永盛鷹司のレビュー一覧
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スポーツマンのあくなき向上心に大いに刺激を受けました。彼らの姿を見ていると、一つのことを極めることの難しさや、それを他の分野にどう応用するかを考えさせられました。スポーツにおいて勝利が一つの大きな目的であるのに対し、仕事や生活では同じベクトルの異なる価値観や目標を同じ様に取り組む必要があることを感じています。
また、個人の力を高めることの重要性はもちろんのこと、同時に組織全体の力を引き上げることの必要性も痛感しました。個人の努力とチーム全体の貢献が互いに影響し合いながら、共に成長し、勝利に向けて進むことが求められます。そして、その勝利を単に相手に勝つことと捉えるのではなく、栄光に向かって進む -
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マシュー・サイドの本はこれで3冊目だった。失敗の科学があまりにも良かったので期待し過ぎてしまったところがあった様だ。それでもこの本を読みながら、グリフィス対パレット戦やキンシャサの奇跡の戦いなどYouTubeで検索しながら描かれている事を追って行くとまるでガイドブックの様な機能も果たしてくれたこの本に感謝したい。内容は多岐に渡りしかも、各スポーツ行ったり来たりするのでスポーツごとに分類すると言う方法もあったかも知れない。ただスポーツの歴史的瞬間を後追いするだけでも価値があると思う。今はいつでも過去の試合が見れる便利な時代になったのだから。
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ネタバレ★3.5
スポーツで一流の活躍している人に焦点を当てて描いたビジネス書。
同じ著者の『多様性の科学』では、科学的なアプローチで“何故多様性が必要なのか”、“多様性があることによってどんなメリットがあるのか”という事が描かれていましたが、こちらの書では科学的アプローチは少なめ。というか、ある意味、一流のスポーツ選手の事は、科学では解明しきれないという事なんでしょうかね。その人となりや、生活、活動、心理などに関しての描写が多かった気がします。
ところで、著者はランス・アームストロングが大嫌いみたいですね。ハッキリとそう書いてあるわけでは無いですが、描き方の端々から、軽蔑しているという印象を受 -
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継続した努力こそが報われるが基本ベースにある本
個人とその周りの人がどうするかに焦点を当てている
作者は卓球・テニス・サッカーの話題が多く
この3種目に興味の無い人はかなりきつい
ゴルフやツールドフランスやボクシングなどは少し
手でくる程度
そのスポーツに時間を割くかが
一流になるかの境目ではあるが
最低10000時間という途轍もない時間を投下して
始めて判断されるレベルに到達するという
皮肉にも程がある
名言
打たなかったショットの失敗率は100%だ
一流の選手が持っているのは、反応力ではなく
卓越した予測力。この複雑なスキルは
生まれ持った特性ではなく、長年の練習によって
脳に書き込ま -
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コーチのダニー・ケリーが、権限を「指揮系統のより低いところへ」移譲したその度合いこそが、このチームの最も驚くべき洞察力の表れだろう。日々のトレーニングをいつおこなうか、選手たちは自分で決める。選手たちは、自分たちが守るべき明文化された規則や行動原則を自分たちで決める。キャプテンも投票で決める。無秩序な状態だと思う人もいるだろうが、実際には、指揮系統は強化されたのだ。
「責任を与えられ、意思決定の場に参加する人は、当事者意識を持ちます。その人は物事により責任を持って参加するようになるのです。そうすれば、チーム全体の力学も変わってきます」とケイトは言う。「若手の選手も成長します。自分たちが策定に