西村秀一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレウイルス専門の医師として、その知見に基づき、巷で行われているコロナ対策と呼ばれる行動を冷静に分析した本。
もちろん、新型コロナについてはいくら専門家とは言っても、未知な部分も多く、すべてを正確に把握しているわけではないと思うので、この本の中にも後々検証すれば正誤はあるものと思われるが、この本を書いた時点で著者の今までの知識、経験を踏まえて整理されたものであり、読んでいて腑に落ちる部分がたくさんある。特に、新型コロナはエアロゾル感染(空気感染)が主な原因であるというのは、この本が書かれた時点では厚生労働省も正式には認めておらず(最近になって認めたようだが)、飛沫感染や接触感染を主な原因としていた -
Posted by ブクログ
コロナと折り合いをつけるきっかけとしたいと思い、購入しました。本書で、コロナは空気感染であり、ウィルスを吸い込まないように気をつければよいと知りました。ウィルスが喉や肺に入らないように、マスクをしたり、うがいを積極的に取り入れるのがよいということです。特に、物の表面からの感染はないということが新たにわかって、安心しました。ひとつ気になったのが、日本の感染者が、欧米各国のそれに比べ少ない大きな要素とされる、いわゆるXファクターを、日本人のこまめなマスクの着用としていたことです。筆者の主張に異論はないのだけど、井上正康さんの著書では、コロナは4種類あり、、日本人が昔からかかってきた風邪の原因ウィル
-
Posted by ブクログ
呼吸器系ウイルス感染症を専門とする著者による、コロナへの見解。
(マスコミその他で露出している「専門家」は、呼吸器系ではないウイルスが専門か、そもそもウイルス感染症が専門でない人が多いそうです。つまりコロナに関しては専門ではないという)
この手の本は過激な煽り的な内容になっているものが多く、この出版元もその傾向があるように思い警戒しながら読んだが、おそらくこれが正しいコロナ対応であろうことが説得力を持って語られていた。
過剰な手洗いやアルコール消毒が無駄なことも、科学的(定量的?)に説明されている。戸外での感染リスクも、シチュエーションによって安全と要注意の区分けが明確にわかりやすい。
もち -
Posted by ブクログ
コロナ対策の間違いや適切な対処法が分かる1冊。
本書では、これまでしてきたコロナ対策の間違いを指摘した1冊です。一体私たちは何を勘違いしているのか、何が間違っているのかこの本を読めば明らかになります。
例えば、過剰なアルコール消毒や店などに貼ってある透明のガラス貼りは意味のない対策のようです。
それから、手洗いはあまり効果はなく、うがいのほうが効果があります。皮膚感染の可能性はなく、口からの感染はあり得るからと言えばいいでしょう。
実際、私たち個人でも感染対策は十分にできます。マスクの適切なつけ方や部屋を換気するなど、簡単にできます。
適切なコロナ対策につい -
購入済み
空気感染
筆者がインフルエンザの専門家としての知見から合理的科学的にコロナウイルスを論じ、現在の対応の問題を指摘。その中で最も参考にになったことは、「感染するのは飛沫ではなく空気感染である」とする点。確かに言われてみれば納得。政府や専門家会議は空気感染といえばパニックを引き起こすから言わないのだろうか?しかしこの認識を間違えてはコロナ対応を誤るのでは。適切に対応すれば、過度に経済活動を制約をせずコロナ禍以降の時代を乗り越えられるのだと思った。
-
Posted by ブクログ
インフルエンザの専門家による提言。新型コロナウイルスの専門的な説明と言うより、コロナも含めて呼吸器系のウイルス感染というものと、それに対してどんな対策が有益かが分かりやすく解説されてます。このぐらいの知識なら誰でも理解できると信じたいし、理解しておくべきだと感じました。
本書を読むと巷で行われてるアクリル板だとかフェイスシールド、過剰な消毒作業のようなコロナ対策は、やっぱりほとんど意味ないんだ、と言うことが分かります。皆が薄々気づいていることだけど、単なるアリバイ作りに成り下がっているか、むしろ有害な可能性もありそう。
新型コロナは空気感染するのであり、接触感染はしない。それを理解して、三密を -
Posted by ブクログ
著者の西村秀一氏は、山形大学医学部卒、米National Research Councilフェロー、国立感染症研究所ウイルス一部主任研究官等を経て、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長。専門は呼吸器系ウイルス感染症。
著者の主張の柱は、①新型コロナの感染経路は「空気感染」(「接触感染」は極めて稀)、➁ゼロリスクではなく、リスクの大小に基づいた対応策を取るべき、の2点。「基本は3密回避とマスク着用」、「手洗いよりうがい」、「パーティションは逆効果」などの具体的な指摘は、上記の2点から常識的に導き出されるものである。
また、PCR検査、コロナウイルスの性質、ワクチンなどについて -
Posted by ブクログ
新型コロナウィルスと暮らすようになって、一年半が過ぎようとしていますが、コロナウィルスについての研究も進み、その特徴が研究者の中ではかなりわかってきたと認識しています。ところが、メディアを見ている限り、特に日本は感染に対してかなり過敏に反応しているような気がしていました。
そう思っている私にとって、ウィルスを研究されている方が書かれたこの本に出会えたことは良かったです。この本を読むことで、新型コロナのウィルスと私たちはどう向かうべきかのヒントが示されています。
飲食店への長期間にわたる自主規制(私には無言の圧力による命令に見えます)やPCR検査の結果によってオリンピック選手を含め、右往左往 -
Posted by ブクログ
新型コロナは、空気感染。対策には換気が一番。予防には不織布マスクをしっかりと顔に密着すること。(アベのマスクやポリウレタン製では効果なし)
アルコール消毒は、汚れを先にとることが必要。石鹸と併用とか、何度もしていると、手が荒れてかえって良くない。
肺に入る前の喉や鼻腔に留まっているウイルスを、局所的に留めておくには、うがいも有効。
レストラン等では、換気が効いている場所に座る。空気感染なので、換気が悪ければアクリル板が少しくらい高くても、リスクがある。
など聞いていることも多かったが、参考になった。
ただ、PCR検査には否定的で、抑制していたからこそ、欧米などよりも感染率が低かったようなことが