黒栁佳子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
テレビドラマ化の記事で原作として紹介されていて気になった一冊。
「ムショラン」は、ミシュランと刑務所を合わせた著者の造語。刑務所で働く栄養士さんの仕事を描いた本だ。
印象に残ったのは、争いを避けるために料理はできるだけ均等に盛り付ける、という話。ほんの少しの差がトラブルにつながるからだという。
給食ではおかわりジャンケンをしたり、家では子どもの好きなものを多めによそったりするのが当たり前の環境で暮らしている私には、そのルールはどこか切なく感じられた。好きなものを好きなだけ、とはいかない世界。
それでも著者は、その制約の中で少しでも食事を楽しんでもらえるよう工夫を重ねている。
特殊な場所