クリストファー・レアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
研究テーマを変える必要ができて困っている時に、読んだ。
研究するということは、単に論文を書く技術を学ぶとか、何が研究として発表に値するものなのかとか、そういうことはさておいて、
自分と向き合い、自分をまず研究することから始まるんだなということが感じられ、
大学院に入った理由をもう一度考え直そうというところまで引き戻してくれた。
特に、自分と違う分野の人たちに、自分の課題について理解してもらえるようにくるがこの本における重要なポイントというのがとても、とても、心を打たれた。
ざっとアウトラインを読んだので、今度もう一回読み直して、今度は紙に書いて実践する。 -
Posted by ブクログ
洋書独特のちょっと回りくどい表現のため、初めて読んだ時は何がなんだかよく理解できませんでしたが、何度も読んでるうちにそういう事かと納得させてくれた本。スルメのように噛めば噛むほど味が出る的な内容でした。
まさに、リサーチの「はじめかた」。
世の中に沢山ある論文の書き方、研究のやり方を解説する本と違い研究初心者が自分の中の「問い」をどうやって見つけ、深掘りし、育てるか、さらに人に伝えるためにどうしたらいいかということが書かれていました。
研究だけじゃなく、会社の実務でも応用できるんじゃないかとも思います。
まだ流し読み程度ですが、機会を見て読み返したいと思います。 -
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Posted by ブクログ
「自分中心」に研究をはじめるにはどうしたらいいか。
それを手順を挙げながら解説していく本。
本書の面白いところは、自分の関心に徹底的に即していくところ。
自分が本当に面白いと思うかが第一で、自分の分野(学問領域)に位置付けていくのは最終段階である。
こうすることで、特定の学問分野に囚われず、関心が共通する人の研究とつながることができる。
自分の学生時代を振り返る。
たしか…対象を決めて、テーマをなんとなくでっちあげる。
その後、先行文献をチェックして…。
本書を読むと、なるほど、これじゃタコつぼにはまり、自分が何に関心があったのか見失うはず。
チェックポイントや、やりがちな誤りなど、具体 -
Posted by ブクログ
「リサーチ」って、軽そうで、なんか趣味的な本かなと思って読んだら、これ「研究」ですよね。マジなやつ。文系の研究をして卒論、修論、博士論文を書く人向けに、アメリカの先生お二人が、楽しく有意義な研究生活をおくってほしいと、親心を持って指導されています。最初から課題バンバン出て、調べ・考え・書くことを求められます。
私、場違い?なもので適当にパラパラとしか読んでいませんが、興味深い点がありました。
それは、著者たちの中心となる主張である、研究は「自分中心的研究」でやりましょう、ということ。私の勝手な理解は以下の通り。
「研究のはじめに「問い」をさがすとき、検索した文献のタイトルや要約をみてビビ -
Posted by ブクログ
リサーチを自分中心に考える、という視点は研究者になると分かるものかも知れないが、研究をこれから始める場合には、自明ではないのかも知れない…と目を開かれた。ステップバイステップで、どのようにリサーチを捉えるかを教えてくれるので、方法としては分かりやすい。
反面、仕方ないとはいえ、自分の分野ではどうやるべきか、と言う個別事情には答えてくれないし、また、問いと問題の関係、問題と問題集団の関係については、やはり分野の壁があるように思う。
それでも、リサーチは準備が大切なので、この本を読んで、自分の中の疑問を糧に、リサーチの準備(実験計画の前の前くらいまで)は進んでもらいたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ興味深いタイトルの本。どの本もどこから歩き出せばいいか教えてはくれない。確かにそのとおり。
本書の目的は自らともる火をつける理想的な条件を生み出す手助けをすること
メモ
・研究とは研究者が自分のなかにある問題を見極め、それに対してどうすればいいか考えることから始まる。
・自分中心的研究
実践の面から、今いる場所から研究の道程に踏み出す。自己との密接なつながりを重視維持することが重要。
精神的には、自己の能力と限界を自覚し、意識的に評価する。自分が何者であるかを知り、自分自身の直感に耳を傾け、子供っぽくても信頼し、深化させていくこと
考え方は課題を明確にし、自分のアイデア、前提、関心ごと -
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Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1部 自分中心の研究者になる
第1章 問いとは?
第2章 きみの問題は?
第3章 成功するプロジェクトを設計する
第2部 自分の枠を超える
第4章 きみの「問題集団」の見つけかた
第5章 「分野」の歩きかた
第6章 はじめかた
<内容>
さまざまな研究について、そのテクニックを紹介する本、実践する本はあまた存在している。この本のミソは、その前、研究テーマをどのように決めていくのか、その手段を手取り足取り教えてくれる本だ。帯で「東大生・京大生がいま一番読んでいる本」とある。ここを付いた本はあまり見たことがない。でもウチの高校でも、かなり浅いが「探究」をお -
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