ティム・デン・ハイヤーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
すぐに使えそうだと思ったのは「人を動かすメール」の工夫。
職場でプロジェクトのメンバーに依頼したい仕事があるとする。
①と②、どちらが意見を提出してくれるか?
①「2ヶ月前に『みんなでつくるプロジェクト』についてみなさんの意見を求めました。しかしこれまでに寄せられた回答は1件のみです。意見のある人は明日までに送ってください。これは皆でつくるプロジェクトです。ご協力を。」
②「『みんなでつくるプロジェクト』は順調に進んでおり、これまでよりも多くの意見が集まってきています。できるだけ全員の意見を取り入れたいところですが、採用できるアイデアの数には限りがあるので、未提出の方はぜひ今週中に提出し -
Posted by ブクログ
行動経済学の知識がたっぷり詰まっている。
そのなかでも、小さな事が人の行動に大きな影響を起こすハウスフライ効果と有名な認知バイアス(先入観や偏見による勘違い)の二つが肝。
少しかじっただけで、自信過剰となってしまうダニング=クルーガー効果。
印を大きな枠と小さな枠、両方別に囲むと小さな枠の印が大きく見えるデルブーフ錯視
直前に考えた事にイメージが引きずられるプライミング効果(これは、発生原因がわからないらしい)
人が楽して行動できるようにするナッジ
必要以上に難しくて行動をためらわせるようなものをスラッジ
そして、自殺としての、鎮静剤の大量摂取を減らすため、あえて個包装にする事で -
Posted by ブクログ
認知バイアスの本。
全7章ある。
1章から順に、自己欺瞞・怠惰・苦痛・同調・時間・誘引そして報酬をテーマに書かれている。
それぞれの章に多数の認知バイアスや◯◯効果が紹介されている。行動経済学入門というタイトルなので、詳しい方は読む必要がないかと思う。
太文字が多用されており、1ページあたりの文字数も少ないので、分厚い割には読みやすかった。
ただ、全体的に雑というか説明を端折っているというか、そういう意味では読みにくさがあった。
入門書的位置付けだからだろうか、認知バイアスや◯◯効果についての実験話はあるが、なぜそういう反応や行動をとってしまうかまでは触れられていない箇所が多く感じた。