A.F.ハロルドのレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
「ひみつの友だち」ものは、それだけでワンジャンルできるほどたくさんあるけど、ひみつの友だち視点で書かれたものというのはついぞ読んだことがない。そういう意味ではほんとに奇想天外。
しかもよく正体のわからない男とそのひみつの友だちも出てくるし(これがまたこわい!)頭のなかにいっぱい「?」が飛び交って、最後も謎が解けたような解けないようななんだけど、しまいにはジーーーーン。
この本は、完全に大人視点で読んだな~。ママのリジーがいいんだよね。クラスメートのママが、娘がひみつの友だちが見えると言い出したとたんうろたえて精神科に連れていくところが茶化して描いてあるけど、親になったらそういうふうになって -
Posted by ブクログ
「見えないお友だち」の物語。
想像力豊かなアマンダとアマンダのつくりだしたラジャー。ふたりは大の親友だったけど、ある日アマンダが事故にあって、ラジャーはどんどんうすくなっていってしまう。見えないラジャーの風変わりな冒険譚。
想像力豊かな子どもがつくりだす「見えないお友だち」がでてくる作品はおおいけれど、「見えないお友だち」の方が主人公のものはめずらしい。ファンタジーを交えて想像力あふれる子どもの世界を描く一方で「見えないお友だち」を信じない子や親たちも描いている。ラジャーの存在を信じてくれるアマンダのママがとてもいい。おめでたいただのハッピーエンドじゃない終わり方もすき。わりとコミカルな語り -
-
-
Posted by ブクログ
ラジャーはアマンダが想像力で生み出した男の子。親友のふたりは夏休み中、冒険をして遊んでいた。ところが、アマンダの家にバンティングという派手なアロハシャツの男が訪ねてきてからふたりに恐ろしいことが起こり始める。「見えないお友だち」をめぐる勇気と冒険と友情の物語。
バンティング氏と女の子がとても怖かった。挿絵も不気味で怖さに拍車がかかる。アマンダの想像力はあらゆる場所を冒険の場に変えてしまう素晴らしいものだと感心した。そしてアマンダのお母さんが素敵。見えなくてもラジャーの存在を受け入れ、アマンダの好きなように冒険させてくれる。児童文学の子どもの冒険は親の存在が希薄なことが多いけれど、アマンダのお -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもの頃、見えないお友達がいましたか?
アマンダは想像力が豊かな女の子。ある日、洋服ダンスから現れたラジャーという少年と友達になる。母には見えてない。が、ラジャーをいるものとして扱ってくれた。
2人は楽しく過ごすが、ある日奇妙な男が訪ねてくる。後ろには黒髪の不気味な女の子がいた。アマンダにはその子が見えた。そして、その子はラジャーを見つめていた。その後起こる恐ろしい出来事の数々、私が小さい時にこれを読んだらきっと怖くて読むのをやめてしまうかも。たとえ子ども向けでもホラーが苦手だから。
でも、リジーがレイゾウコを思い出した時、奇跡が起きる(。•ᴗ•。)♡レイゾウコが幸せな気分で最後の仕事を終え -
-
Posted by ブクログ
映画を観た後に、さらに理解を深めたく思い購入しました。本書は子どものうちに出会えたら新しい可能性が開けるような作品ではないでしょうか。大人の私は懐かしいアルバムを開いて眺めていたらいつの間にかその中に入り込んでいて、横から見ている様な気持ちで読んだように思います。落ち着いた文章ながら展開は非常にスリリングでどうなる事かと手に汗握りながら読む事になります。映画を観ていても「原作ではどうなるのだろう」と楽しむ事ができました。
ここからは映画の感想ですが、映画なりに変更や脚色があったものの、かなり原作に忠実に真摯に作られた作品なのだと原作を読むことで知る事ができました。 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
本を開くとそこには、想像と現実が混合した世界が広がっていた。面白いのは、この物語のほとんどが登場人物である「人間のこども」ではなく、その子どもが造り出した「見えないお友だち(イマジナリーフレンド)」の視点で描かれているということ。
それゆえに、忘れ去られてしまうことへの恐怖や悲しみが鮮明に描かれている。
大人になるにつれ、忘れ去られていく存在…トイ・ストーリーに登場するおもちゃたちにもつながるものがある。
違うのは、形あるものか否かという点。
トイ・ストーリーでは、おもちゃを幼い子どもに譲り渡すという描写がでてくる。
そして、この物語でも、イマジナリーフレンドが新たに選んだ子どものもとへ行く -
-