布施由紀子のレビュー一覧

  • 盗まれた誇り 喪失と恥と右派の躍進

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    『ヒルビリーエレジー』の別バージョンというか、合衆国
    「ラストベルト」に生きる人々に社会学者が取材したもの。

    「調査を進めるうちに、わたしは自分がアメリカで最も白人人口の割合が高く、二番目に貧しい下院選挙区の住民たちと親交を深めていることに気づいた。全国的に、地域間、人口集団間、政党間の分断が広がるなか、この地区では民主党から共和党への転向が急速に進んでいた。」(付記1 調査について 362ページ)

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    2026年07月27日
  • 壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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    壁、というのは、共感の壁。米国の左派と右派の間の壁。
    トランプ大統領が最初に選ばれた時の「理由」を分析したというか、「右派」をフィールドワークした本。

    インテリ層が、「右派」をフィールドワークの対象にするというところ自体がもう、分断の深さであろう。全く理解ができない研究対象なのだな。

    右派もわけわからん。
    仕事が欲しければ環境はどうなってもいい的なところに完全に目を瞑る。
    政府は悪だが、州は味方。

    みんな都合のいいところばかり信じている。というか、明らかに利用されてる感じはある。

    昔は良かった。あのままならアメリカンドリームもあった。
    「なにか」がそれを壊した。俺たちの列に、本来入るべ

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    2026年05月30日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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    ネタバレ

    伝記や評伝ではなく「おはなし」である。著者の想像力が効きすぎたタイプの。

    本編は評価外で、あとがきと合わせて星3つの評価とした。以下のような書きざまがとても苦手だから。
    ・一人称の主人公にときどき著者が憑依する
    ・ダブスタ構文

    本作品には昭和の少女漫画の風情がある。
    登場時無敵のヒロイン、男の暴力に腹を立てるが自らも挑発的でめっぽう手が早い。やがて挫折し、不幸な目にあうが、再び無敵になってドヤってエンド。
    余談だが、『トワイライト』シリーズを読んだときにもそう感じた。シンクロニシティか、文化の輸出によるものか。

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    2023年02月08日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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    化石を発見する少女、メアリのお話。
    時代的な背景も厳しく、兄弟が、幼い時になくなったり、食べるものにも不自由する。
    メアリは、海岸で恐竜の頭蓋骨を見つけ、その体も見つけ出してしまう。
    ヘンリーや、エリザベスという素敵な友達もいて、化石を探し続けるメアリ。
    自分の好きなことを追いかけるお話、素敵でした。

    訳者あとがきで、イギリスでは、科学技術に関わる女性が少なく、日本も同じ問題をかかえている。
    児童書の分類なので、ぜひぜひ子供たちに読んでほしいと思った。

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    2022年09月30日
  • 壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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    左右両派の対立・分断が深まるアメリカ。保守派はリベラル派のことを、怠け者を助け道徳を損なうとみなし、リベラル派は保守派のことを、頑迷な愚か者だと考える。まったく違う価値観ゆえに、両者はまるで違う国に暮らしているかのようだ。
    代表的な「青い州」カリフォルニア・バークレーに暮らすリベラルな研究者である著者は、「赤い州」ルイジアナのティーパーティ支持者たちを、2011年からトランプ大統領が誕生した2016年までの5年間にわたって訪ね、インタビュー調査を行った。リベラル派と保守派の間にそびえたつ「共感の壁」を克服しようと、事実に関する分析の多くは補遺に置くなど、研究書というよりも旅のエッセイのように、

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    2023年03月25日
  • 壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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    環境汚染について、日本よりも遅れてる?また学歴も?両極化が進んでるのは知っていたが、ここまでとは。保守派って本当に保守なんだな。トランプの「アメリカファースト」にくすぐられている人々の鬱屈、アメリカの一つの姿が見えた。

    石油工場で働く人々の多くは共産党保守派を支持していて、熱心なハンターで釣り師だ。彼らは故郷の素晴らしい大自然を愛しているが、彼らはしばしば法的にその自然を汚染する産業で働いている。養うべき家族もいるし、環境保護運動や自分たちを窮地に追い込みかねない連邦政府の措置を支持することには慎重だった。環境と仕事のどちらを取るか?ノスタルジアに傾きすぎるのはよくない。だが飲めない、泳げな

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    2020年08月17日
  • 壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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    一見すると米墨国境の向こう、つまりメキシコ人のことかと思うようなタイトルだが、「壁」とは心理的な壁のことで、民主党支持のリベラル思想を持つ著者が、共和党右派の考え方を知りたいと思って行ったフィールドワークの本。規制が緩く環境汚染がひどい南部の町で、なぜ、環境保護規制に反対する人が多いのかといったパラドキシカルな事実を現地でのインタビューから分析している。中々重たい中身だし、アメリカ気質、特に、南部人の基本的な考え方を知らない故に、内容がよく理解できたとは言えないが、白人男性というだけで、黒人とか性的少数者などの「マイノリティー」の問題について差別主義者のように扱われかねないという懸念やフラスト

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    2019年06月05日