寺嶌曜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去を見る右眼を持つ警察官の主人公が、未解決の事件を追っていく警察小説です。
特殊能力を扱った話なので、当たり外れがありそうだなと思いましたが、過去の光景が見えても、それだけでは事件は解決しないので、しっかりと読み続けることができました。
右眼で見えているのに証拠にはならない、というもどかしさが面白く、じわじわ引き込まれます。
捜査自体はかなり地道で、関係者の執念や後悔が少しずつ浮かび上がってくる流れは好みでした。
派手さよりも、人が過去に縛られていく怖さのほうがじわじわ効いてきます。
一方で、設定や人物関係はやや複雑で、序盤は少し入り込みづらさを感じるかもしれません。
それでも、異能と警察小説のバランスが上手く、読み終えたあとに“過去を知ることは本当に救いなのか”と考えさせられる一冊でした。