宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか

3,300円 (税込)

16pt

科学が隆盛を極める現代においても、
宗教は衰えるどころかますます影響力を強めている。
ときに国家間の戦争を引き起こすほど
人々の心に深く根差した信仰心は、なぜ生まれたのか?
そして、いかにして私たちが今日知る世界宗教へと進化したのか?

「ダンバー数」で世界的に知られ、
人類学のノーベル賞「トマス・ハクスリー記念賞」を受賞した著者が、
人類学、心理学、神経科学など多彩な視点から
「宗教とは何か」という根源的な問いに迫った、
かつてないスケールの大著。待望の邦訳刊行。

■ ■ ■

集団内に協力行動を生みだす信仰心も、
集団の外に対しては反社会的行動の原動力となる。
宗教的アイデンティティが国家に利用されるとき、悲劇は起こる。
――フィナンシャル・タイムズ紙

宗教と人間の生活のあり方は、かくも複雑なのである。
本書は、その両方を進化的ないきさつから説明しようと、
真に大きな考察を展開しようと試みる大作である。
――長谷川眞理子(進化生物学者、総合研究大学院大学名誉教授/「解説」より)

■ ■ ■

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宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    社会学、哲学、人類学、宗教学などの様々な立場からの宗教研究について、具体的な世界各地の宗教や信仰を例示しながら解説している。索引も細やかで再読しやすい。

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    キリスト教の本質を読んだあとにきになっていた本。紹介文でアニミズムやシャーマン文化について触れていたのが手に取るきっかけだったのだけれど、宗教が脳の発達や増えすぎた人間の適応の結果であることや、人間の社会的集団の人数の限界についての考察が面白い。宗教がある一定の信者数を超えると分裂することがわかり、

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    私が改めて述べるまでもないような名著。人間の脳のサイズから、集団が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限(約150人)を示したロビン・ダンバー。彼の名を取ったダンバー数という言葉もよく聞くが、本書ではそうした考察を基礎とし、宗教について考える。

    宗教といっても大きく「シャーマニズム

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    宗教がなぜ生まれてきたのか、脳内でのエンドルフィンの分泌作用、人口増加による集団の防衛、集団の統率など、様々な実用的な目的で発達してきたという仮説。

    神秘的な観点ではなく、必要があったから生まれてきたという客観的な根拠にも依拠する説明は目から鱗が落ちる読書体験でした。

    0
    2024年03月22日

    Posted by ブクログ

    かなり読みやすく、それでいて深い知見を得られる素晴らしい一冊。宗教そのものというより、私は、同じ志によって行動する組織──つまり、会社のような組織に応用できる考察はないかと思って読んでいたが、その期待を裏切らなかった。
    ダンバー数が圧倒的に正しいと信仰するかどうかは別にしても、一定の尤もらしさや、組

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    宗教について、人間というかむしろ生物の起源にまで遡って、行動心理などを通して科学的に考察した良書。
    宗教の集会などが、大麻やマジックマッシュルームなどによるある意味今のドラッグパーティーのような感じだったんじゃ無いかとも感じ、独特の高揚感が人を呼び込み、また極端な集団行動の生まれる理由にもなるんだな

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    宗教について、進化的、身体的な側面も重視して考察する内容で、端的に言ってすごい本。群淘汰を前提にしているかも。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    ダンバー数(=人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限、150人)を提唱した筆者が、宗教がなぜ人間社会に生じたのかを宗教の各構成要素を切り口として考察した本。
    久しぶりにこういう本をドシッと読めて楽しかった。

    「コミュニティの規模が増えると統治が難しくなり、そのコミュニティを維

    0
    2024年02月29日

    Posted by ブクログ

    宗教の起源について、人類学と進化心理学の専門家である著者が迫った。そもそも霊長類は外敵脅威から身を守るため集団で結束して生活するが、その集団の規模は脳の大きさによって決まっており、人間の場合は身近な共同体や個人の社会ネットワークには150人という上限が存在する。それを超えた集団を作ろうとすると、規模

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    歴史の解説かと思って読み始めたが、科学解説だった。
    人間が親密性を感じながら生活できる集団のサイズの上限は150人で、それを超えると分裂が始まる。それにより大規模な宗教には必然的にカルトが生まれる。
    解説によると、その150人という数をこの本の著者の名前からダンバー数というらしい。

    0
    2023年12月16日

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