偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう

2,420円 (税込)

12pt

4.3

ノーベル平和賞のジャーナリストがついに語る、闘いの記録! SNS時代の情報戦争にいかに立ち向かうか? フェイクや憎悪から世界を救うための熱き提言! 序文:アマル・クルーニー。

「私の国で起きていることは、いずれ世界のほかの国でも起きる」
ノーベル賞ジャーナリストの警告!!


●本文より
「ノーベル賞授賞式から三か月も経たないうちに、ロシアがウクライナを侵略した。二〇一四年にクリミア半島に侵攻し、ウクライナからこれを奪って併合し、傀儡政府をねじ込んで以来、オンラインでばらまいてきたメタナラティブを利用して。その戦術とは? 情報を隠蔽して、噓と交換する。(中略)ロシアは、架空のネットアカウントを作り、ボット軍団を展開し、ソーシャルメディア・プラットフォームの脆弱性につけ込んで生身の人間を欺いた。世界のあらたな情報の門番(ゲートキーパー)となった、アメリカ人が所有するプラットフォームにとって、こうした活動はさらに多くのエンゲージメントを作り出し、さらに多くの金をもたらした。門番と偽情報工作員の目標が合致した。
このときはじめて、私たちは情報戦争の戦術に気づいた。その戦術はすぐに世界中で展開されるようになる。フィリピンのドゥテルテ、イギリスのEU離脱、カタルーニャ州の独立運動、「選挙泥棒を止めろ(ストップ・ザ・スティール)」。八年後の二〇二二年二月二四日、クリミアを併合したときと同じ手口、同じメタナラティブを使って、ウラジーミル・プーチンはウクライナそのものを侵略した。このように偽情報は、ボトムアップとトップダウンで、まったくあたらしい現実を製造できる」


●各界著名人・各紙誌絶賛!

「私の個人的なヒーロー」
――ヒラリー・クリントン

「じつに卓越していて、変革をもたらしてくれる」
――ショシャナ・ズボフ(ハーバード・ビジネススクール名誉教授、『監視資本主義』著者)

「レッサは私たちすべての支えを必要としている」
――英国『ガーディアン』紙

「彼女には未来が見えていた」
――英国『オブザーバー』紙


●原題
How to Stand Up to a Dictator: The Fight for Our Future(2022年刊)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    フィリピン人ジャーナリストである著者が、フェイスブック等のテックを活用し偽情報を流すことで、ナラティブを支配しようとする権力者に立ち向かう自叙伝。

    ジャーナリズムに必要なのは、「透明性」「説明責任」「一貫性」であり、その目的は「民主主義が機能するために必要な、より多くの情報を手にした市民を作り出す

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    ドゥテルテ前大統領がInternational Criminal Courtの発付した逮捕状により逮捕されたニュースを受けて、長らく読みたい本リストに入っていた本書を読んでみることにした。

    序文を書いているアマル・クルーニーは、本文中にも登場するが、ジョージ・クルーニーの妻であり、弁護士をしている

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    著者マリア・レッサはフィリピンのジャーナリスト、2021年ノーベル平和賞受賞者。

    ドゥテルテ大統領の様々な妨害・迫害(訴訟・逮捕等)を受けながら、ジャーナリズムの本旨を貫くとともに、フェイスブック・ザッカーバーグの欺瞞を知らしめた。
    志の高さに驚嘆する。

    「私の国で起きていることは、いずれ世界の

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    SNSの台頭による、デマやプロパガンダと戦うジャーナリスト、マリア・レッサの本。思うのは、日本にはそもそも彼女の様に限りなく事実を取材して伝えようとするジャーナリストなんていないんじゃないかということ。

    根底に「国を想う」という気持ちがあるからこそ、いくつもの裁判を抱えながらも体制側と戦う道を選べ

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    オレンジ色の表紙に挑発的日本語タイトル。著者は熱血女。一番の悪役はフェイスブックだが、どう悪いのかは本書ではわかりにくかった。

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    マリア・レッサはフィリピンのジャーナリスト。フィリピン政府がSNS(主にフェイスブック)をはじめ、ネットメディアによる偽情報を流し政権の維持を目論む。それに対して、マリア・レッサはジャーナリストとして真の情報を提供することで、フィリピン国民に真実を伝える戦いに挑む。

    ■目次
    序章:透明な原子爆弾

    0
    2025年07月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前からメディアに不信感を抱いていて、表紙を見てふと気になったから買ってみた。どちらかというと洗脳的な情報操作はテレビのメディアで起こっていて、インターネットやSNSは情報を選べるという点で、もう少し偏りのない情報を得られると思っていたが、大間違い。自分では取捨選択をしているつもりだったが、確かにア

    0
    2025年05月02日

偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す