中沢明子のレビュー一覧

  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    不景気だからモノが売れないのではなく、それによって変わった生活スタイルや価値観に対応できていないだけだと気付かされる。語り口調気味の文体は好き嫌いが分かれる。新書らしくて好き。
    ・バブル時代:ギラギラ消費「海外旅行型消費」
    ・ゼロ年代以降:堅実志向なキラキラ消費「遠足型消費」
     ⇒日常の延長として消費やレジャーを体験型で楽しむスタイル。日帰り。
    ・ルクエ:舶来物のキラキラした非日常性と実用性のリアリティ
    ・キッチンペーパーバウンティ
    ・花ふきん、白雪ふきん
    ・若年層ほど進む「コンサマトリー化(=身近な関係や幸せを大切にする価値観)」
     ⇒モノを買う=お金を払ってメンバーシップを得ることに近くな

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    2018年12月09日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    最近、週刊誌の記事のようなレベルの低い新書が多いだけに、この本もその一つだろうと思って無視していたが、意外にも使える内容だった。今現在、消費財のマーケティングに関わる者にとっては大いに参考になる。

    異色のコンビによる共著で書かれた本書は、女性雑誌ライターがキャッチーで読みやすい文章を担当し、男性の東大大学院生が様々な現象について適格で理論的な背景分析を行うといった分担になっているのであろう。そのため、分かりやすくかつ説得力がある内容でとても参考になった。

    若者が自動車に感心を持たず、CDのミリオンセターが出ないなど、モノが売れない時代と言われている現代の消費市場について、やんわりとそれは売

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    2018年10月08日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    最近メディアでよく見る古市さん著書のひとつでタイトルにコストコと書いてあったので読んでみた。ザクッと内容をまとめると成熟した時代に消費を呼び込むのはキラキラしたもの。要は生活の中にいつもと違う特別な感じをもたらすものが売れる。確かになるほどと思う、事実、自分もコストコに行くとちょっとウキウキするし、購入するものも自分の生活にちょっとスパイスを入れたいものだったりする。

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    2015年11月09日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    ネタバレ

    ○中澤氏と古市氏の共作。
    ○身近な商品を例に、ビジネスとは違った観点から、消費者の行動を分析した、社会学に関する著作。
    ○表現が分かりやすい一方で、緻密な分析で時代を捉えている印象。

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    2014年01月06日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    ‎"DEAN&DELUCA"のトートバックや、一枚1000円近くする"花ふきん"のブームなど、日常の中に非日常を少し織り交ぜた"キラキラした"消費を楽しむ時代になってきているよ、というお話し。

    そんなキラキラした世界はおっさんという名の棺桶に片足を突っ込んでいる僕にはまぶしすぎる!、と思っていたがルクエのシリコンスチーマーは僕も持っていたのでほっとした。

    ホッとすると同時に気を抜くとすぐにおっさん化するおっかない時代に生きていると感じさせられた1冊。読み終えたいま、「LEE」か「Mart」の購読を真剣に検討している次第であ

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    2012年06月20日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    遠足型消費の主な対象となる共通点は『大切なのは「安心感」がありつつ、適度な「非日常感」』。一昔前は海外に旅行して、高価なブランド物をあさっていた時代から、車で日帰りできるような施設で海外気分を味わう事が流行っているような。その代表例といてあげているのが、コストコやイケアなどなど。
    言われてみればその通りなんですよねー。必ずしも必要ないものを実用品のように見せたり、新たな社会変化を作り出すくらいでないと、イノベーションはおきないのかも。
    というようなことが、少し刺激になった一冊。

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    2012年01月22日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    「ギラギラ」消費から、「キラキラ」消費へ。この不況と言われる中で、売れているものには、キラキラがあり、海外旅行型から遠足型に移行してきていると。 「女こども」の中で売れている「ディーン&デルーカ」、「ルクエ」「コストコ」「ダウニー」などを事例に、消費構造、共感マーケティングなどを語る。

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    2012年01月20日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    これ、面白い!!
    筆者らによると、「ふわふわ・ゆるゆるのマーケット本」

    ぷぷっ、まさに!

    でも分析は興味深い。
    必要なものはそろってしまった世界で、
    必要じゃないものをいかにして売るのか、
    そこで売れているものは何か、について。

    非日常(といっても日常のちょっとだけ延長)のキラキラものがたり
    それを求めてるんだという内容。
    で、日常のちょっとだけ延長の非日常を「遠足」で象徴している。

    旧マーケット理論で武装する「お父さん」には見えない
    「女こども」が夢中になる流行が消費トレンド
    たとえば、ディーン&デルーカのトートバッグやルクエ
    コストコ、イケア、などなど。

    流行は興味のある人にしか

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    2011年10月24日
  • 埼玉化する日本

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    1969年生まれ、中沢明子さん「埼玉化する日本」、2014.12発行。東京生まれ東京育ちの著者が、埼玉のマンハッタンw川口に引っ越し、今は浦和に在住、埼玉県民として嬉しいです。次はきっと大宮でしょう(^-^) 本の内容は、まず埼玉のモール御三家の説明です。越谷レイクタウン、新三郷ららぽーと、美園イオンモール。次にエキュート第1号の大宮、エキナカさえもモール化。庶民の懐にやさしいしまむらや安楽亭にも言及されています。でも、読み終わっても埼玉化の概念はわかったようで、わからなかったですw。

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    2019年09月16日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    言いたいことはわかるが、やや散漫な印象。この表現や書きぶりだとターゲット読者のひとり「お父さん」は分からないだろう。

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    2018年10月13日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    「マーケティングの嘘」ではコストコが流行った理由を「3世代消費」としていたが、本書は「遠足型消費」にあるとする。こちらの主張の方が、一般論としては受け入れられている気がする。
    「『遠足型消費』とは、小学校の遠足のように、日常の延長として消費やレジャーを体験型で楽しむスタイル。行く前の日はちょっと楽しみで、日常と少しだけ離れたキラキラした空間で、キラキラしたものを買い、キラキラした時間を過ごすこと。
     基本的に日帰りの日常の中で楽しむ、ささやかなオアシス。ハワイのオアフ島ではなく、車で行けるスーパー温泉やショッピングモール。高級レストランのフレンチではなくて、ちょっと素敵なキッチン道具を使っての

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    2021年08月08日
  • 埼玉化する日本

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    埼玉には何もない。にも関わらず、人口は増えている。ということは、特筆すべきものはないが、住みやすいということだ。
    確かに埼玉は住みやすい。
    交通の便が良いし、スーパーやショッピングモールが多い。
    さらに、一戸建てやマンションもそれほど高くない。
    つまり、そこそこ都会でそこそこ田舎という、中道、中庸が埼玉の特徴だ。

    そこそこの物は埼玉で買える。そして、少し足を伸ばせば、東京でハイセンスの物が買える。
    地方でも、ショッピングモールでそこそこのものを買い、駅前でハイセンスのものを買う、という構造にできるはず、というのが筆者の主張だ。

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    2016年07月28日
  • 埼玉化する日本

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    しょぼいショッピングモールの近所に住んでる埼玉都民の一人として、頷いたり首かしげたり、耳が痛かったり。
    ただ、上中下のランキングは方便ではあっても語感から抵抗がある。

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    2015年11月11日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    お父さんのギラギラ消費から、女こどものキラキラ消費へ。日常と地続きではあるけれども、どこかで気分を浮き立たせてくれる魔法のようなものが、しっかり売れている。

    戦士がいない平和な世界は、女こどもの世界。

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    2015年08月29日
  • 埼玉化する日本

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    埼玉が暮らしやすいと思ってる私の意見とほぼ一緒。 東京育ちの筆者がそう思うのは嬉しいような。
    でもそれだけの内容だった。

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    2015年03月14日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    女/子供の消費を「お父さん」に解説した、マーケティングについても書いてある社会学の本。
    古市さんらしく皮肉にもとれる表現がちらほら。
    大型消費から日常の生活をキラキラさせる雑貨への消費の変化とその社会背景、流行の成功例紹介。
    共感消費/エシカル消費も高級ブランドと同様にそこにある物語を消費してる気がする。

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    2013年04月13日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    誰を対象にした何が、どんな環境で売れているのか。ひとからげににモノが売れないという見方はオモシロくなく、コストコ、IKEA、H&Mを例に出して、キラキラ、非日常、遠足など、分かりやすいキーワードで整理してあるので、ショッピング好き派も、面倒くさい派も肯定、皮肉をこめて楽しく読めると思います。

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    2013年01月14日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    日常を彩るは「非日常」と「キラキラ」。

    大量生産、大量消費の時代を経ていま求められているのは身近なところにある身近じゃない日常なのかと思った。

    コンビニは便利だけど日常に埋もれる。
    それより週末にちょっとでかけるショッピングモールなんかの方がわくわくするし消費行動に繋がっていると思う。

    「非日常感」をいかに演出できるか、ものを生み出せるか、考えていきたい。

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    2012年03月28日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    ネタバレ

    世代論が書かれていると読んでみたが,どちらかといえばマーケティングよりの話.さらに,雑誌「マート」と「リー」について絶賛しているあたりがマーケティング領域の事実解釈なのかなと思った.

    世代意識については,「ギラギラ」と「きらきら」で対比させて紹介.
    海外旅行型消費と遠足型消費で対比させて紹介していた.

    遠足型消費:ささやかだけど,楽しく生きていくのに十分な幸せをもたらしてくれる.ちょこ楽しい生活.
    日常の中でちょっとした幸せを見つけ,それなりに「きらきら」したショップが軒を連ねるショッピングモールやアウトレットやスーパー温泉で家族と過ごし,たまに六本木に出かける生活.

    遠足型消費は「今日

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    2012年02月17日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    ネタバレ

    「キラキラ」「非日常感」がキーワード。遠足型消費は「今日のように明日も生きるための知恵」というまとめの言葉が効いた。確かに、特に用もないのにショッピングモールに出かけるとアガる。

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    2012年02月26日