大田比路のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヘルジャパンの現状、改めて他国と比較されると辛いものがある。
偏った見方や乱暴に感じる言葉も見られるかもしれないけど、警鐘として読んだのでそこまで気にならなかった。むしろ、”偏っている”と感じた自分はどこまで中立なのか、自分の政治的イデオロギーもわからず偏っていると感じるのもかなり滑稽な話だし、丁寧な言葉遣いや耳寄りの良い話に騙されて傀儡となるよりは、多少乱暴な聞きたくない事実を聞いて考えられる市民でいたい。
内容とは裏腹に、本の形式は図式やピクトグラム、写真が多く、SNSブログを読んでいるような文体で誰でも読みやすく仕上がっている。
死刑廃止はなくなったほうがいいなとなんとなく考えてい -
Posted by ブクログ
ちょっと極端な意見に思えるけれど、これくらい書かないと自分も含めて若者は日本の政治に危機感を覚えないかもしれない。
「FGM」については私も昔から他人事ではなく世界全体で考えていくべきだと思っていた。当事者の女の子は考えられるほど大人ではないし、誰しもナイフや石で切られて、止血も砂をかけるだけというのは痛いし危険だと想像できるだろう。外の人間が介入する必要があると思う。女性器がナイフで切られている地域は多いのに男性の方を切るという文化がないというのが、また別の話にはなってくるけれど不思議。
日本の国公立大学の学費が世界と比べて高いことについて、たしかに貧しい人は大学に行くことができない国 -
Posted by ブクログ
早稲田大学で非常勤講師を務める著者の講義を書籍化した本。自らのイデオロギーを認識したうえで、政治的な課題について現状を知り、理念を持った政治的行動を選択するよう説いている。本書で扱っている内容は、人権、労働環境、結婚観、死刑制度、君主制・共和制、議会制・大統領制など多岐にわたり、OECD(経済協力開発機構)加盟国との比較を通して日本の特徴を考察している。イラストや資料が豊富であり、章立てで分かりやすくまとめられている。
本書は読者に対してやや挑発的な姿勢で書かれていて、苦手な人も一定数いると思われる。日本人に不都合な事実を一切忖度なく書き表し、読者は残酷な現実と向き合うことを強いられるため、 -
Posted by ブクログ
おもしろかった!
ちょっと過激かなと思って読みはじめたし、ヘルジャパンに絶望する内容も多かったけど、ちゃんと知れてよかったなと。
エルピスにハマった人には刺さるんじゃないかな。
分かりやすくて若い世代にもぜひ読んでほしい。
死刑制度容認派だったけど、この本を読んで考えが少し変わった。アニマルウェルフェアにも興味があったので取り上げてくれて嬉しい。
特に「キミは政治的に無価値だ」の項。タイトルもだけど、そうなのよと思っていたモヤモヤに少し光が差した感じ。
若い子、ほんとに読んでくれ。
日本にずっと住み続けられるよう、日本が今よりずっといい国になるよう、私も自分なりに頑張ります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私たちは、資本主義を支持しながら資本主義を傍観するしかない…
私たちは、民主主義を支持しながら民主主義を傍観するしかない…
希望はあるのでしょうか?
・・・
物事の理解は、他との比較によって深められますが、
本書でも日本の社会状況や政治制度について、他国と比較したデータや説明があり、勉強になることが多かったです。
資本主義の現社会では、
人権ではなくて、商品が自由である、というところがあり、立ち止まりました。
どういうことだ?自由はお金を出して得るものだということ。
お金があれば自由だということ…
日本社会が思ったより社会民主主義な国ではないような事実に触れられています。
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Posted by ブクログ
・大学の講義を書籍した本。「政治的に無価値」である事をヒシヒシと感じている自分にとっては鼓舞されるものだった。
・丁寧に必要な知識と現状の分析がされており、考えの整理に役立つものであった。ただ、何か目が覚める様な新しさがあるかと言われると、何となくではあるが既に(ボンヤリ)思っていた事ではある。それくらい「当然」の事が語られているのだと思う。
・後はそれをどう自分の生活に落とし込むか、だ。それはどうにもこうにも自分で成さなければならない。プレッシャーも少し感じた。誰に?自分に?
・アホみたいな感想だけど、横書きの文章は勉強している感があるな〜