岸宣仁のレビュー一覧

  • 職場砂漠

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    R25より
    09年7月16日より更新

    現実を見た。40代くらいになって、社会の理不尽さ、会社の理不尽さが実感するのだろうか。会社によって、死に追い詰められる人もいるという現実を、見逃すことができない。

    僕はこの本を読んで、こういった社会悪を追求し紹介する役割を担いたいと思うようになった。根っからの正義感が呼び覚まされた。

    成果主義の行き過ぎも考え物だが、果たしてそれだけかな?人間の持っている本能が、結びつきの弱い職場環境では発揮されている気がしてならない。

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    2009年10月04日
  • 職場砂漠

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    グローバル化やIT化がもたらした職場環境の激変で、ストレスに押し潰されたサラリーマンが次々に心を病んでいる。人を大切にしなくなった会社で何が起きているのか。経済ジャーナリストが激しく迫る。(TRC MARCより)

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    2009年10月04日
  • ゲノム敗北

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    日本のゲノム政策がどのようにして進められてきたのかが克明に描かれている。最先端を行っていた科学者が、日本省庁の戦略ミスによって世界に取り残される危機感・・・。臨場感あふれる書き方も良かった。

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    2009年10月04日
  • 「異脳」流出

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    成田悠輔氏の話を思い出した。

    ー「異国性」というアプローチとは、いわばアウトサイダーになること。部外者になる、あるいは、広い意味での“外国人”になることで、言ってはいけないことに挑む。

    例えばビジネスの現場では、コンサルフィーを払ってコンサルタントを雇う。コンサルタントは良くも悪しくも部外者であるが故に、組織に気を配らずに、空気を読まない発言が可能。同様に、自分が日本人でありながら、日本の外にいる事で、好きなことを言える後ろ盾になる ー

    日本にいると、しばしば組織の論理を優先し、自我を押し殺す必要が生じる。組織の論理には、内外の利権や配慮、忖度が塗れている。コンプラやハラスメント、ポリ

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    2023年08月20日
  • 財務省の「ワル」(新潮新書)

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    赤字国債は現政権、政治家にとって「宝の泉」的価値を持ち、借金は全て次世代に回され続ける現状。次世代への借金は膨大となり更に介護保険、社会保険、その他諸々の税金負担は多くの「破産」者を産むに違いない。そうならない為にも政治家の「独裁」から「政治家を審査する組織」も国民にとっては不可欠だと思う。森本事件の改竄等、政治家に有利で、特別優遇、特権は許される物ではない。
    今や赤字国債額は1兆2000億円をどう考えるか!

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    2021年12月29日
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」

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    文字通り、キャリア官僚と呼ばれる国家公務員の実態について分析した一冊。

    中々知ることのできない霞が関の実態やキャリア官僚について知ることができた。

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    2018年02月09日
  • 出世の法則 財界・官界のトップから日銀総裁まで

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    現場一筋40年、取材メモ1500枚の集大成。初公開、偉くなる人たちのマル秘生活術。(2016年刊)
    ・はじめに
    ・一章 リーダー編
    ・二章 組織編
    ・おわりに

    収録されているエピソードはどれも面白いが、新書か文庫でも良い気がする。著者の貴重な体験を知る対価とすれば、やむを得ない価格であろうか。財務省恐竜番付が収録されている。

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    2017年09月06日
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」

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    私と同い年で、読売の記者として出発し、大蔵省、通産省、農水省、経企庁などの霞が関を担当してきた視点で、官僚の生態を抉り出した著作だ。
    政治主導の波の中で、激変する次官レース、公務員制度改革のポイント、国家公務員試験のカラクリ、官官格差と文理格差、右肩下がり時代の採用・育成などどの項目をとっても納得できる内容であった。
    最終章「カギは人事院研修」ということで、ご自身の研修講師体験んも交え、霞が関官僚制度改革の投げかけで終了している。
    さらっと、読め、いい時間をおくることができました。

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    2015年11月27日
  • ゲノム敗北

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    1980年代にヒトゲノム解読の先鞭を付けた日本だったが日米貿易摩擦によるバイ・アメリカン、いまだに続く物理学と生物学の領域争い、少ない予算、文部省と科学技術庁に分かれた管轄争い、そして何よりも大学教授の発明に対して特許を認めない当時の方針もありプロジェクトは進まない。

    一方のアメリカはプロパテント政策を推進しまたヒトゲノム計画ではDNA二重螺旋発見のジェームズ・ワトソンが中心となり予算を獲得し日本を抜きさる。元々親日家だったワトソンだがヒトゲノム計画への資金供出をしぶる日本の官僚機構に対しては怒りを隠さず、金を出さなければ解析データーの利用は認めないと脅しにかかり、一方でアメリカ議会に対して

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    2013年02月19日
  • 職場砂漠

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    成果主義という「武器」を手に部下を襲う上司、M&Aでトップが変わった途端に始まる性急な「改革」…。
    グローバル化やIT化がもたらした職場環境の激変で、ストレスに押し潰されたサラリーマンが次々に心を病んでいる。
    人を大切にしなくなった会社で何が起きているのか。
    「格差」だけが問題なのではない―。

    [ 目次 ]
    第1章 「いじめ」の構図―上司が牙をむくとき
    第2章 M&Aの裏側―グローバル化の本当の意味
    第3章 氷山の一角―犠牲者は隠される
    第4章 底辺からの叫び―非正規雇用者は訴える
    第5章 「誇り」のために―なぜ会社と闘うのか
    第6章 「次」にくるものと新「モダン・タイムス」

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    2011年06月05日
  • 職場砂漠

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    過酷な労働環境の中、働き続けて心身を壊した人たちの実例。サービス残業、成果主義によるキツイノルマ、偽装請負、日雇い派遣・・・。新しい働き方と、日本従来の終身雇用、年功序列。やっぱり甲乙つけれない。

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    2009年10月04日
  • 職場砂漠

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    派遣労働者の実態、職場いじめ、過労死などの労働問題を丹念に取材しまとめたもの。インタビューが多く体験談が読めるという点は評価できる。しかし、統計などの客観的な視点が些か少ないように感じる。そこまでまとめておけば、さらに良くなったと思う。

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    2009年10月04日
  • ゲノム敗北

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    ヒトゲノム・・・一度は耳にしたことがある言葉だと思いますが、ヒトゲノム解読の国際プロジェクトにおける日本の貢献度は極めて低いものでした。
    それはなぜか?
    もともとこの分野における日本の取り組みは世界でも主導権を取れるようなものでしたが、それを阻む官僚組織や大学内での派閥・・・
    ほんの少しですが、バイオ関係の仕事に携わった者として、身につまされる思いがする一冊です。

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    2009年10月04日
  • 事務次官という謎 霞が関の出世と人事

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    大蔵省・財務省を中心に歴史を紐解いて各官庁における官僚のトップ「事務次官」の実像に迫り、事務次官制度の見直しを展望。
    著者の記者経験に基づく事務次官を巡る種々のエピソードは興味深く読んだ。幹部公務員制度についても問題意識も理解するところである。
    しかし、「群盲、象をなでる」という感じで、事務次官が具体的にどんな仕事をし、各官庁でどんな役割を果たしているのか、本書を通読しても結局のところよくわからなかった。
    事務次官制度に競争原理を導入するという著者の改革案も、現状の事務次官が本当に「名誉職」に甘んじているのかが不明であり、また、各省庁の専門性の観点や官僚のモラールの観点等から、もう一つ納得感が

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    2024年02月10日
  • 事務次官という謎 霞が関の出世と人事

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    長い年月をかけ出世競争に打ち勝った人物がセクハラなどの不祥事で辞任するケースが多い。そもそも事務次官のポストはキャリア期間1〜2年で交代している。事務方トップとして責任を果たすというよりも、所詮事務次官も出席の中の一つのように思えてしまう。最近では国家公務員について東大からの就職率が低下しているが、ブラック労働に低賃金の今の現状から見れば、当たり前のことだろう。

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    2023年07月17日
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」

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    2023.05.08
    第一部から第三部までは⭐︎4つに値する。しかし、第四部で拍子抜け。自分が人事院の講師に招かれたことで、自分の存在、自分を見出した人事院に「酔って」しまい、残念な提言に終わっている。
    そもそも人事院や会計検査院といった官庁のキャリアが他の省庁からどうみられているかを冷静に判断できれば人事院研修に期待することのナンセンスさはわかるはず。
    最後が悪くて読後の印象で損してる。

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    2023年05月08日
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」

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    キャリア官僚と呼ばれる人たちは、どんな試験を突破しているのかがわかる本。
    書いている人が元新聞記者なので、とても読みやすい文章です。
    事務官が偉くて、技官はオタク扱いされていることにびっくりしました。
    でも、東大法学部を出た人が数字に強いわけもなく、万能なわけではないのは当たり前で…。
    でも官僚には、プライドを持ってこの国の将来を考える人たちなってほしい!
    尊敬できる人に官僚になってほしい!そう感じました。

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    2022年02月27日
  • 財務省の「ワル」(新潮新書)

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    東大法学部卒が9割を占めているが現在は理系の採用を増やしたいと考えている

    浪人、留年などストレート卒業でない人も多い。なんか商社っぽいな

    現代には官僚制度合わないだろうなあ

    あまり身近に感じられないため刺さらなかった

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    2021年11月26日
  • 財務省の「ワル」(新潮新書)

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    嘗ては'官庁の中の官庁'と言われ、最強の力を誇示していた財務省(旧大蔵省)。東大法学部卒が大多数を占める偏った集団で、頭脳明晰は当たり前の中、仕事ができる表現として、'ワル'という称号が、特に飛び抜けていた人物に与えられていた。こうした頂点を極めた集団の暗部として、昨今の公文書改竄やトップのセクハラ疑惑が露見し、常識感を喪失した組織として問題視される。政治家との確執の中で変容していく組織、硬直した歪みを正す変革は見出せない。理系出身で大蔵省に入った人から見た次の言及は的を得ている。「法学部の人は既存制度を所与のものとして考える傾向が強いため、制度を変える

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    2021年08月31日
  • キャリア官僚 採用・人事のからくり 激変する「出世レース」

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    東大法学部卒は作文はできても数学の能力は劣る。金融マーケットを相手にしたときは、全く手も足も出ない局面に遭遇してしまう。
    東大法学部を頂点とする日本の法学部の凋落ぶりと、今後の課題について考えさせられた。

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    2016年01月15日