ルークバージスのレビュー一覧
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あのピーター・ティールが「哲学者ルネ・ジラールについて最もわかりやすく解説した本」と大絶賛した本。なぜ彼が哲学者に関心を持っているかというと、ジラールは人間の欲望がどう生まれ、どう行動を変えるかについての研究を行っていたから。欲望の発生や行方をコントロールすることができれば、ビジネスでも非常に有利になるわけだ。最も象徴的なことは、「人は誰かの欲望を見て、自分の欲望が掻き立てられる」ということ。つまり、自分自身が最初から欲しいと思っているのではなく、誰かの欲求行動に影響を受けて初めて「欲しい」と思う、というもの。これは思い当たる節がいくつもある。誰かの行動の意影響を受けるなら、自分の行動でされかに影響を与えることもできる。これは確かに美人っすでも活用できるし、生き方そのものにも関わる大切な視点。
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Posted by ブクログ
哲学者ルネ・ジラールによる「模倣の欲望」理論に基づくビジネス書です。人間の欲求に関する理論としてマズローの欲求階層が有名ですが、ジラールによれば、人は基本的な欲求が満たされれば明確な階層のない欲望の世界に進むとしている。欲望には、「薄い欲望」と「濃い欲望」があり、「薄い欲望」は他人が欲しがるものを欲しがることで際限がなく競争の世界になるのに対し、「濃い欲望」は自己の内面から湧き上がるもので、持続的な満足感がもたらされるとのことです。「濃い欲望」を見つけることが人生を豊かにするので、自分も見つけなくては。ビジネスにおいては、独自の価値からなるニッチ市場を開拓できれば、模倣されにくく競争が少ないため、大きく化ける可能性がある。いろいろと参考になる。
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欲望することは、重力のようなもの
人の欲望の根源は真似ることにある。
それを解き明かした社会科学者ルネ・ジラールの入門書的な立ち位置にあるのが本書。
著者はシリコンバレーで起業家として活躍していた人で、まるでメンターと話しているような気分になる。
ジラールの模倣の理論によれば、人間は真似ることを通して他の人が欲しがるものと同じものを欲しがることを学ぶということ。それは文化や技術を生み出す原動力にもなってきたし、最終的には手に入らないものを追い求めてしまうという悲劇も生み出している。
本書はその欲望に打ち勝つことではなく、コントロールすることを説く。これに関して美しい喩えがあった。
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模倣の欲望は重力のようなもので、ただ存在する。
重力は常に作用している。
それは人によって絶え間ない痛みの原因となる。
体幹や背骨まわりの筋肉が発達していない人は、まっすぐに立てず、重力に抵抗するのは難しくなる。
同じ重力を経験して、月に行く方法を発見する人もいる。
>>>本書p17
アメリカが月に行けたのも、大統領が発した欲望を模倣した結果だ。大投資家のピーターティールはこのルネジラールの教え子の1人だという。欲望を学ぶことは、アメリカンドリーム的成功を学ぶことでもあるのではないか、と妄想が膨らむ一冊。
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Posted by ブクログ
常に我々は何かを求めている。ただ、なぜその欲望を抱いているかを深く考えたことがない。欲望の大部分は、周りの模倣によって生じる。人間は模倣に長けた生物であり、無意識ながらモデルの影響を受けてしまっている。ただ、モデルという他人の欲望を真似ただけであるから、叶えてもそれほど幸福を感じることはできない。だからこそ、自分の本当に欲するものの傾向(可能性実現、前進、独特、中心になる、支配、完成、理解し表現する、協力、新しい学びを披露、開発、自分を認知させる、理想を経験、確立、探究、卓越、所有、改善、人の行動を変える、影響を与える、正しいことをする、立て直す、基準に達する、習得、難題に対処、組織する、打ち勝つ)を捉えることが大切。
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欲求(生き物としての基本的なもの)
その上の欲望は模倣から生まれる
ルネジラール
人は似れば似るほど相手を脅威に感じる
イノベーションのためにイミテーションを利用する
隣でなく、上に作る
私を守ってほしい、私がほしいものから。
ジェニーホルツァー
スケープゴートメカニズム
似たもの同士の模倣だらけだと争いが生まれるので一つの敵を作ることで統一させる
人生で何かをうまくやって、それで満たされたときのことは?
モンテッソーリ
子供は成長したい、世の中に自分の居場所を、作りたいと思っているという気づき
サイレントリトリートで深い沈黙に投資する
最低3日から
読書だけはOK
AIが怖いのは、私たちより賢くなるときでなく、同じものを欲しがるようになったとき
濃い欲望を見つけるためには瞑想思考が必要
どこかでもう一度再読したい本 -
Posted by ブクログ
パラパラつまみ読みです。
誰々が持ってるから私も欲しい、は小さい時にありました。
企業のマーケティングにかけるお金、パワーはすごいので飲み込まれないように気をつけたいです〜
•私たちが欲しがるもののほとんどは、模倣によるものであって、内在するものではない。
•マズローの欲求階層ははっきりしすぎている、基本的な欲求(生理的欲求、安全的欲求)が満たされた後、人は明確な階層のない欲望の世界に進む。
•何かを欲しいと思わせる人やモノがある。欲望にはモデルが欠かせない。
その人が欲していると言うだけの理由で、そのモノに価値を与える人である。
•著者の言う充足の物語の要件
①行動的であること×受動的
②自分でうまくやったと思っていること。
③充足感をもたらすこと。 -
Posted by ブクログ
欲望のメカニズムについての話は面白かったが、どんどん自己啓発的になっていった。あと例え話が多すぎる。(しかしこの意見もこれを読んだ人の感想を模倣している気がする。)
模倣の欲望に対処するコツ
1.モデルをはっきりさせる
→模倣の対象をハッキリさせ、自覚する。
2.模倣に逆らう知恵の源を探す
→模倣の影響が少ない知識の源を探す、専門家
3.不健全なモデルとの境界をつくる
→相手の影響から距離を置くようにする
4.イノベーション(革命)を起こすためにイミテーション(真似)を利用する
→イノベーションは創造的な手順の中で後工程で生まれる、オリジナリティを基準に競わない
5.欲望のポジティブな弾み車を回す
→欲望による好循環をつくる
6.価値のヒエラルキーをハッキリさせて伝える
→価値基準の階層化を作る、優先順位、絶対的な価値を作る
7.反模倣的な方法で判断する
→意見を出す時には他の人の意見を見えないようにする
8.あなたの世界に欲望のシステムの地図をつくる
→世界の中で欲しい、欲しくないと思わせるシステムがあることを知り、理解する
9.欲望を検証する
→対立する複数の欲望に向き合い、それによって将来どうなるか考えてみる
10.深い充足感を得た行動を語る
→共感の新しい窓が開かれ、濃い欲望が発見できる
11.真実のスピードを上げる
→本当のことがちゃんと伝わるようにする
12.深い沈黙に投資する
→喋らない、画面を見ない、音楽を聴かない、読書だけはいい。これを毎年少なくとも三日は連続で。沈黙の中でしか得られない思考
13.相反するものの共存を探る
→今までは無理だというものを超越して新たなモデルをつくる
14.瞑想思考の練習
→まずは飲み物を持って1時間まるまる木を眺める、目標を持たないことを覚える、ゆっくりとした非生産的な思考
15.ほかの人の要望に責任を持つつもりで生きる
→自分自身も出会う人に欲望を与える、ポジティブな欲望のモデルになる責任 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『欲望の見つけ方』は、ルーク・バージスによる現代社会の「欲望」の成り立ちを深く掘り下げた一冊です。私たちが「欲しい」と感じるものの多くは、実は他者の欲望の模倣であり、社会的・文化的な影響の産物であるというルネ・ジラールの模倣的欲望理論を土台にしています。著者は自らの哲学的な学びと起業経験を織り交ぜながら、消費文化やSNSの中で生まれる「薄い欲望」に振り回される現代人が、自分の本当の「濃い欲望」を見つけることの重要性を説いています。
本書の特徴は、単なる理論の羅列や一般論の提示に留まらず、著者の身体感覚や経験が色濃く反映されていることにあります。そのため、内容は動的で流動的、一問一答型のような明確な回答が示されるわけではなく、むしろ読者が自らの内面と対話しながら読み解き、問いを立てていくことが求められます。この点が読みにくさの一因であり、一方で本書の本質的価値でもあります。
読者としては、筆者の内面や経験に寄り添い、その視点に共感しながら理解を進める必要があり、「自己一致」という概念がこの対話の軸になることに気づきました。自己一致とは、自分の内なる欲望や価値観と外的行動が調和している状態を指し、本書の「濃い欲望」探求の核に相当します。このワーディングがなかったら、議論はもっと抽象的で断片的になりかねず、大切なテーマを捉えきれなかったかもしれません。
また、本書の読み方や内容は、私が学んでいるエグゼクティブ・コーチングの実践と多くの共通点を持っています。コーチングの表面的なスキルだけではなく、クライアントの深い内面に迫り、真の自己理解を促す態度は、本書の「欲望の模倣」からの解放や自己の本質的欲望の探求と重なります。これは現代社会の自己啓発やビジネス教育の課題を反映しており、表層的な成功論に対する批判的視点としても有益です。
一方で、本書の内容は単純に理解できるものではなく、専門用語や哲学的な探求は時に難解であり、「言葉遊び」に陥る危険も指摘されます。重要なのは、こうした言葉や理論を単なる知的な装飾とせず、自己の生活経験や感情と結びつけて実体験として咀嚼することです。そうした読書態度がないと、本書は空虚に感じられかねません。
総じて本書は、欲望という人間の根源的なテーマを多角的な視点から探究し、現代の消費社会で生きる私たちに「本当に欲しいものとは何か」を問いかける挑戦的な作品です。そのため、読むには主体的な自己対話と深い思考が必要ですが、そこから得られる洞察は深く、精神的成長や自己実現に繋がるでしょう。読者は単なる読み手を超え、自分の内面と向き合う「対話者」として本書に接することが求められます。
本書は読み手によって理解や感想が大きく異なる、まさに「問いの書物」であり、現代における自己の欲望や価値を再検討する重要な一冊といえます。