白井健太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同業界に身を置く者として、考えさせられる一冊でした。
小売業の中でも、食品スーパーは寡占化が最も進んでいない業態であるが、それは遅れているのではなく、向いていないのではないか、という問題提起。
その理由は三重のナマモノを扱っているからか。
①売上構成比の過半数が生鮮食品というナマモノである「生鮮」
②生鮮食品というナマモノはローカル性を強くはらむ「ローカル」
③それを扱う人も客もまたナマモノである「人間」
だからこそ、チェーンストアにて規模・合理化を追っていくと、一店一店が弱くなるという矛盾。
クックマートの商圏である、浜松と豊橋という車で30分しか離れていない場所でも食文化が異なることに驚い -
Posted by ブクログ
楠木建イズムが根付いたスーパーマーケットチェーンの話(と言っていいと思う)。こういう良い企業の事例を読むと、経営とは突き詰めると組織作りなのだと実感する。人事配置、評価基準、社内イベント、ミッションやビジョンの策定。これらの重要性を白井社長はとてもよく認識している。逆に、それができない組織のトップがいかに多いことか。
ただ、気になったのはマーキュリア(PEファンド)との提携に関する記述の薄さで、この箇所については白井社長は本音を書いていないように思う。買収時にマーキュリアのディレクターは「将来的に売上高を500億円規模まで伸ばせる」と極めてビジネスライクなことを言っている(そもそも、そのような