小木君人のレビュー一覧

  • 魔女は世界に嫌われる

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    全3巻完結。
    魔女っ娘アーシェの作為ゼロのあざとさに参りました。2巻のアーシェの背中からハグ&「いつもあたしを守ってくれてありがとう」。尊い。

    善人であっても、良いことをしても、魔女と一括りにされて嫌われ、迫害される。世界の残酷さを表した作品です。
    助けた人達と、死人軍を引き連れ向かい合うアーシェのシーンは名画のようです。

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    2020年01月08日
  • 魔女は世界に嫌われる3

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    ワンピースを着た揚羽が可愛い。

    まさかミドナが三百年前に支配を崩壊させた張本人だなんてビックリ。長生きにも程がある……。
    というよりも、魔女(魔法使い)が長寿すぎるし、見た目からは想像もつかない。
    彼女の起こした行動とそれによって得られた結果は、純粋な善意が必ずしも最善の結果につながるわけではないことのいい例だと思う。

    アーシェの角が生えていた理由が思ったよりしょぼくてガッカリ。
    でも、作品のテーマ(のようなもの?)からは外れてはいないように思う。

    今の角人は当時の驕り高ぶった当時の魔法使いたちと大して変わらないのではないかと感じた。

    「お母さん」と「ママ」というのは、良い表現だと思う

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    2017年03月26日
  • 魔女は世界に嫌われる2

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    やはり世間に不慣れな二人が旅をしたせいか、直ぐに騙されてしまって見ていられない。
    ハンスの甘言に惑わされたとはいえ、すれ違う二人の様子が見ていてもどかしい。

    カルロッタがかっこいい。彼女がどことなく、進撃の巨人に出てくるユミルに似ているように思う。
    魔女に関わらず、何か特定の対象物に対する嫌悪の感情は共通の敵を作ることで統治者としては統治に便利だとは思うが、実際に魔女を見たことのないような小さな子までもが魔女に対して純粋に憎しみ、嫌悪している光景は、見ていて不気味であり、嫌悪感を感じる。

    月光揚羽が蝶から人間になったのにはびっくり。可愛い。

    ハンスが魔女と人間のハーフであるから目が光らな

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    2017年03月26日
  • 魔女は世界に嫌われる

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    流石にネロの父親に掛けられた冤罪は滅茶苦茶すぎる。
    追ってから逃れるためとはいえ、妹を連れて不帰の谷へと逃げ込む勇気はすごいと思った。

    ミドナの文様もイラストよりももっと蔦状のものだと思っていた。
    防腐の結界の張られている保存庫が冷蔵庫よりも有能すぎて、一家に一室?欲しいと思わさせられた。

    アーシェの死霊魔術もすごいと思うが、固有魔術以外の魔術は使えないのだろうか?
    そこだけが疑問。

    確かに昔の魔法使いたちの所業は酷いと思うが、だからといって今弾圧され、迫害されているのは理不尽なように思える。

    モーガンが敵ながらかっこいい。同じ女でも惚れる。

    たとえ利害の一致だけであっても、アーシェ

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    2017年03月26日
  • 魔女は世界に嫌われる3

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     ネロ達が旅を続けて、旧魔導帝国へ入るところからの話です。
     色々盛り沢山な内容でした。最後は綺麗に終わって良かったです。

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    2014年07月19日
  • 魔女は世界に嫌われる2

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    ネタバレ

    ちょっと間が空きすぎの気もしますが、無事刊行されて何よりです。
    もしかして煮詰まっちゃってるのかなー?とも思ったのですが、
    個人的にはそんな気配も感じず読めました。
    むしろ綺麗に纏まってると思います。

    さて、こっから前巻のネタバレ含みますが
    前回《不帰の谷》を旅立ち《皇都跡地》を目指すことになったネロとアーシェですが、
    それによりタイトルの意味につながる世間の風当たりや、
    そこから生まれた弊害や悪意に触れていくことになります。

    それと同時に個々の理解ややさしさに触れる機会も得ます。

    現代マスコミのプロパガンダより根強い浸透を見せている
    「魔法使いを拒絶する世界」ですが、
    正直これを覆すの

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    2014年02月24日
  • 魔女は世界に嫌われる2

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     前回のすぐ続きからの話で、苦労しながら様々な困難を乗り越えながら国境を越えて、ネロとアーシェは旅を続けていきます。
     物語を通して二人がすこしずつ成長し障害となる悪人と戦うという、前回にもまして王道な話になっています。
     序盤、仲間の異変、新しいキャラクターの登場と悪党との戦闘、謎の敵との戦闘、もう一人の新キャラクターの登場をひとつづきの一連の流れで行ったのはさすがにちょっと強引すぎるという気がしました。この部分を除けば、二人の挫折や成長、力を合わせて強敵と戦う場面などいろいろあって面白かったです。

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    2014年01月17日
  • 魔女は世界に嫌われる

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     素晴らしい一巻だった。これは続巻をぜひとも買いたい作品である。
     常々、物語(で語る作品)は切実でなければならないと思っているのだけど、この作品はそうした切実さをもってシリーズのプロローグを描いている。無駄な語りもなく、視点の移動もスムーズである。それぞれキャラの心情の描き方にもぎこちなさが全くない。上手いの一言だ。
     夏休みの宿題の読書感想用に挙げても良いだろう、良質なジュブナイルファンタジーである。表紙買いして良かった。

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    2013年09月20日
  • 森の魔獣に花束を

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    ボーイミーツ人外ガール! お伽話のような雰囲気が痛ましい話を上手く和らげてくれて、よく考えたら重い話でも嫌な雰囲気を感じさせられなくてすごくよかった。

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    2012年07月14日
  • 森の魔獣に花束を

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    このヒロインと主人公は割れ鍋に綴じ蓋って感じで好き。
    ホンノーさんもうまい配置だと思う。

    ラストの主人公のセリフは若干蛇足気味かなと思った。

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    2012年05月19日
  • その日彼は死なずにすむか?(イラスト簡略版)

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    ネタバレ

    ある日,体調が悪いということで
    風邪薬を買って帰ったらその風邪薬は爆弾だった.
    そして死んだ・・.
    何もいいことがない,17年の人生だった.
    ブラックアウトした世界でマキエルと名乗る変な生き物に遭遇して
    「もういちど10歳からやり直して奇跡の欠片を全て集めれば君は死なずに済む」
    と告げられる.
    というわけで人生リベンジラノベです.

    面白かったよ!
    こういう話大好物.
    オヌヌメです.

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    2011年12月06日
  • 森の魔獣に花束を

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    一冊完結。
    人喰いの少女が織り成す純愛ファンタジー。
    心通わぬ人達の中で生き永らえるより愛する人に看取られながら死にたいと、僕も思う。

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    2015年10月23日
  • 魔女は世界に嫌われる3

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    ネタバレ

    アーシェに角人の血が混ざっていることが分かり、旧ガルディア魔導帝国内に入りギルダと会い儀式の真実が分かってから話は急展開。物語が転がるようになり面白くなった。旧ガルディア魔導帝国の滅んだ真実、ギルダとミドアの確執、アーシェの魔法とアンの蘇生と謎が解明され面白い。

    魔法を使えるようになったアーシェが頼もしい。ギルダはただの人間となり、アーシェは不老不死に近い魔法使いとなり、といろいろあったが、アーシェとネロが互いのことを許せて愛し合えるハッピーエンドで良かった。未来のことは誰にも分からない!大好きな人たちに囲まれて、アーシェとネロが穏やかに暮らしていけるといい。ヒトは希望を失っても新しい希望が

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    2015年05月17日
  • 魔女は世界に嫌われる

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    童話的ファンタジー世界。旅立つところで1巻が終わるため、尺の短さがもったいなく感じる。作者の前シリーズよりは全然好みで良い感じ。

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    2015年05月17日
  • その日彼は死なずにすむか?(イラスト簡略版)

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    友達も恋人もおらず無為に17年間を過ごし、無差別爆弾爆発に巻き込まれ死んだ主人公が、自らの死を回避するために10歳からやり直す話。人生をやり直すことは小説としてよくあるテーマであり、ケン・グリムウッド「リプレイ」が至高でありはあるものの、本作は子供時代の描写が非常に細やかでジュブナイル小説のような味わいで非常に良かった。17歳から10歳に戻り7年分のアドバンテージがあるはずのものの、あっという間に10歳の小学生男子に戻り、突っかかれてる女子小学生を助けるのに震えるほど勇気が必要だったり、「◯◯だったらどうしよう」となにか一言言うにもくよくよ悩んだり、小学生の時の描写が非常に秀逸。
    またマキエル

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    2015年03月21日
  • 魔女は世界に嫌われる

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     父親が重罪人として殺され、息子である主人公ネロも兵士に追われるところから始まります。逃げていくうちに古い城にたどり着き、そこで魔女の母娘に出会います。ネロは死んでしまった妹を生き返らせるために、魔女の娘・アーシェと旅立つことになります。
     ストーリーや設定はわりとよくあるものですが、宝物庫で番人に襲われたり、城に追手の兵士が来たり、といろいろなことがおこり、話のテンポが良かったです。主人公が周囲をゆっくりにする魔剣を持って戦う場面は、面白かったですし。
     また、城から出たことがなく外の世界に憧れていて、ときおりずいぶんと幼なくなるアーシェが可愛らしかったです。そのアーシェが悲しむ場面があるの

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    2013年07月16日
  • 森の魔獣に花束を

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    久しぶりに読後びたんびたんするぐらいおもしろかった!スピード感はあんまなくて、伏線のはり方もぎこちないけど、隠し方は上手だし、意外性もあっておもしろかった!
    あと、かわいい!触手かわいい!触手がかわいいの!かわいいの触手なの!

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    2012年10月11日
  • その日彼は死なずにすむか?(イラスト簡略版)

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    ネタバレ

    2009年6月当時の日記です。

    いやー、面白かったなぁw
    小学生の恋愛が微笑ましすぎるwwソフィアかわいいなぁw
    お気に入りは上目遣いではにかんだとこのシーンw
    いやー…脳内メモリィがとろけてしまいましたわ…ww

    そして浮気騒動で大爆笑wwwあれは面白かったw微笑ましすぎるwww

    後半は…まあ、仕方ない部分もあるけど…主人公高校生じゃなくても良かったんじゃない?w
    あ、でもソフィアの立ち位置は良かったと思う。直接的なのよりよっぽど素晴らしい奇跡だなと。
    繋がりとか絆とか、そーゆー使い古された月並みなテーマをこんな風に綺麗に収めた所がこの作品の素晴らしい所。
    総合的には大満

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    2012年07月03日
  • 森の魔獣に花束を

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    その日彼は~の、小木君人作品ですね。
    前作ではひどくがっかりさせられたのですがw
    今回は評判通り良い出来でした。

    プロローグの幼稚さにはあきれましたが
    エピローグの美しさは素晴らしいですね。

    名作とか呼ばれるほどの作品ではないと思いますが、
    秀作だったと思います。

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    2012年06月30日
  • 森の魔獣に花束を

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    異種族間の交流と愛を描いた作品です。

    主人公はひ弱な少年で、森で生きる術など持ち合わせておりません。
    魔獣に捕まった主人公は食べられそうになりますが、代わりに絵を描き、歌を教える事で生かしてもらいます。

    こうして交流を持つ中、二人は相手に信頼を抱き、いつしかそれは恋心に変わります。

    最初はエサやペット程度の扱いだった少年を、最後は自分を犠牲にしてでも助けようとする魔獣の姿は感動的でした(^_^)

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    2012年06月24日