小池水音のレビュー一覧

  • 息

    Posted by ブクログ

    中短編 2編収録。
    「息」
    喘息患者の苦しみや、命の脆さを強く感じた。
    近しい人を失った家族が、悲しみを乗り越え生きる姿に胸が締め付けられる…
    ストーリーや登場人物の状況は重く悲しみを感じるが、 暗さに沈まず、 希望や再生の光を見出す。
    静かで美しい純文学の魅力に満ちた作品。

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    2023年09月13日
  • 息

    Posted by ブクログ

    読んでいて息苦しくなった…
    自殺をしてしまった姉の弟、自殺をしてしまった弟がいる姉の話
    そのことをずっとひきずってしまうその苦しさ…
    自殺は、ほんとに周りを不幸にする。

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    2023年09月10日
  • 息

    Posted by ブクログ

    新潮新人賞受賞作『わからないままで』を収録したデビュー作。
    表題作の『息』は、大人になって頻繁に再発するようになった喘息の症状に苦しめられる女性の話。幼少時に同じく喘息を患っており、一年前に亡くなってしまった弟の春彦をめぐり、父親と母親、主治医の娘であり春彦の恋人でもあった女性とも関わりながら、息苦しい中で少しずつ彼の死を受け入れていく。緊張と緩和を行き来しながら、いずれ訪れると信じたい家族の再生の手前のような静けさを感じさせる作品です。
    普段はとくに意識することもなく繰り返している“呼吸”という動作が、実はとても豊かで、神聖なものに思えた。春彦はずっと苦しいまま死んでしまったのだろうか。

    そして『わからないままで』は、ひとつの家庭の離散がもたらす長きにわたる影響や変化を、妻、夫、その息子の三者の視点から抑制の利いた筆致で描く。
    〈出会って、家庭を持って、そうしてどちらかが死ぬまで添い遂げることができたら、もちろんそれはひとつの、喜ばしいかたちだと思う。わたしたちは、そうはならなかった。〉
    〈あなたのお父さんとわたしにとって、きっとこれもまたふさわしいかたちのひとつだったのだと、そんなふうに思う。〉
    納得のいかなさや不条理な思いを噛み締めながらここまで生きてきて、私もようやく最近はその手応えを得ている。
    今はまだわからなくてもいい、わからないままでも大丈夫、いつかきっとわかるのだから、と。根拠のない自信で言い聞かせて、延命するみたいに。

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    2023年08月01日
  • 息

    Posted by ブクログ

    一息一息の呼吸が文字を追うごとに感じて、登場人物たちのリアルな息が伝わって感じました。
    二つの物語が収録さてれいる本作ですが、共通しているのが、死に向かっていく人間たちの心情、憂いさがダイレクトに表現されているところで、表題作の「息」は、喘息に悩む姉弟が、日々の生活で、感じる息苦しさを色濃く表現していて、私自身も小児喘息に罹っていた経験があるので、共感する部分も数多くありました。もう一つの「わからないままで」は、両親が離婚し、母と共に生きた男性の物語で、母に末期の腫瘍が見つかり、母との最期の日々を描いた物語で、死に近づくにつれ感じる寂しさなどが、母から感じてきて、別れた夫や息子に対する想いなども表現さてれいて、
    涙が出てきそうでした。

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    2023年06月08日