あらすじ
なぜ私たちは周りの人が欲しがるものを欲してしまうのか。社会学者ルネ・ジラールは欲望の法則を暴き、それを体系化した。複数の企業を経営する著者が、ジラールの理論を解説しながらマーケティングの心得を説くとともに、盲目的な欲求から離れる術を明かす。
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哲学者ルネ・ジラールによる「模倣の欲望」理論に基づくビジネス書です。人間の欲求に関する理論としてマズローの欲求階層が有名ですが、ジラールによれば、人は基本的な欲求が満たされれば明確な階層のない欲望の世界に進むとしている。欲望には、「薄い欲望」と「濃い欲望」があり、「薄い欲望」は他人が欲しがるものを欲しがることで際限がなく競争の世界になるのに対し、「濃い欲望」は自己の内面から湧き上がるもので、持続的な満足感がもたらされるとのことです。「濃い欲望」を見つけることが人生を豊かにするので、自分も見つけなくては。ビジネスにおいては、独自の価値からなるニッチ市場を開拓できれば、模倣されにくく競争が少ないため、大きく化ける可能性がある。いろいろと参考になる。
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誰かの欲望にはモデルがいる。他人の欲望を真似すると無用な競争が生まれるんです。大切なのは自分の内側から出てきた濃い欲望を大切にするんです。その特徴は長続きしている欲かどうか。
歳を重ねると薄い欲望との見分けがつくようになってくる。
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欲望はどこから来るのか、そしてその模倣の欲望との向き合い方について書かれており、ビジネスへの活かし方と同時に自身のメンタルヘルスにも役立ちそうな1冊。
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何かモデルを見つける
自分はどうして、そうなりたいか考える
モデルは必ず存在する
どういう人生を歩みたいか真剣に考えること
お金
恋愛
キャリア
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ルネジラールの欲望理論へ誘ってくれた、私にとって重要な書籍である。自分が主体的に持っているはずの欲望は、実は他人というモデルを媒介として持たされている欲望である、という話。この作用を認識し、適切なモデルを選ぶことが大切であると感じた。様々なところで言われる、主体性を持て、という主張に違和感を感じていた私にとってある種の救いを与えてくれた。
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模倣理論に関する入門書。1年生の国・セレブの国、スケープゴートメカニズムなど、新しい概念ばかりだったのでとてもおもしろかった。学術書として捉えると、実例を交えて分かりやすく書かれていると思う。
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嫉妬でしんどい思いをした人や、やりたいことに溢れて迷走・疲弊したときに読む本だと思った。かつて自分は己の嫉妬深さでくたくたになった経験があり、嫉妬を克服するためにいくつかの方法を編み出したが、それを裏付けるような内容になっていて共感できる箇所が多々あった。
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欲望には薄い欲望と濃い欲望があり、前者は模倣によって踊らされた結果としての欲望であり、人に害を与えやすい。後者は模倣性が低く人生の核となる。これらをより分けて、欲望のトラップを交わしつつ、人生幸せに生きたいと思う本。
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なかなか本質をついてて面白い本だった。
「みんなが持ってるから欲しい」って日常でよくある中で、これに自覚的になれるかどうかで道を踏み外さない軸になると思う。
人間の欲望は他者の欲望を模倣することで生まれる。
つまり、他者(モデル)が欲しいと思うものを欲しくなる。
同じものを欲しがるから争いが生まれる。
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常に我々は何かを求めている。ただ、なぜその欲望を抱いているかを深く考えたことがない。欲望の大部分は、周りの模倣によって生じる。人間は模倣に長けた生物であり、無意識ながらモデルの影響を受けてしまっている。ただ、モデルという他人の欲望を真似ただけであるから、叶えてもそれほど幸福を感じることはできない。だからこそ、自分の本当に欲するものの傾向(可能性実現、前進、独特、中心になる、支配、完成、理解し表現する、協力、新しい学びを披露、開発、自分を認知させる、理想を経験、確立、探究、卓越、所有、改善、人の行動を変える、影響を与える、正しいことをする、立て直す、基準に達する、習得、難題に対処、組織する、打ち勝つ)を捉えることが大切。
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欲望は社会的なもので模倣がベースである。ほかの人が欲しがるかどうかが重要。
今は社会が薄い欲望を搔き立ててくる。自省により濃い欲望を育てて充足を感じることができるようにすべし。周りに対してもその方向に進むようにふるまうべし。
うーん。濃い欲望はかなり不幸をよびそうな気もする。
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2024年12月11日、グラビティの読書の星で紹介してる人がいた。
「俺はあまり物欲がないんだけど、そもそも「『モノが欲しい』っていう欲求はどこから来るんだろう?」と思って買った本。
Paypal創業者のピーター・ティールも魅了された「模倣の欲望理論」というらしく、俺も引き込まれて一気読み。面白かったので、興味がある人は是非。」
● 2025年3月7日、改装工事後はじめて新宿・ブックファーストへ。地下1階。まず表紙の「スティーブ・ジョブズにもモデルがいた!」で目を惹かれ、次にその下の「本書はルネジラールについて書かれた最もわかりやすい入門書である」で読まなきゃ!ルネジラールどっかでチェックしたぞ。世の始まりから隠されていることかな?
●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。
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欲求(生き物としての基本的なもの)
その上の欲望は模倣から生まれる
ルネジラール
人は似れば似るほど相手を脅威に感じる
イノベーションのためにイミテーションを利用する
隣でなく、上に作る
私を守ってほしい、私がほしいものから。
ジェニーホルツァー
スケープゴートメカニズム
似たもの同士の模倣だらけだと争いが生まれるので一つの敵を作ることで統一させる
人生で何かをうまくやって、それで満たされたときのことは?
モンテッソーリ
子供は成長したい、世の中に自分の居場所を、作りたいと思っているという気づき
サイレントリトリートで深い沈黙に投資する
最低3日から
読書だけはOK
AIが怖いのは、私たちより賢くなるときでなく、同じものを欲しがるようになったとき
濃い欲望を見つけるためには瞑想思考が必要
どこかでもう一度再読したい本
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タイトルが気になり読書。
興味深い
欲望についての本
メモ
・私たちが欲しがるもののほとんどは模倣によるもので内在するものではない。
・模倣の欲望。
・模倣に影響されず、反模倣的にさえ見える人は魅力的にうつる。
Posted by ブクログ
何を伝えたいのか、理解しきれなかった。
内容は大きく2点
・模倣理論が現れた具体例
・抽象的な概念の説明(スケープゴート、リーダーシップなど)
よく理解できなかった点
・読者にどうして欲しいのか
・模倣のモデルを理解して何になるのか(例えば、本田圭佑さんを仕事のモデルだと理解して行動する場合と何となく行動する場合の効果の違いは何なのか)
総じてゴールが全く見えてこず、読んでいて苦しかった。自分の知性では読みきれなかった。
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自分の欲望が自己発生的なものではなく、他人の模倣より発生していること(薄い欲望)、本来の人生を実現するには自己充足的な模倣(濃い欲望)を選び取ることが必要と説かれている。
なるほど納得できる話で、その濃い欲望を見つけるメソッドも書かれている。
参考になるところも多々あるが、意外と哲学的な部分もあって理解しにくい部分もある(訳の影響も多分にあるかも)。
スタートアップ系のオーナーなので、もっと実用的でスルスル読めるような内容化と思えば、思索的で広範な知識の持ち主で驚いた。
Posted by ブクログ
欲望は他者のマネ
身近なモデルとなる人が欲するものが欲しくなる
専門家が欲望を媒介する
弾み車のように一つの行動が次の行動のきっかけとなり、勢いが加速していく
例:運動する→食事に気をつける→禁酒→体力アップ
Posted by ブクログ
『欲望の見つけ方』は、ルーク・バージスによる現代社会の「欲望」の成り立ちを深く掘り下げた一冊です。私たちが「欲しい」と感じるものの多くは、実は他者の欲望の模倣であり、社会的・文化的な影響の産物であるというルネ・ジラールの模倣的欲望理論を土台にしています。著者は自らの哲学的な学びと起業経験を織り交ぜながら、消費文化やSNSの中で生まれる「薄い欲望」に振り回される現代人が、自分の本当の「濃い欲望」を見つけることの重要性を説いています。
本書の特徴は、単なる理論の羅列や一般論の提示に留まらず、著者の身体感覚や経験が色濃く反映されていることにあります。そのため、内容は動的で流動的、一問一答型のような明確な回答が示されるわけではなく、むしろ読者が自らの内面と対話しながら読み解き、問いを立てていくことが求められます。この点が読みにくさの一因であり、一方で本書の本質的価値でもあります。
読者としては、筆者の内面や経験に寄り添い、その視点に共感しながら理解を進める必要があり、「自己一致」という概念がこの対話の軸になることに気づきました。自己一致とは、自分の内なる欲望や価値観と外的行動が調和している状態を指し、本書の「濃い欲望」探求の核に相当します。このワーディングがなかったら、議論はもっと抽象的で断片的になりかねず、大切なテーマを捉えきれなかったかもしれません。
また、本書の読み方や内容は、私が学んでいるエグゼクティブ・コーチングの実践と多くの共通点を持っています。コーチングの表面的なスキルだけではなく、クライアントの深い内面に迫り、真の自己理解を促す態度は、本書の「欲望の模倣」からの解放や自己の本質的欲望の探求と重なります。これは現代社会の自己啓発やビジネス教育の課題を反映しており、表層的な成功論に対する批判的視点としても有益です。
一方で、本書の内容は単純に理解できるものではなく、専門用語や哲学的な探求は時に難解であり、「言葉遊び」に陥る危険も指摘されます。重要なのは、こうした言葉や理論を単なる知的な装飾とせず、自己の生活経験や感情と結びつけて実体験として咀嚼することです。そうした読書態度がないと、本書は空虚に感じられかねません。
総じて本書は、欲望という人間の根源的なテーマを多角的な視点から探究し、現代の消費社会で生きる私たちに「本当に欲しいものとは何か」を問いかける挑戦的な作品です。そのため、読むには主体的な自己対話と深い思考が必要ですが、そこから得られる洞察は深く、精神的成長や自己実現に繋がるでしょう。読者は単なる読み手を超え、自分の内面と向き合う「対話者」として本書に接することが求められます。
本書は読み手によって理解や感想が大きく異なる、まさに「問いの書物」であり、現代における自己の欲望や価値を再検討する重要な一冊といえます。
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何かの書評で知って読んでみた。模倣の欲望は、日本だと横並びと揶揄されるものかもしれないが、その違いなどを考えながら読んでみた。
ボリュームが多く、前半のことを忘れそうになったりと、翻訳書なので仕方ないが、もっとコンパクトな方が読みやすかったと思う。
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外国の方が書いた本という感じで言い回しが独特なため、理解が難しかった。
とはいえ、欲は人がやっていることを模倣したい模倣理論である、ということはなんとなく伝わった。
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欲望とは
自身の内から湧き出るものと
他人の模倣から生み出されるものがあり
欲望のほとんどが後者である
節約界隈では当たり前の事で
今更感があるが
学生の頃は模倣の日々だったなぁと思い出し笑い
対策もしっかり書かれているので
ラスト50ページくらいだけでも十分な一冊
Posted by ブクログ
ジラールの模倣の欲望理論を通じて、人間は自発的に欲望が湧き出るのではなく、他者のモデルを通じて約棒を模倣する。技術の発達と、資本主義の成熟によってノイズが多くなった現代において濃い欲望を人生に位置付ける自己啓発へと繋がった。
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欲望(〜が欲しい)と思うのは、自発的なものではなく、他者の真似をしているだけという主張について書かれていた。その欲望は時には悪い方向に進んでしまうこともあるため、自分にとって何が大事なのかしっかりと順位づけしておく必要がある。
Posted by ブクログ
うーん
まぁモデルがいて欲望になるというのはわかったが同じことを長々と書いているだけのような?
ページ数の割に内容が薄い
読むなら前半部分だけで充分
まわりにいる人間を理解したいと言う根源的な欲求が成長を促している
人は異なるルールで動いているように見える人にひかれる
人はみな自分の弾み車をつくらなければならない
Posted by ブクログ
自分が欲しいと思ったものは、実は誰かが欲しかったものという話。面白かったけど、難しいというか読みにくかったかなあ。
私自身、必ずしも他人が欲しがっているものが良く見えるわけではないのだが、言わんとすることはわかる。何故ほしいのか?本当にほしいのか?を考えるきっかけにはなりそう。「薄い欲望」という表現も良かった。
Posted by ブクログ
自分の欲望は自分自身の中からが生まれたわけではなく、他者の模倣によって発生したものであるという話。
何を伝えたいのかよく分からない難しい部分も多かったけど、面白い理論。
模倣から完全に逃げることは出来ないけど、模倣によるものだと理解することで無駄な出費や競争、見栄を回避することができるかも。
Posted by ブクログ
マズローの5段階欲求なんて古い。上位3層は「他社の欲望模倣」で説明がつく...という本。勉強というよりかは、純粋な読み物として完成してる。ザッポス伝説で一世を風靡した元CEOのトニー・シェイが自殺していることを当書で知った。
Posted by ブクログ
ピーターティールの愛読書の著者ルネジラールの入門に。前半は、人類の欲望は模倣である。欲望が似ることで競争が生まれ、さらに欲望が掻き立てられる。後半の記載が重要。深い欲望、良いサイクル、モデルの発見。
浅い欲望に惑わされない。深い欲望を追求する。
Posted by ブクログ
評判がいい本だけど...内容がとっ散らかって整理しにくい本でした。
大まかな内容としては、欲望とは模倣であり常にモデルを真似しているということになる。モデルは近い存在(一年生)と遠い存在(セレブ)とあり、近い存在になるほど競争や衝突が起きる。自分の欲望をメタ認知することが大事。
著者のメッセージとしては、モデルに翻弄されるような「薄い欲望」を超越した「濃い欲望」を追い求めるべしと言っている。
「濃い欲望」は「生きがい」のようなものと解釈しました。
ザッポスやスケープゴート、モンテッソーリの事例などが興味深かったです。
ザッポスのトニー・シェイがダウンタウン・プロジェクトを立ち上げる際に役職や肩書を極力減らし、その時々において異なる人が役割を果たす「ホラクラシー」哲学を導入したところ、フラットな関係が逆に競争を生んで失敗したという話がありましたが、役職などのヒエラルキーはある程度必要になるということになります。ということは最近流行りのDAOはあまり上手くいかない仕組みなのかな?