川東雅樹のレビュー一覧

  • 本と歩く人

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    タイトルの意味は、注文のあった本を歩いて配達している老書店員のこと。彼が訪ねる顧客とのやりとりをメインにした本好きにはたまらない物語だ。途中から彼について回る早熟な少女とのやりとりが楽しい。
    古い時代の話かと思いきや、これは現代の話なのだ。ドイツでも本を読む人は減り、書店は苦境に立たされているようだ。だが彼のやり方はなんの解決策にもなっておらず、店主からは白眼視されている。
    主要な登場人物たちがそれぞれ抱える苦難があり、多少の息苦しさは感じるものの、物語全体を通しての印象は良好だった。

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    2025年06月20日
  • 彼女はマリウポリからやってきた

    Posted by ブクログ

    ロシア人の父とウクライナ人の母のもとに生まれた著者が、母親が残したわずかな写真や書類を元にネットを使って親戚や自身のルーツを探るのが第一部。二部以降は、その結果を元にストーリー仕立てに祖母の生い立ちから、母親の生涯を語る。

    スターリン政権の元、元貴族としてソ連では冷遇され、シベリアで強制労働させられ、ウクライナではナチスから下級人種として収容される。21世紀になっても変わることのない国家間の軋轢は胸に迫るものがあった。

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    2023年06月04日