大西広のレビュー一覧

  • バブルと資本主義が日本をつぶす ――人口減と貧困の資本論

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    資本主義に「貧困」が欠かせない要素であり、それを解消しないために姑息な手段が取られてきたことを分析しており、あまり見かけない観点から経済を解説しているの楽しめた.我が国の経済を論評する場合、最近になってアベノミクスが最悪の手段だったとの考察があちらこちらから出てきており、面白く拝見している.中間層を貧困にしてしまったことは、今後改善するべきだが、かなりの時間がかかると思う.現在の政権与党が幅広い観点から新たな施策を展開してほしいものだ.

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    2025年05月02日
  • 反米の選択 - トランプ再来で増大する“従属”のコスト -

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    audible 。米国に従属していることこそが諸悪の根源だと思う。
    ポチとして日本人を裏切って恥じない面々はほんとに許せない。石破もやはり防衛族。見事なポチぶりで世界を呆れさせている。
    戦後80年も立つのに真の独立を果たせていないのは情けないことだ。
    戦争の足音が直ぐそこまで来ている。
    130もの米軍基地を提供し、駐留経費の負担は莫大なものだ。沖縄のひどい状況は県民の命を蔑ろにしているが、これは本土に住むものが被害を受けないということではない。アメリカの戦争に参加することを喜んでいるように見える自衛隊も気の毒だ。
    儲けのチャンスと浮かれる大企業も狂っている。

    右翼である一水会が反米をつらぬい

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    2025年04月20日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    ネタバレ

     なぜ資本主義は行き詰るのか。「人口」という切り口から資本主義とマルクス主義の違いとサステナビリティを描く。

     資本主義は搾取を前提としたシステムで西欧諸国は大航海時代からそれを営々と続けてきた。社会の下層に貧困層がいる、という前提で社会の富裕層(資本家)は儲けられる。貧困層がいなくなれば移民で補う。

     いまさらだが、欧米諸国がマルクス主義を蛇蝎のごとく嫌うのが再認識される。そりゃ、マルクス主義の旗印である平等が実現してしまったら…儲けられなくなる…!

     本書ではシンプルだが根本的な質問が投げかけられる。人口が減っていくのは、子をなそうとしてもできない層が増えているから。前出の搾取される

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    2023年11月26日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    【奥が深い資本主義】
    資本主義を搾取する側、される側という浅い思考でとらえていましたが、人の再生産も資本主義の中に含まれていることに驚きです。

    資本主義自身が「資本」と「賃労働」を再生産する必要があるということですが、下記の①~③で①の労働者の生命維持が危ぶまれると②、③はおのずと無くっていくことになります。

    ①労働者の生命維持
    ②次世代労働力の量的形成
    ③次世代労働力の質的形成

    今、①がきびしくなり②、③に手が回らない状態になっています。お金に余裕がないと子供をつくり育てることができなくなるのです。
    資本主義に生命の再生産が含まれているのであれば、このままでは資本主義は終焉をむかえるで

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    2025年03月12日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    マルクス経済学が世紀を超えて未来を言い当てようとしている。産業革命以後、資本投資はヒトから機械・設備に重きを置くようになった=ヒトの軽視。これが人口減の要因という主張を本書は展開する。数理モデルは難解だった。資本主義と相性の良い新自由主義は貧困を自己責任に帰す考え方だろう。経済格差が少子化を招き、人口減で滅びの道を選ばないためには、平等主義equalized societyが重要という主張は理解できた。しかし、国から個人レベルに至るまでパラダイムシフトを起こさない限り、その実現は困難だが諦めてはいけない。

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    2024年12月27日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    経済学とか苦手だが、わかりやすく書かれていた。数字はやっぱり苦手だけど。

    人口減はわかりきっているのに、表面的な対策ばかりで一向に改善されない。それどころか少子化は進むばかりだ。
    富める者はどんどん富み、貧しい者はどんどん追い込まれる。資本主義は貧しい人たちを放置してこそ、成り立つものなのか。はー
    資本主義に変わる政策に、急には無理だから、徐々にでも転換していくべきなのに、そうなってるとは思えない。権力を持った人たちも、自分が生きている間はなんとか逃げ切れると思っているから、目先の自己利益だけを追求し、庶民にはやってる感だけを示す。

    子育て現役の人たちの施策を充実させればさせるほど、お金が

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    2024年12月01日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    マルクス経済学における人口論を根底に、現在日本が抱える人口減少の原因を探っていく。
    個人的には「個人の選択、利益」の総和が、まわりまわって「個人の不利益」になるロジックや、欧米の外国人労働者問題ははるか昔からの歴史的背景があること、そして生命の再生産という捉え方がとても勉強になった。
    なぜ結婚しないのか、なぜ子供が欲しいと思わないのか、様々な要因が絡み合うが、いま一つの答えとして日本の抱える貧困という問題が注視されていることは、本書でも例外ではない。国が言う異次元の少子化対策はもちろんやったほうがいいが、なんか違う感が世間を覆う。この先の日本に不安を覚える。

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    2023年12月16日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    人口の減少と経済成長
    経済格差からくる「生命の再生産」の阻害
    戦前や戦後は地方の耕作従事者を東京なとの都市へ供給することで、労働力を賄ってきた。地方が先細り、日本国内で将来の労働力を得ることができない場合、海外に活路を見出すことになる。
    日本の成長率が圧倒的であった時代は外貨を求めて日本まで出稼ぎに来る労働者が多かった。
    現在、円安や各国の最低賃金を見ても、日本のメリットは大きく減り、国内でも労働力の確保が難しくなる

    改めて人口を維持して労働力を確保することは、長期的な国家的な視点で見る必要があるのだと感じました。
    4万円の減税還付という一時的なカンフル剤で、どうにでもなるものではないなと。

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    2023年11月07日
  • 反米の選択 - トランプ再来で増大する“従属”のコスト -

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    米国への従属は戦後日本の安定を支えた半面、主体性を奪う鎖ともなった。とりわけトランプ再来はその矛盾を鮮やかに浮かび上がらせる。米国第一の論理が再び強まれば日本は高い安全保障費や外交的制約を背負わされるだろう。だが反米を唱えるだけでは現実を切り拓けない。求められるのは自立の意思と同盟の再定義である。依存の構図を見直し自らの責任で進路を選ぶとき従属のコストは希望の投資へと変わる。

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    2025年09月05日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    資本主義が続く限り人口はゼロになる、という扇動的なタイトル。中国の少子化対策が高学歴化につながってる説なるほどと思った。人口減少が資本主義の崩壊に繋がる。一人一人の労働生産性を上げるには格差の是正や人的資本経営の考え方が重要。合計特殊出生率2.07に戻すには、社会の思い切った変革が必要。

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    2025年08月09日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    「人口ゼロ社会」が現実味を帯びてきた。経済学者・大西広は著書『人口ゼロの資本論』で資本主義が人口増加を前提にしてきたことの脆さを突く。成長神話の裏で少子高齢化と過疎が進む日本は縮小の時代に入った。転じて大西は「成長なき豊かさ」への視点を示す。人が減るからこそ自然と共生し無理のない経済の再構築が可能になるというのだ。利潤ではなく人間の幸福のために資本主義は変われるのか。

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    2025年06月19日
  • 「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義

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    人口減少が続く日本の現状、今後について、マルクス経済学を用いて論じている本。前半の日本の人口減少の原因分析については興味を持って読み進められたが、マルクス経済学の人口論に入ってからついて行くのがキツくなったのが本音。経済学の勉強をサボったのがいかんかったかな。

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    2024年01月06日