地人館のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ神仏習合が奈良時代(710〜794)から始まっていたのが想像よりも歴史があって、明治(1868)の神仏分離令からなる廃仏毀釈で破壊された寺院がたくさんあったと思うと切なくなりました。一方で、真言宗の開祖・空海が高野山に入る際、土地を案内し譲った地主神たちの話には、神と仏が共に歩んだ時代の温かさを感じます。強力な怨霊を厚く祀ることで恵みをもたらすという考え方は、人の善悪を問わず神格化することによって、人々の記憶に残す役割があると思いました。それは恐怖や災厄を排除するのではなく、神として受け入れることで共同体の内に位置づける行為だったのでしょう。
-
Posted by ブクログ
地獄ってどんな場所?
どの地獄へどんな罪を犯した人が行くの?
では極楽とは?
生と死を考えつつ地獄の世界を旅してみよう。
・OPENING 冥界のキャラクター図鑑
第1章 往生要集に綴られた八大地獄
第2章 死出の旅路と六道輪廻
第3章 神話・説話・絵図に見る日本の地獄模様
第4章 地獄から脱した仏の世界 極楽浄土
第5章 地獄と並び恐れられた妖怪・幽霊・怨霊
・あとがき ・索引、主な図版資料、主な参考文献有り。
『鬼灯の冷徹』の舞台、地獄へようこそ!
源信『往生要集』と、仏教と道教が融合して生まれた
十王信仰、「地獄十王経」を中心に示される地獄。
熱地獄の八大地獄、それぞれにある16の小地獄の抜粋を
怖そうでなんか可愛い感じのイラストを添えて解説しています。
寒地獄は少しだけ。もちろん極楽浄土も。
輪廻転生と六道、死出の旅路と死に装束の意味についても。
『古事記』での黄泉の国や『万葉集』での死生観、
空海の地獄などの説話や絵画での地獄も、解説。
妖怪・幽霊・怨霊の話は、ちょっとオマケな感じだな。
世界各地の地獄観があればと思ったけどね。
『鬼滅の刃』で無惨様が送られたのは、阿鼻地獄。
二千年かけて責められ、地獄の底へ堕ち続けるんだって。
石川五右衛門が極楽に行けた話が面白かったです。 -
Posted by ブクログ
地獄について詳しく解説してくれる本。
図解されていて眺めるだけでも楽しい。
(とはいえ、苦しい記述は多い…)
地獄の情報は、
源信の『往生要集』に詳しいらしい。
地獄は八大地獄といって
八階層になっていて
下に行くほどひどいという。
(ワンピースの大監獄インペルダウンも
6階層だけれど、これを元にした
のだろうと思った。)
どの階層は、生前に
どんな罪を犯した人がいくのか、
どんな責苦にあうのか、
詳細な記述されている。
(絶対に行きたくはない!!)
地獄だけではなく、極楽についてや
妖怪・幽霊・怨霊についても載っていて
なかなか興味深く読めた。