐには反応せず、最初に恐怖の叫びの声を上げたのは、奇妙なことに鳥だった。ツバメのヒナ1羽が成鳥になるには約20万匹の昆虫を必要とする。それが皆無に -
Posted by ブクログ
昆虫がやばい。
昆虫がやばいということは、生態系がやばい。
生態系がやばいということは、人類の未来がやばい。
実際気にはなっていたが、今住んでいる田舎町より、子供の頃の大都市大阪の方が昆虫は多かった。ブンブンはなんぼでも飛んでたし、ゴマダラカミキリやコカマキリ、ショウリョウバッタやアメンボ、ミノムシもなんでもなくその辺にいた。
今は、見ない。
そういう有名な昆虫だけでなく、名も知らぬような昆虫が実は、あらゆる生態系に複雑に絡んでいる。それが消えていけば、受粉もできないし、死骸の還元も不可能になる。
この本で提示されるのは、世界中で、それもものすごい勢いで昆虫が減っているということ。ある