ロビン・ダンバーのレビュー一覧

  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    知的好奇心を満足してくれる一冊。社会科学や脳科学を中心に、多くの視点から宗教を解説してくれるのは非常に興味深い。かつての俗説や自身の誤った知識を昨今の研究成果等をもとに指摘してくれるのも有り難い。

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    2024年11月09日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    無神論者、いや何でも受け付ける人が多い日本。
    私も例外ではないが、宗教は身近で興味はある。しかし、いつ・なぜ発生したは知らない。

    古代交流のなかった地球上の各地で、あらゆる自然現象や自身の周りで起こる出来事に対し超人的な何かがあると畏怖する心が芽生え、それが意図せずアミニズムやシャーマニズムにつながり、宗教に至るのは、まるでヒトの遺伝子に組み込まれているようで何とも不思議だ。

    著者のロビン・ダンバー氏は、もともとサルの仲間の社会行動を研究する霊長類学者であったが、その後ヒトという生物が持っているヒトに固有の性質、即ちヒトの本性は何であり、なぜこのように進化したのかを研究する、進化心理学者に

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    2024年05月16日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    一定以上の集団を結ぶ役割としての宗教の考察が丁寧になされている。
    宗教は何も不思議なものではなく、背景がある。
    アメニズム的信仰にも言及されている。
    内容は難しい。相当数の宗教分派に関わるワードが多数出てきており、詳しい理解のためには他に勉強の必要がある。
    しかし、前段の通り、普遍的な意味での宗教を捉えるには背景知識が多少不足していても可能であり、非常に面白い書籍である。

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    2024年03月21日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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     ダンバー数という概念をご存知だろうか。そのダンバー数を提唱したロビン・ダンバー氏の著書『宗教の起源―私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』を読んだ。ちなみに、ダンバー数の1つの数値として、「ヒトの自然な共同体の大きさは150人」というものがある。同著で個人的に注目したものは、「宗教の進化的基盤の分析」と「ダンバー数の理論の宗教教団の発展論への応用」の2点。人間の認知の仕組み、集団における心理をもとに、宗教というものがなぜ成立したのかを、さまざまな研究をもとに解き明かしている。

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    2024年03月08日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    人間の認識能力と集団生活が宗教を生む。自然や集団の中で起こる理不尽な出来事を感じ取りそれをホモサピエンスの認知能力の力でメンタライジング(目に見えない世界を想像する段階の深まり。普通の人は五次まで扱える)することで超越的な存在を想像してきた。集団的な陶酔もツールとして使うシャーマニズム宗教が生まれる。陶酔感は大脳のエンドルフィン分泌により生み出される。その想像を共有できて互いに関係を持てる共同体はダンバー数の150人くらいまで。これも大脳の認識能力が制限している。人が外敵からの防衛を目的として大きな共同体を作る段階ではシャーマニズム宗教の手には負えなくなる。宗教はよりシステマティックに教義がま

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    2024年02月05日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    なんとなく、タイトルと目次を見て読もうと思ってみたのだけれど、
    よく見ると、ダンバー数(人間の安定した社会集団の上限はだいたい150人くらい)で有名な著者によるものだったと知り、楽しみにしながら読んでみた。

    この本は、タイトルからすると、宗教の考古学的な研究や宗教の歴史研究のように思えるが、そうではない。
    宗教の中身の問題ではなく、宗教があることが人間社会においてどのような役割を果たしているのかについての本になっている。

    結論から言うと、人間の集団は本来の自然な規模であるダンバー数、100~200人を越えて(ある程度)機能しているわけだが、社会集団を機能させるための調整機能を宗教ははたして

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    2024年02月04日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    ひろゆきが最近読んだと言っていたので気になって読んでみた。
    六次志向性をこなせるのは成人の20パーセントってのが印象に残った。
    小説とか読むとたまにこの六次ぐらいの文章に出会うこともあるけど理解するのに凄い時間かかるし疲れる。
    なんかこいつの文章疲れるなと思う時あるけどこれが答えかも。
    あと日常会話でも次元高くなると、ん?今誰の何を言ってるの?もう少しゆっくり言ってとなってしまう。
    自分でこんな苦しんでるのに、20パーもいるわけないよ!と感じた。
    うん、宗教とあまり関係ないクソみたいな感想だね。
    でも一箇所印象深かったとこあげるとそこだね。


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    2025年11月28日
  • 「組織と人数」の絶対法則―人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力

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    流し読み。

    友情の7本柱。
    5人、15人、50人、150人と3倍の法則。

    前半は組織の人数の話。ダンパー数とかについて。後半は割と一般的な組織論だった。会社で仲の良い人、コミュニティを作りましょう、会社に来ましょう、みんなで話し合ってイノベーション起こしましょう的な。

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    2025年03月09日
  • 「組織と人数」の絶対法則―人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力

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    東洋経済オンラインで存在知り、読んでみた。

    ダンバー数、という概念は聞いたことがあったが、何かをやるのに最適な人数について、データも交えての話が興味深い。そこからメディアや環境と組織への影響などにも話が広がっていき、組織が有効に機能するために複数の要素が絡むことを、あらためて思い知らされた。

    本編は380ページ弱あるからか、あるいは内容が硬めだからか、読み進めるのは結構時間がかかった。

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    2025年01月13日
  • 「組織と人数」の絶対法則―人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力

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    本書の要約は以下だが、5人というのは、古来中国の兵隊の最小グループ、江戸時代の日本の五人組に通じると思う。

    5人 もっとも親しい友人の数。迅速に判断を下すことができ、結果を出すことが重視されるチームに最適な人数。
    15人 親友の数。多様な情報源とアイデアに恵まれる、ブレインストーミングに適したグループの人数。
    50人 良好な関係の友人の数。何らかのリーダーシップを必要とせずに、民主的に運営できる集団の最大の人数。
    150人 友人の数(ダンバー数)。この人数を超えると「内集団」と「外集団」に分かれてしまい、互いに対する信頼が薄れる。

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    2024年12月04日
  • 宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

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    ネタバレ

    感想
    宗教の効用。目に見えないものを信じることは進化的に合理的。意識の中に埋め込まれた装置。しかし暴走することもある。それが引金を引く。

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    2023年10月05日