岩井淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近世ヨーロッパ史を複合国家(礫岩国家)により紡がれた歴史として読み直す本。近世史は一部を除いてほとんど詳しくない人間でもかなり読みやすく書かれており参考になった。
本書はあらかじめ記載されている通り西洋国家(英・仏・蘭・神聖ローマ(墺・普))をメインとして書かれているため、東欧・ロシアの記載は薄い。
ただ近世時代に覇権を誇った国家を理解するという点では十分だと感じた。
礫岩国家・複合国家という概念は以前から聞き及んではいたが、どういったシステムなのかということを理解することができた。
イギリス史ではイングランドばかりでスコットランド・アイルランドへの視点が抜け落ちてしまっていた従来の枠組みとは