ながさき一生のレビュー一覧
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ネタバレめちゃくちゃ面白い。
科学✕経済✕環境✕文化、様々な視点が絡み合って特殊な経済様式を生み出してる。
①鮮度=ATP
魚の鮮度を一言で言うならATP量。動物が死後硬直するのは酸素供給の中止によってATP生成が停止し、ミオシンの伸縮が固定化される。ATPが残存している間は収縮状態で硬直するが、ATPが完全枯渇すると次にプロテアーゼによるタンパク質の分解が始まる。これを緩解と言う。鮮度の高い切り身は硬直しているために角が立つが時間が立つとヘタる。これが鮮度が落ちるという現象。
②鮮度が高い≠美味しい
鮮度の高い魚は産地でこそ食べられる。しかしながら、鮮度が高い=美味しいとは限らない。具体例と -
Posted by ブクログ
獲るところから食べるところまで、魚の流通の上流から下流にかけて、それらに関係する商売の成り立ちや文化、課題について書かれている。門外漢の私には知らなかったことが多く、新鮮だった。幅広い知識がある著者だからこそ書ける本だと思う。表紙のデザインが良くて目を引いた。ただかつて読んだどの本よりも誤字脱字スペル間違いが多い…。
海産物は安定供給、鮮度維持が難しい。それを克服するという考え方と、その性質を受け止めるという考え方とがあると感じた。
日本の周りには豊かな漁場があって、日本には昔から魚を食べる習慣がある。そこで自分たちが食べる分を獲って、すぐに食べたり保存できるようにしたりしてきた。それが食 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
魚ビジネスの基礎や寿司、基本的な魚の知識を知ることができる本。
以下備忘録
・世界の食用水産物は1.57億トンへと年々増加。世界で魚人気が加速している。
・海外からは、日本で本場の寿司を食べたいと言った目的で来日する人も増加。魚を知っていることは日本のアイデンティティになる。
・寿司は各国でアレンジをされているため、本来の寿司は日本に来なければ食べられない。
・寿司の歴史、なれずし(鮒寿司)。ご飯と一緒に発酵→発酵から酢を使う、酢飯に変化→稲荷寿司、ちらし寿司、箱寿司(関西)→握り寿司(関東)、おにぎりぐらいの大きさのファーストフード(コハダが人気)屋台→冷蔵技術が発展し、生のネタが増え、