マリア・レッサのレビュー一覧

  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    フィリピン人ジャーナリストである著者が、フェイスブック等のテックを活用し偽情報を流すことで、ナラティブを支配しようとする権力者に立ち向かう自叙伝。

    ジャーナリズムに必要なのは、「透明性」「説明責任」「一貫性」であり、その目的は「民主主義が機能するために必要な、より多くの情報を手にした市民を作り出すこと」であると高い志を掲げる著者が、真偽不明な偽情報により民意が意図的に作り上げられる様を嘆き、結果その刃が自らに向かってもなお立ち向かい戦い続ける様は心にズシンと響いた。

    snsで流れてくる情報は軽々と信じてはいけないと思いつつも、おそらくわたしも誰かが意図的に作り上げた民意の片棒を担いでいるの

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    2025年12月02日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    ドゥテルテ前大統領がInternational Criminal Courtの発付した逮捕状により逮捕されたニュースを受けて、長らく読みたい本リストに入っていた本書を読んでみることにした。

    序文を書いているアマル・クルーニーは、本文中にも登場するが、ジョージ・クルーニーの妻であり、弁護士をしているらしい。ジョージ・クルーニーがアメリカ民主党のパトロンであるのは有名な話だが、迫害されているジャーナリストの支援をしていることは知らなかった。
    本文は著者の生い立ちから始まる。やや退屈にも思える記述が続くが、著者の人生経験により形成された価値観やパーソナリティがドゥテルテ側の者たちとの闘いにも影響し

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    2025年03月23日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    著者マリア・レッサはフィリピンのジャーナリスト、2021年ノーベル平和賞受賞者。

    ドゥテルテ大統領の様々な妨害・迫害(訴訟・逮捕等)を受けながら、ジャーナリズムの本旨を貫くとともに、フェイスブック・ザッカーバーグの欺瞞を知らしめた。
    志の高さに驚嘆する。

    「私の国で起きていることは、いずれ世界のほかの国でも起きる」
    「あきらめてしまったら、私たちの世界の破滅に手を貸すことになる。あなたの子どもたちは操られ、彼らの価値観は破壊され、地球は荒廃するだろう。いまこのときに地球の未来が懸かっている。」

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    2023年08月19日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    SNSの台頭による、デマやプロパガンダと戦うジャーナリスト、マリア・レッサの本。思うのは、日本にはそもそも彼女の様に限りなく事実を取材して伝えようとするジャーナリストなんていないんじゃないかということ。

    根底に「国を想う」という気持ちがあるからこそ、いくつもの裁判を抱えながらも体制側と戦う道を選べる強さにつながるんだと感じる。

    ドゥテルテ大統領やトランプ大統領がいかに国民を扇動し、そこにSNSが関わってきたかがわかる、まさに現在進行系で読むべき本だ。

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    2025年06月09日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    ネタバレ

    以前からメディアに不信感を抱いていて、表紙を見てふと気になったから買ってみた。どちらかというと洗脳的な情報操作はテレビのメディアで起こっていて、インターネットやSNSは情報を選べるという点で、もう少し偏りのない情報を得られると思っていたが、大間違い。自分では取捨選択をしているつもりだったが、確かにアルゴリズムの影響を受けて偏った政治的思想になりつつあった気がする。ハッとさせられた本だった。でも何が起こっているかは理解できたが、ユーザーとしての私たちは?どうしたらいい?という一般ユーザーの対策の部分がもう少し詳しく書かれていたらよかったなと思った。

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    2025年05月02日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    オレンジ色の表紙に挑発的日本語タイトル。著者は熱血女。一番の悪役はフェイスブックだが、どう悪いのかは本書ではわかりにくかった。

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    2025年04月03日
  • 偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

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    マリア・レッサはフィリピンのジャーナリスト。フィリピン政府がSNS(主にフェイスブック)をはじめ、ネットメディアによる偽情報を流し政権の維持を目論む。それに対して、マリア・レッサはジャーナリストとして真の情報を提供することで、フィリピン国民に真実を伝える戦いに挑む。

    ■目次
    序章:透明な原子爆弾
    第Ⅰ部
    - 第1章:黄金律
    - 第2章:倫理規定(オナーコード)
    - 第3章:信頼の速度
    - 第4章:ジャーナリズムの使命
    第Ⅱ部
    - 第5章:ネットワーク効果
    - 第6章:変化の波を起こす
    - 第7章:友達の友達が民主主義を駄目にした
    - 第8章:法の支配が内部から崩れる仕組み
    第Ⅲ部
    - 第9章

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    2025年07月23日