原島由美子のレビュー一覧
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正月二日、三日の箱根駅伝をテレビで楽しむ。その『テレビで楽しむ』を当たり前にするために奮闘したテレビマンたちの物語です。
1987年、日テレによる初めての箱根駅伝生中継が行われた。1区~2区、4区~5区、6~7区、9区~10区の4部構成で、初めから全区間生中継とすることはできなかったものの、初の超長距離ロードレースの生中継かつ、山岳レースの生中継。彼らが挑んだ箱根駅伝の魅力と、魔力と、厳しさと、歓喜を味わうことのできるノンフィクション。昭和のあの時代の空気を味わうことのできる一冊でした。
傑作だと思います。とても良いお話でした。
そして何より、これが当時、現実に行われたことだという -
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毎年 箱根駅伝を楽しみにしている身として、その中継の裏側であり、その中継の原点となる第63回大会のテレビクルーたちの奮闘を描いたドキュメント。
多くの取材によってまとめられたストーリーはとてつもないリアリティーで訴えかけてきます。
個人的なことですが毎年箱根駅伝5区のコースを走って上ることを趣味としているので、あの場所ではこんな苦労があったのかと箱根の険しさを再認識させられます。
ただ、おそらく取材によって膨大な素材を得て書かれた本なのでしょう。
もっと膨らませたり、もっと前後の出来事と絡めて描けたのにと残念に思う場面もいくつかありました。
それだけ箱根駅伝は奥が深いということですね。 -
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今やお正月の風物詩として定着した箱根駅伝の生中継。読売テレビが初めて箱根駅伝を生中継したのは意外にも最近で1987年の第63回大会で、本書は箱根駅伝の生中継に挑んだ中継裏方スタッフの方々の奮闘を描くノンフィクションです。
私も含め一般視聴者は箱根駅伝の生中継の技術的なハードルの高さをあまり認識していません。競技場で競技が完結するトラック競技や、ほぼ街中折り返しで20数㎞の範囲で完結するマラソンとは異なり、箱根駅伝は片道100㎞超、しかも5区、6区ではかなりの山間部にコースが設定されています。山間部ではいかに放送の電波を途切れずに中継するかが問題で、本書でもコースを俯瞰できる山の山頂や、コース沿 -
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オシムが目指したもの「日本らしさを生かしたサッカー」欧州の真似をしても、日本人の身長やや筋肉では無理があり追いつかない。 小さい身体を生かし、素早く俊敏に、そして頭脳や協調性を生かしたサッカーをするしかない。
相手より早く判断しより効率的に走り回って補うしかない。
ということを言っている。
日本らしいサッカーを追及していかなければならない。そんなのは分かっていたけれど、ようやく影響力のある人が公言してくれた。 しかもより明確に。
オシムの言葉です。「美しいプレーはいいが、その結果を考慮する必要がある。美のために死を選ぶ生き方もある。でも美しさを追求しすぎて死んでしまったら、もう -
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この本を読んで感じたのはもう少しの期間、彼の指導する日本を見てみたかったということ。
システム論は無用だという言葉がいい。
システムは手段であり、刻々とおかれた環境下で最適解は異なる。
基本とするスタンスはあっても、柔軟に一人一人が考え、様々な組み合わせに対応して最適解を見つけていく。
監督にはそのような個性、可能性のブレンド力、状況判断力が求められている。
そして、知恵と工夫で弱点を利点に変えよう。
それには、常に向上心を持ち続けることが必要。
だから人生とは一生学び続けることが大切であり、それが楽しい。
それが彼の仕事=サッカーであり、私にとっては私の仕事がある。
めっちゃ共感 -
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