西村すぐりのレビュー一覧

  • ぼくはうそをついた

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    広島の被爆体験の惨さをリョウタの曾祖父が今の子にも伝わるように、オブラートに包んで教えてくれた。

    レイの曾祖母の息子が被爆死し、遺体も骨も見つかっていない。時間が停止したまま帰りを待ち、探し続ける様に胸が詰まった。

    リョウタがそんな彼女(レイの曾祖母)についた嘘には、リョウタの優しさを感じた。もしかしたら彼女(レイの曾祖母)は嘘だと気づいていたのではないか?
    深い悲しみに、戦後60年たった今も癒されていないんだと、勝手に想像した。

    作者のお母さんの体験をもとに、長い期間をかけて作られた、事実を基にした物語(ノンフィクションではない)。

    ロシアが原爆を脅しに使っているなか、人類は進歩して

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    2024年12月17日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    認知症のおばあちゃんをきっかけに小6の男のこと、中1の女の子が交流を深める。
    戦争に興味を持つことって難しい。周りの強制で見学したり、体験したりはあまり意味はない。けど、心のどこかには残っていて、それがいつか自主的に知りたい時に息を吹き返してくれるといいよね。
    女の子については深く語られないけど、髪ベリーショートにするところで、中1らしい内面的な葛藤を表現しているのだろう。
    戦争について、正直自分も全く当事者意識がない。そして現実世界はどんどん戦争が起きてる。戦争は仕方がない。選択肢の一つという認識すら感じられる今日。
    戦争から遠く離れてしまったからこそ、戦争に向かっているのではないか。
    情報

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    2024年09月14日
  • ぼくはうそをついた

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    被爆間接体験が核になって、小学生の男の子がひいおじいちゃんと触れ合う中で平和への願いを綴る作品
    小学生の読書感想文課題図書になる理由はここ
    面白いかと言われると難しいな

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    2024年09月05日
  • ぼくはうそをついた

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    読書感想文コンクール5,6年生の課題図書。

    シゲルじいちゃんの戦争体験を孫のリョウタに伝えるシーン、グロ過ぎずぼかし過ぎず、高学年の子どもが読むにはちょうど良い表現と感じた。リョウタとレイのそれぞれが祖父母を大切に思う気持ち、リョウタのついた優しい嘘が、胸の奥にじんわりとした温かさを残してくれた。

    戦争や原爆の歴史を子どもに知って欲しい。でもリアル過ぎたり激しい描写はまだちょっと早いかも…と思っていたので、そんな意味での良本に出会えたと思う。息子と広島を訪れたくなった。

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    2024年08月13日
  • ぼくはうそをついた

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    優しい嘘を積み重ねて。タヅさんは救われたのだろうか。こういう作品を読むともう一度ちゃんと原爆資料館に行きたくなる。

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    2024年08月01日