ルークバージスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学者ルネ・ジラールによる「模倣の欲望」理論に基づくビジネス書です。人間の欲求に関する理論としてマズローの欲求階層が有名ですが、ジラールによれば、人は基本的な欲求が満たされれば明確な階層のない欲望の世界に進むとしている。欲望には、「薄い欲望」と「濃い欲望」があり、「薄い欲望」は他人が欲しがるものを欲しがることで際限がなく競争の世界になるのに対し、「濃い欲望」は自己の内面から湧き上がるもので、持続的な満足感がもたらされるとのことです。「濃い欲望」を見つけることが人生を豊かにするので、自分も見つけなくては。ビジネスにおいては、独自の価値からなるニッチ市場を開拓できれば、模倣されにくく競争が少ないた
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Posted by ブクログ
常に我々は何かを求めている。ただ、なぜその欲望を抱いているかを深く考えたことがない。欲望の大部分は、周りの模倣によって生じる。人間は模倣に長けた生物であり、無意識ながらモデルの影響を受けてしまっている。ただ、モデルという他人の欲望を真似ただけであるから、叶えてもそれほど幸福を感じることはできない。だからこそ、自分の本当に欲するものの傾向(可能性実現、前進、独特、中心になる、支配、完成、理解し表現する、協力、新しい学びを披露、開発、自分を認知させる、理想を経験、確立、探究、卓越、所有、改善、人の行動を変える、影響を与える、正しいことをする、立て直す、基準に達する、習得、難題に対処、組織する、打ち
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Posted by ブクログ
2024年12月11日、グラビティの読書の星で紹介してる人がいた。
「俺はあまり物欲がないんだけど、そもそも「『モノが欲しい』っていう欲求はどこから来るんだろう?」と思って買った本。
Paypal創業者のピーター・ティールも魅了された「模倣の欲望理論」というらしく、俺も引き込まれて一気読み。面白かったので、興味がある人は是非。」
● 2025年3月7日、改装工事後はじめて新宿・ブックファーストへ。地下1階。まず表紙の「スティーブ・ジョブズにもモデルがいた!」で目を惹かれ、次にその下の「本書はルネジラールについて書かれた最もわかりやすい入門書である」で読まなきゃ!ルネジラールどっかでチェッ -
Posted by ブクログ
欲求(生き物としての基本的なもの)
その上の欲望は模倣から生まれる
ルネジラール
人は似れば似るほど相手を脅威に感じる
イノベーションのためにイミテーションを利用する
隣でなく、上に作る
私を守ってほしい、私がほしいものから。
ジェニーホルツァー
スケープゴートメカニズム
似たもの同士の模倣だらけだと争いが生まれるので一つの敵を作ることで統一させる
人生で何かをうまくやって、それで満たされたときのことは?
モンテッソーリ
子供は成長したい、世の中に自分の居場所を、作りたいと思っているという気づき
サイレントリトリートで深い沈黙に投資する
最低3日から
読書だけはOK
AIが怖い -
Posted by ブクログ
ネタバレ『欲望の見つけ方』は、ルーク・バージスによる現代社会の「欲望」の成り立ちを深く掘り下げた一冊です。私たちが「欲しい」と感じるものの多くは、実は他者の欲望の模倣であり、社会的・文化的な影響の産物であるというルネ・ジラールの模倣的欲望理論を土台にしています。著者は自らの哲学的な学びと起業経験を織り交ぜながら、消費文化やSNSの中で生まれる「薄い欲望」に振り回される現代人が、自分の本当の「濃い欲望」を見つけることの重要性を説いています。
本書の特徴は、単なる理論の羅列や一般論の提示に留まらず、著者の身体感覚や経験が色濃く反映されていることにあります。そのため、内容は動的で流動的、一問一答型のような