寺嶌曜のレビュー一覧

  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    くるたんさん、みんみんさんのレビューを拝見して読みたくなった作品です。
    ご紹介ありがとうございます!

    第九回新潮ミステリー大賞受賞作

    新潮ミステリー大賞といえば、私の大好きな作家の伊坂幸太郎さんが『オーデュボンの祈り』でデビューされたのが思い出されます。


    警察小説です。
    警察官の尾崎冴子は三年前、二歳年下の婚約者を同乗していたバイクの事故で亡くしています。
    そして自身は右眼を失明しています。
    それから尾崎は刑事課から配置転換させられました。

    ところがある日尾崎は「一週間前、私はこの右眼で稲妻を見たんです」と眼科医の霧島環奈にうち明けます。霧島はPTSDだと最初は思いますが、尾崎が三年

    0
    2023年08月31日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    新潮ミステリー大賞受賞作。三年前のバイク事故で婚約者と右眼の視力を失った警察官の尾崎は、訪れた事故現場で自らの事故のシーンを見えないはずの右眼で目撃した。彼女の右眼には、三年前の光景が映し出されるらしい。その能力を買った署長の深澤は、ちょうど三年前に起こった一家殺害事件の再捜査に尾崎を登用する。とてつもなくスリリングなミステリです。
    過去の光景が見え、事件当時の光景を見ることができるのなら、事件の捜査も楽勝、と思えますが。能力を使うことでの負担(一定の時間しか使えない)、きっちり三年前でないといけない、そして見るだけで何ひとつ行動を起こすことはできない、となかなかに大変な制約が多いです。特に残

    0
    2023年08月30日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!片目だけ過去が見えるようになった女刑事。ただし、過去の時点は選べない。きっかり3年前の今この場所。見えていてもいなくても、凶悪犯を捕まえるのは難しい。相手からは見えていないと思っても、ハラハラするし、殺人現場にリアルタイムで居合わせのも本当に無理でしょ!必ず仇を取ると決めた女刑事にのめりこんでいく。そんな作品だった。

    0
    2025年08月16日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    尾崎冴子と岸本有介はバイク事故で、有介は死亡、冴子は右眼を失明した.ただ、その右眼で3年前の出来事を再度見ることが出来ることを発見し、警察官である冴子はバイク事故は姫野亮太が起こしたことを突き止める.冴子は同僚の弓削拓海と深澤署長にその能力を告げ、未解決事件の捜査に活用することを進言した.一家四人が殺害された事件の犯人を突き止めることに取り掛かり、犯人をキツネと命名し捜査を開始した.動画サイトの分析などから犯人の絞り込みが進む過程で、交番の巡査が殺害され一気に緊張が高まった.巡査から奪った制服をまとった犯人が冴子らの部屋に侵入し、冴子は監禁状態になる.弓削がそこに突入して対決が続くが、本書のメ

    0
    2024年09月26日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    2024.7 読み始めは「おいおいサイコものかよ。ストーリーもありがちだしはずれ」と思ったけれど、読み進めるうちに日本の小説では珍しいくらい残虐な犯人かつ読み応えのある犯罪小説でした。著者は還暦超えての出版?すごいな。

    0
    2024年07月26日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    特殊能力の最初の現れ方に、ちょっとびっくり。
    こういうのって、
    主人公が実は持っているという設定で始まることが多かった気がします。
    この作品では、尾崎と一緒に読者もびっくりを体感します。

    特殊すぎる能力ですが、時間制限がある事で受け入れられる感じ。
    警察小説のまた新しい設定で、面白かったです。
    (犯行は残虐で、それを見ているだけというのは辛い…)
    途中からは先が気になって、どんどん駆け足で読みました。

    弓削の事件も気になるので、
    きっとあるであろう続編も読みたいと思います。

    0
    2024年02月26日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    事故をきっかけに、失明した右目に3年前の光景が見えるようになった。
    という、割とあるような設定だったのであまり期待せずに読んだ。
    が、その設定がきっかり3年前のリアルタイムで、巻き戻したり停止したりできない、という限定つきのためかよりスリリングな展開になって躍動感がよかった。
    犯人の正体を追うところは特に。
    映像化しても面白いと思う。

    0
    2023年12月04日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    特殊設定ミステリーですね。
    面白かったです。
    東野圭吾とかそういう現実にはあり得ない
    設定を無理なく読書に納得させるの
    得意ですよね。
    次作期待します。

    0
    2023年11月04日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    三年前のバイク事故で右眼を失明した警察官の尾崎冴子は
    訪れた事故現場で、その一部始終を目撃する。以来、彼女の右眼は三年前の光景を映すようになった。それを知った署長の深澤は、尾崎の信頼する弓削警部補と共に、未解決一家四人殺害事件の再捜査に乗り出すが…。
    過去の映像が見えても証拠がなければ逮捕出来ない…なかなかなジレンマですな。
    作者デビュー作とのこと。次作が楽しみです!

    0
    2023年09月18日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっと動機が解せぬ部分もあったけど、話自体は面白くて良かった。弓削さんの事件が結局どういう理由で起こったのか知りたい…。続編にしてくれないかな…

    0
    2023年09月05日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    選考委員全会一致!
    第9回新潮ミステリー大賞受賞作‼︎

    納得の面白さです♪
    バイク事故で婚約者と右眼の視力を失った警察官である冴子。婚約者の三回忌後に初めて事故現場を訪れた冴子は激しく動揺し、失明した右眼が三年前の事故をフラッシュバックのように一部始終見える事にパニックになる。

    右眼はその場所の三年前が見えるんです。
    理由は分かりません…いいんです!
    そこは気にしないでください笑

    特殊能力で殺人事件を解決するという設定がなんとも上手くできております♪
    三年前の同時刻そこがポイント!

    秘密を打ち明けた信頼できる仲間二人と三年前の未解決事件の捜査を始めるんですが、ここからこの設定がいかに面

    0
    2023年08月10日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    第9回 新潮ミステリー大賞受賞作

    地道な捜査が特殊設定を凌駕する新感覚警察小説と帯にあるようにちょっと違う角度から攻めてくる感覚を楽しめた。

    3年前にバイク事故で恋人を失い、自らも右眼を失明した警察官の尾崎冴子。
    訪れた事故現場でフラッシュバックに遭いその一部始終を目の当たりにする。
    それ以降、右眼は3年前の光景を映すようになり、それを知った同期のキャリアで現署長の深澤は、2人の指導官だった弓削刑事とともに未解決事件を捜査することになる。

    現在進行形という状態で捉えることはできず、あくまで殺されていく過程を見ることしかできない(傍観者)のは、本人にとってはかなりの苦痛が伴う。
    右眼で見る

    0
    2023年08月08日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3年前にツーリングの事故で婚約者を亡くし自分も右目を失明した尾崎。ところがその目は不思議な力を宿していた。尾崎とかってチームだった上司弓削とキャリアの深澤は彼女の3年前の出来事を見る力を生かして捜査にあたる。公に出来ない力を隠し、動画サイトから事件に迫っていくのがもどかしいながらもハラハラしながら一気読み。面白かったです。

    0
    2023年06月09日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     設定が生かし切れているのかどうか。その評価は難しい。長くなくてよい。3人の登場人物に1話ずつくらいのシリーズになったら。
     

    0
    2023年06月05日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    独特な犯罪者と特殊能力に目覚めた女性警察官の物語。最終盤の意図が分かりにくかったです。伏線があったのかどうなのか、私には分からず。

    0
    2025年10月20日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    いいところまで追い詰めたのに飛び降りられるなんて。何があったのか語らせたい。特殊な能力ってコントロールが大変そう、捜査のためとは言え。

    0
    2025年06月30日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    事故の後遺症で見えなくなった右眼に3年前の出来事が見えるようになった尾崎冴子。かつてチームだった弓削と深澤と、事故の真相を突き止めていく。やがて、それが凶悪事件を掘り起こすことになっていく。緊迫感のある展開が面白かったし、主人公の人間性に好感が持てて、続編があればぜひ読みたい。ただ、犯人の感じ方や考えがただただ怖くて、後味がちょっと悪かったかな。

    0
    2024年10月08日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ


    交通事故に遭って婚約者を失い、
    右目を失明した主人公の女性刑事。

    ある日突然、視力を失ったはずの右目で
    ものが見えるようになるが、それは左目で
    見るのとは異なる像を描いていると分かり、
    見えないはずのものが見える右目の力を使って、
    未解決時間の謎を解き、犯人を追い詰めていく。

    事件を傍観する謎の右目という特異な設定が、
    非現実的で面白かった。

    後にキツネと名付けられる謎に包まれていた
    殺人犯の動機や素性が、前半の猟奇性や狂気的な
    犯人像と乖離していてちよっと残念に感じた。

    0
    2024年06月25日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    後半に進むにしたがい緊張感が増すばかり。新設室に犯人が侵入した時のドキドキ感は、何とも言い難い。ホームレス殺害の案件も掘り下げたいところだが、そこに思いを馳せるように促すに留めたあたり、お後がよろしいようで。

    0
    2024年04月27日
  • キツネ狩り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特異な能力を持つ尾崎冴子、脇を固める弓削警部補とバックアップする署長の深澤。
    着想も面白いし犯人追跡劇も緊迫感があって良い。

    惜しいのは三人の会話が冗長なこと。
    余計な台詞が多くて読むのがかったるく感じる。
    もう少し読みやすくしたら良いのになあ、と。

    あと警察内の登場人物をもう少し整理した方が良い。
    え~と、これ誰だっけ?主人公達との関係はどんなんだっけ?と読み返す羽目になることが幾度かあった。

    作品紹介・あらすじ
    目の前に犯人がいるのに逮捕できない――大胆不敵な新警察小説、誕生。三年前のバイク事故で右眼を失明した警察官の尾崎冴子は、訪れた事故現場でその一部始終を目撃する。以来、尾崎の右

    0
    2024年01月18日