Chung Myung Seobのレビュー一覧

  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古書愛好家による殺人、復讐劇ということで、耽美なサイコサスペンスみたいな感じかなと思いきや、意外にも耽美さとか風情は皆無のイケイケドンドンな作風で、個人的には結構ツボでした。

    クライマックスの決闘シーンin古書店では、もはや主人公が殺人鬼のヤバさをやすやすと凌駕しており唖然。

    リモコン操作で書架やら床やらを動かしまくり、仕掛け満載の迷路に殺人鬼をおびき寄せる!(それって大体悪役側がすることじゃない。。。?)
    この迷路がなかなかにチャーミング…というか古書店の風情とかはガン無視な仕様になっているのがすばらしい。釘まみれの床コーナーにはじまり、四方八方から飛んでくる木槌やナイフ、動物用の罠、感

    0
    2025年10月30日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    翻訳者がいいのだろう とても面白く引き込まれて
    しまった
    妻子を殺され 殺人者ハンターに復讐を誓い
    車椅子ながら古書収集家 大学教授としてマスコミに
    顔を出して 批判されながらも15年
    引退を宣言し予約制の記憶書店を開き
    ハンターを引き寄せる
    以外な展開でハンターがわかるが
    最後の最後まで面白い

    0
    2023年11月01日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    ☆3.4
    スピード感ある展開でするする読んでしまう。
    訳が読みやすいのもあって、バイオレンスな予感と共にドキドキしながら先を追う。
    作中で起こっているのはすごく凄惨だけど、体感あっという間に終わった感じがする。
    ラストにかけてはジェットコースター並み。
    教授の煮詰めに煮詰めた十五年が火を吹いたとも言えよう。
    シリアルキラーに家族を殺された韓国の男、やるね。

    0
    2025年06月13日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    目の前で妻と娘を殺されたユ•ミョンウ教授。15年経った今もその凶悪犯は捕まっていない。犯人の手がかりは、「古書に異様な愛着を持っている」ということのみ。
    警察など当てにできないユ教授は犯人を誘き寄せるために古書だけを扱う『記憶書店』を開店する。そこに現れたお客さんのうち、犯人候補が4人に絞られ…。
    ユ教授の復讐の物語。


    設定が面白いと思い、また他であまり見かけたことが無かったので、ふらっと立ち寄った書店で即購入しました。

    韓国文学を読むのは2冊目。文化が似ているところがあるからか、韓国に詳しくない自分でも違和感無く読めました。それに読みやすい訳だったように思います。

    殺人の描写が狂気じ

    0
    2024年08月28日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外でもアジア圏だからか読みやすい。違和感のない文章に比喩も気にならない。15年かけて犯人に復讐する準備をした教授は犯人と思しき人物の特定をし、疑いのあるyoutubeに犯人特定するための尾行をお願いする。そこから教授ではなくyoutubeの尾行録となる。
    どんでん返しを読むのが初だと驚きもあるが読み慣れてくると感動はなくなってしまう。
    YouTubeが犯人と思しき人は児童虐待と殺人愉快犯、いずれも法を犯している人で同時に逮捕されてしまう。

    0
    2023年09月15日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・ミステリーのなかでも、謎解きというよりはスリラー要素が強い
    ・韓国文化に関心があり読んだ。

    ■韓国っぽさを感じたところ
    ・冒頭から、「女性安心帰宅サービス」。日本で検索するとALSOK=企業のサービスが一番上にヒットする。日本の夜道の方が安全!とまでは言えないが、公的サービスが求められるレベルなんだな。
    ・「半地下」。日本なら、珍しい物件だね〜倉庫があってイイネ〜とポジティブな捉え方をされるのではないかしら。映画『パラサイト』でもあったように、韓国だと狭くて暗い、怪しさの象徴なんだなあ
    ・「脱北傭兵」。日本の小説では、公安だのFBIだのの方が頻出のような。
    それ以外は日本に置き換えても読め

    0
    2023年09月03日
  • 記憶書店 殺人者を待つ空間

    Posted by ブクログ

    純粋で力強い復讐劇! 妻子の命を奪われた大学教授が古書店を開いて殺人鬼を待つ… #記憶書店

    ■あらすじ
    大学教授でありテレビのコメンテーターとしても活躍中の主人公は、かつて殺人鬼に妻と子の命を奪われていた。その事件で犯人は、主人公と格闘した結果、貴重な古書を残して逃走することになったのだ。
    犯人をおびき寄せるために大学教授を引退して古書店を開くことに。古書店にはいかがわしい客たちが訪問してきて…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    復讐劇であり対決もの、プロットしては比較的シンプルで優しい文章、読みやすいですね。そして背景やら小道具は現代風なものが使われているにもかかわらず、古書や古文書というア

    0
    2023年08月30日