amaseのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は絵があまり好みじゃないと思ったのですが、試し読みしてみたら、よくあるBLとは違った味わい深いものを感じて惹きつけられました。
美化しすぎない、生々しい人間くささが、本人たちや周りのほんの少ししか知らない儚くて切ないロマンスはあったんだろうなと思わせる。もう胸がギュッとなりしゃくりあげて泣いてしまった。
先に特攻していった愛しい人に天国で会えたねで綺麗に終わらず、そのあとに八木が実は生き残ってて子供もいて、というのがリアル感があった。一見、結婚し子供もいて今は穏やかに暮らしてる生き残り特攻兵にこういう過去があった。八木が助かっていたとは知らずに八木からもらった襟巻をして特攻していった志津摩。志津摩のことを聞いて泣く八木がたまらなかった。戦争とともに消えたもの、自分の胸の内にのみ残る大切なもの。
濃厚なシーンもありBLではあるのですが、恋愛もの、人間模様を描いた作品だと感じました。(BLのレーベルではないですもんね)
志津摩の性志向は家族にばれてて頭おかしい扱いされて自虐的になっているのも胸が痛んだ。
八木は志津摩の遺族に会いにいくのでしょうか。淀野は?
橋内と塚本の方の話も良かったです。触れ合えた短かったけど(しかも貴重な時間なのに懲罰房に入れられるし)その分、濃密だった。隣の後家さんに鍛えられてたのが功を奏したというのがまたリアル感あり、コメディちっくでおもしろかった。
最初は苦手だと感じてた絵柄も可愛く感じてきて好きになってました。
いずれしても、まだこの作品しか読んだことのない作者さんですが、下巻も素晴らしいものだろうなという確信させる力のある方だと思いました。 -
Posted by ブクログ
舞台が戦中の日本、特攻隊に選ばれる若き青年たちが交わる話、そんなので収まりがつかないです!確かにセックスはします。BLだと言われれば否定はできない。けど考えてみてほしい!同性愛という愛が実らない、認められない世界で病気だと言われた青年を、これから死ぬと言われた人の葛藤を、男がつらい性暴力を、耐えられますか?
僕はこの話を読んで今の時代、特に多様性(LGBT)が認められつつあるこの時代は決して当たり前でないことがわかると思います。不謹慎だなんだと思われるなら読んでほしい。少なくとも僕はそんな彼らを性的な目で見ることはできなかった。もちろんフィクションですよ、だからこそ表現の自由があっていいじゃないですか!この本が読めること、書けること、今この時代に感謝したい。そんな強い思いがこの作品には込められているのではないかと思います。 -
購入済み
感情がすごいことになる漫画だ…
もし購入を悩んでいるなら迷わず買ってほしい…たぶん今まで体験したことのない読者体験ができる…はず…
BL要素云々はさておき…個々の物語や人柄が絶妙に絡み合って壮絶ながらも繊細な引き込まれるストーリーといったところでしょうか…途中涙無しには読めませんでした…。
フィクションとわかっていながらも、彼らの幸せを願わずにはいられません。下巻が発売されるのを心待ちにしています!
あと…画面の色気がほんとにすごい……… -
購入済み
迷わず特装版を買うべし
amase先生の別名義の作品の大ファンなので、レビューや内容も調べずに即購入。amase先生なら間違いないから!
想像通りの生々しい劣情の描写、むき出しの感情と執着と業、脳裏に焼き付いて離れない濃密な記憶…短くも必死に生きた彼らに胸が軋む。
電子で買うなら迷わず特装版を買うべし。下巻も読みたいので、たくさんの方が購入してくれますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直に言うと絵柄がすごく読みづらくて
最初戸惑っていたのだけど
これは間違いなく読んで良かった作品。
オムニバス形式で
1話目の前談が4、5、6話。
3話目が独立したお話。
そして描き下ろしが1話目のその後。
すごく重厚感があって読後もズシンと
胸が重くなるような感覚だったのだけど、
ラストに作者のコメント
"一見、人でなしの所業に思えるこんな内容の漫画を
描いた理由はただひとつ。
しんどい事の多い生活を送る彼らに
1分でも1秒でもいい「気持ちいい」と思って貰いたかった。"
このコメントを読んでさらにズシンときた。
言葉がうまく出てこないもどかしい苦しさ。
面白いとか感動したとかそういう感情が
私には当てはまらなくて
どんな言葉にしたらよいのかはまだわからないんだけど
とにかくこの作品に出会えて良かったなと思う。