マット・ラフのレビュー一覧

  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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     このミステリがすごい!で知り、手に取りました。
     主人公は多重人格者で、予想通り、辛い過去を持っているのですが、とある理由から、それを感じさせない程、明るく落ち着いていて、読んでいて好感が持てました。むしろ、その他の非多重人格者の方が、少し性格に問題がある…と感じられる方が多かったです。

     どう面白かったのか、説明するのは難しいですが、分厚いのに、読むのは全く苦痛ではなく、次々と繰り広げられる展開に、ページを捲る手が止められなかったです。本を読み終わりたくなかったです。

     ゆっくり時間の確保が出来る、年末年始におすすめします。
     

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    2024年12月15日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    分厚いが、文字は大きめ。
    分厚さは必要なのか。と思ってしまったが、最後まで読むと必要だと思った。
    歩み出す一歩がキラキラしてました。
    みんな幸せになって、と願いましたね。

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    2024年10月10日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    鬼★5 多重人格×多重人格の人格群像劇!複数の自分自身と戦う若者たちの成長ストーリー #魂に秩序を

    ■きっと読みたくなるレビュー
    鬼★5 今年の翻訳ミステリートップレベル。

    怪物のような作品です、はー、面白かった~。新潮文庫史上、最もぶ厚い本とのことで、1,000ページ以上あります。でも面白過ぎてあっという間にページが進んじゃうのでご安心を。

    前半は多重人格障害者の背景や様々な日常が描かれ、後半は自らの過去を探し出す展開になっていく。ミステリーはもちろん、青春、恋愛、サスペンス、冒険小説など、様々な要素を含んだエンタメ小説です。兎にも角にも「強烈」な作品ですので、是非お時間をとって読んで

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    2024年08月16日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    多重人格の主人公が多重人格の女性と出会い、自身の闇にある過去の事件について調べていく。
    一気読みではないけれど、読み進めるたびに印象が変化していくのが楽しく長いけど良かった。

    よくこんなややこしい話考えるなぁ…

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    2025年07月22日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    2人の語り手がともに多重人格という設定をうまく使って、それ単体で小説一本書けちゃうような様々な題材を一つの小説に無理なく取り込むことに成功している。
    この分厚いお話を分冊しなかったのは英断だと思うけど、それを売りにするのはちょっと違うんじゃないかなあ。

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    2025年06月14日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    評判どおり面白い翻訳エンタメ小説だった。

    主人公は多重人格者の26歳のアンドルー。脳内に家を作り複数の人格をアンドルーという青年の人格がコントロールし、上手く暮らしている。彼はふとした弾みで殺人犯を事故死に追い込んだことをきっかけに、自分が継父を殺したのではないかという疑念を持つ。そして同じ障害を持つ同僚女性のペニーと一緒に故郷へ向かう話だ。一気読みとまでは行かない。とても読みやすいが、登場人物が複雑なのでホイホイと軽く読み飛ばす感じてはない。

    この本が書かれたのは2003年。デニス・レヘインが「シャッターチャンス」を書き、映画「ペイチェック」が撮影された年だ。何が現実か、自分の記憶は正し

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    2025年01月20日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    2025年1冊目。
    テーマが多重人格と初めて触れるジャンルで興味深く読めた。
    昔何かで読んだ、文字や音に色がついて見える人の話を読んだ時みたいな、自分にはない感覚(感覚だけどその人にとっての現実)を覗いてる見たいで、引き込まれた。
    後味も良く、長いけど面白かった。

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    2025年01月05日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文庫本1冊で1077ページ(解説含む)。
    京極夏彦にも引けを取らないページ数の長大な物語。
    でも、紙質によるものなのかいわゆる「レンガ」まではいかず、厚揚げ程度の厚み。

    始まりが良かった。
    「父はぼくを呼び出した。
    初めて湖から出てきたとき、ぼくは二十六歳だった。」

    何言ってる?
    となるのだが、次第に物語の設定が分かってくる。
    「ぼく」の名前はアンドルー・ゲージ。
    アンディ・ゲージを身体とする多重人格者の1人格。そして1魂。
    そう、魂とは多重人格者における、人格達のこと。
    この設定を明らかにしていく序盤の語りが多重人格者を題材にした小説にして、これまでにない引き込みだった。

    『魂に秩序

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    2024年12月14日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    新潮文庫最厚というこの作品――敢えて分冊(上·下巻とか)にしなかった理由は、読み進めていくと理解出来ましたけど、まあとにかく長い。
    色々なジャンルを網羅的に展開しているとは言え、ゴチャっとしている感じ。大きな鍋に手当たり次第に食材ぶち込んで煮ている、と言うか…

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    2025年09月16日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    このミスのランキングに入っているのを見て知りました。大作で読み応えありそうとわくわくしながら本棚に飾っておき、年明けから読み始めました。

    読み終えて、ミステリーの枠組みで期待しすぎたことを反省。
    登場人物の違和感を感じる言動から伏線かもしれないと深読みしていた複数の事柄が、ただそういうパーソナリティの人物だったということでした。。勝手に期待外れな気持ちになってしまいました。

    あとがきにもあったように、ジャンルの枠に嵌めず読むと楽しめたと思います。
    「多重人格を持ちながら生きることを模索する」というテーマを縦横無尽に描ききった物語だったと感じました。邦題が物語の根幹を的確に表していて、秀逸。

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    2025年01月29日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    一気読み必至というほどの推進力はあまりなかった気がします。年始2冊目で挫折したくなかったので、なんとか最後まで読みましたが、期待したほどのスリルを感じられらなかったせいかもしれません。

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    2025年01月02日
  • 魂に秩序を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    期せずして多重人格ものを続けて読むことになりました。(順番が逆でなくて本当に良かった)

    多重人格の多重ジャンルで1066頁。
    多重人格には虐待描写が避けられないのと、汚い言葉がそれはそれは多発するは正直言って辛かった。

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    2024年09月25日