塩田雄大のレビュー一覧

  • ゆれる日本語、それでもゆるがない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    いわゆる誤った使い方とされがちな言葉について、歴史的な視点・文法的な視点・年代別の世論などなど多角的な面から考察されていてとてもおもしろかった!特に「明治〜昭和初期に使われていた言葉が『正しい日本語』なのでしょうか」という言葉、すごく痺れた。
    ついこのあいだも、朝ドラ「あんぱん」で「食べれる」という台詞があった。反射的にんん?と立ち止まってしまったけれど、よくよく調べると物語の舞台である高知県ではそういう方言が使われているらしい。改めて、言葉は流れゆくもので、わたしはこの時代・この地域・この年代の言葉しかしらないんだなあと実感した。
    とはいえ、一般に(特に上の年代の方には)まちがいと思われやす

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    2025年04月07日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    言語は変わるものだから、と新しい言葉遣いを完全に肯定するでもなく、ただしい言葉遣いをしろ説教くさくなるでもなく、ただその変化をデータとして見せ、「今はまだこの言い方が受け入れられやすいかもしれませんね」と柔らかな口調で伝えてくれる。
    子どもの手本にならねばと正しい言葉遣いに雁字搦めになっていた頭を少し柔らかくしてくれた1冊でした。

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    2023年04月29日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    面白いです。
    そして作者は、やはり子供の頃から「言葉」に敏感だったんですね。
    それを貫いて、こんな素敵な本を出版されるなんて羨ましい。

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    2025年11月27日
  • ゆれる日本語、それでもゆるがない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    そう!日本語って、変わるんですよね。
    だから今は「文法上間違っている!」という言葉づかいも、もう少しすると認められるようになる。
    たから、接客業をしている身としては若い方々の言葉づかいに嘆くこともあるけれど。どこまで指摘すればいいのかが、悩むところです。
    ただ、自分は「きれいな言葉」使う方が大好きです。

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    2025年10月31日
  • ゆれる日本語、それでもゆるがない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    読みやすくて面白い。
    伝統的な用例も、若者世代の用例も否定しない物言いのため、多様な人々が気分を害すことなく読み進められると思う。

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    2025年09月06日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    『NHKが悩む日本語』を少し前に読んだ。
    その著者のひとりでもある、塩田さんの単著。
    NHK放送文化研究所が行っている調査をもとに、ある表現の許容度が世代により、あるいは地域により差があり、ゆらいでいるさまを示していく。

    最初の方の章は、比較的最近見られるようになった表現を扱っている。
    例えば、「改札らへん」、声を出さない「号泣」、有名な「逸話」など。
    こういうのは、自分も違和感がある。

    「たり」は対にしなければならないか、「~市郊外」は市内か市外か、「住所がかわった」がいいのか、「住所が変わられた」がよいのか。
    ここまでくると、自分も大いにゆらいでいることがわかる。
    自分は(同年代より)

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    2023年12月04日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    ネタバレ

    こういうアンケートもウエブでとるんだ。いろいろ新しい話が合って面白かった。実は私の言語感覚は70代浪であったことよ。結構面白かった。

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    2023年05月30日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    気になる日本語の使われ方について。
    伝統的な日本語の使われ方、近年での使われ方などについて書いてあります。
    年代別に言葉の感じ方についてアンケートをとってあり、自分の感じ方が多数派なのか知ることができて面白いです。

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    2023年04月25日
  • ゆれる日本語、それでもゆるがない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    ネタバレ

    「まったく」や「全然」の、否定を伴わない用法も、今やすっかり常態化している。
     お店の「~でよろしかったでしょうか」を俎上に挙げることすら、もはや古い。
     でも、まだまだ、言葉はゆれ続けているのだな、ということがよく分かる。
     近所の本屋で見つけて、嫁さん(日本語教師)に渡しておいたもの。手遊びに、さっと読んでみた(さっと読めるくらいの内容)。

     過剰な敬語は如何なものかという、これも昨今、耳タコだが、「~円弱」が、どのあたりを指すのかというのも、そういえば最近よく耳にする。そんな例も、たくさん挙げて、比較して、アンケートを取って、年代ごとにどのような意図で使っている傾向があるかを調査してい

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    2025年10月23日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    面白かった!
    今勉強している日本語教師の内容に役立ちそう、グラフページの赤いトピックが読みづらいので中年以降読者にもう少し配慮してくれると星4つ。

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    2025年10月16日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    地域によりあいさつの時間帯が異なるデータ等は面白かったが、助詞の違いによる印象などは特に学術的な言及はなく、物足りなかった。取り扱った語句を用いたオチが毎度毎度あってビミョー。

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    2024年10月11日
  • 変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま

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    NHK放送文化研究所WEBサイトコンテンツの書籍化。
    単なる流行り廃りでない日本語の変化を捉えるには、何が気になるか・それをどのように調査にかけるか、のセンスが問われる。その点著者が取り上げている例と調査結果は興味深かった。内容自体が十分興味深いので毎回無理にオチをつけなくてもよかったんじゃないかとは思うが。
    「有名な逸話」「割愛します の意味の変化
    「昼過ぎ」の世代ごとの捉え方の違い
    大根おろしとおろし大根 わさびおろしとおろしわさび もみじおろし・・
    あたりが特に面白かった。

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    2023年09月17日