田村賢司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日経ビジネスの編集委員である著者がバブルやデフレといった現在日本の社会で問題となっていることについて経済に精通したその知識と経験から転換点と問題点を解説した一冊。
本書を読むことでバブルや年金問題、少子高齢化、日米や日韓との外交などの問題を経済に精通した著者ならではの切り口で解説されており勉強になりました。
また、ポイントや転換点や年表が書かれており、各キーワードが整理して理解できる内容になっており、理解が進みました。
本書のなかでも他国の少子化対策のための国策や東芝や日立、自動車産業と半導体産業など明暗を分けた企業や業界のその理由も知ることも出来ました。
政治や経済において確実に転換点がありそこから方向性が変わってきていることを本書を読んで感じるとともに、税負担感の改善や年金抑制など国家の施策が後手後手に回っていることも感じました。
本書は経済史を様々な視点から捉えることのできる一冊だと感じました。 -
Posted by ブクログ
【感想】
脱「ハードワーク」というテーマの割に、内容は中々ひと昔前のガツガツ感やコテコテ感があったが・・・笑
日本電産にはスマートなイメージがあったが、何かキーエンスみたいなガッツを感じた。
まぁ中々読み応えがあった本。
この本自体永守社長が執筆したのではなく番記者が書いたものだから、話が行ったり来たりでストーリーとしては読み辛かったな・・・
あと、このようなガッツは正直強制されてまでやりたくはない。
てゆーか、必要なら自分でします。笑
「常に問題提起や解決を求めて、模索していく」という姿勢は、日本電産ではなくてもとても大事だと思う。
あと、日本人特有の消極的かつ陰気な受け答えは、自分としても本当にNGだ。
コテコテの会社で強制されるのではちょっと嫌気がさしそうなものだが、この精神は自分も失わないよう、日々過ごす予定ですね。
【本の内容を短文で】
この本で感じた日本電産の社風は、ずばり「昭和の会社」。
【内容まとめ】
1.ハードワークの旗は降ろさず、生産性を上げてより短い時間の中でいかにハードに働くかにシフトを合わせる!
2.社員の士気がすべてを決める、物事はすべてやる気で決まる
3.人の能力の差はせいぜい5倍まで。意識の差は100倍まで広がる。
4.日本人は「暑いですな、やってられませんな。」という消極的な挨拶
アメリカ人は「ファイン」「エクセレント(最高さ)」と答える
積極的で前向きな心持ちでなければ何事も成し遂げれない
5.数字オンチが会社を潰す。数字の裏付けのない机上の理屈は負け犬の遠吠え
6.経営者たる者、円安円高のような短期での変化には影響されない仕組みを作ること
【引用】
個性あふれる独自の経営は、かつてハードワークやガンバリズムの代名詞だった。
しかしそれらの言葉は今、時代遅れになりつつある。
ハードワークの旗は降ろさず、生産性を上げてより短い時間の中でいかにハードに働くかにシフトを合わせる!
p12
・社員の士気がすべてを決める
目標を設定し、具体的なノウハウを教え、やらせてみる。そして成功体験を積ませて、さらにやらせる。
その間、「物事はすべてやる気で決まる」という事を嫌になるほど何度も言い続ける。
p20
・勝負は、まず自分に勝てるかにかかっている。自分に勝てる社員は、いかなるものにも勝てると思う。
p30
「楽を追えば楽は逃げていく、苦から逃げれば苦が追いかけてくる。」
「顔を上に向けないと駄目だ。」
下を向いてばかりいると、いつのまにか気持ちが消極的になり、後ろ向きな動き方になる。
いつも前を向いて積極的に生きることが大事!
p36
「人の能力の差はせいぜい5倍まで。意識の差は100倍まで広がる。」
p43
ハードワーキングこそ成長の原理原則
「24時間は誰にも平等だ。」
ヒト・モノ・カネでハンディはあっても、誰もが持っている24時間を徹底的にうまく使えば大メーカーにも伍していける。
食事や睡眠のために最低8時間は要る。
だがそれ以外の16時間は働ける!
p72
永守の企業再生、経営の最大の特徴はそのスピードの速さである。
ゆっくりしているとコストも重なり、何より意識の低下につながる。
それでは目標を達成することができない。
スピードは最大の価値であることを、忘れてはいけない。
p74
「人生は、チャンスをどう見つけるかという戦いだ。」
p77
日本電産「社員心得7カ条」
1.絶えず「これでいいのか?」を合言葉に、事にあたりましょう。
2.自分のことを考えるのと同時に、相手のこともよく考えましょう。
3.責任ある発言を行ないましょう。
4.実行をもって範を示しましょう。
5.苦しみ・楽しみを分かち合える社員、同志でありましょう。
6.良い事も悪い事も進んで報告、申告できる社員でありましょう。
7.原価意識、損益意識をもてる社員でありましょう。
p94
入社試験で早飯試験、便所掃除、声の大きさなど特殊なものが多い。
「早飯、早便など何事も手早い人間は仕事も早い。リーダーシップを発揮して人を引っ張る人材は、自信があるから声も大きい。試験会場に早く来るのは『先んずれば人を制す』という気持ちがあるから。」
p102
「歩を金にする」
「粘りこそ大事、とにかくやること」
(決して優しいとは言えないが)一人一人を強者にするかが大事という雰囲気がある!
p114・自ら燃える社員をつくる
「EQ(感性指数)値を高めよう。」
「人間としての総合的な感性を豊かにしよう」
「常に楽観的、客観的に物事を見て、自分を励まし、不安や怒りの感情を自ら制御する能力の持ち主になろう。」
p133
日本電産「圧勝の3条件」
1.市場に1番に参入する
2.技術優位性で勝つ
3.低コストである
常に速いスピードで動き、技術とコストで勝つ意識を持つこと。
p137
・上司自身が成長すべし
日曜の夜は翌日の仕事のことを考えて楽しく、月曜の朝はもっとワクワクする。
管理職たる者がそうあれというわけではないが、そのくらい本気なら人はついてくる!
絶対的な積極性をもち、仕事に常に前向きに取り組むから表情は明るくなるし、アイデアも出てくる。
「成功するかしないかは、結局自分に勝てるかどうか。」
管理職は率先して前を向いて走り、部下を引っ張る。大事なのはその心だ。
p143
「部下を課長に育てないと、君は永遠に課長のままだ。」
出世をしたければ、自分の所属する部署の業績を上げ、その組織を大きくするのが1番の近道。
p170
・アイアム ファイン
日本人はとかく「暑いですな、やってられませんな。」など消極的な挨拶をするが、
「ファイン」、いや「エクセレント(最高さ)」と答えられるような、積極的で前向きな心持ちでなければ何事も成し遂げれないと、アメリカの医者から教えられた。
p194
永守は社員・幹部に「努力と情熱と我慢できる力、細心な完成と集中力、そして結果」を求める。
そんな条件を兼ね備えたスーパーマンはまずいない事は分かった上で、持っているものを伸ばし持ってないものを身につけさせる!
p198
・「数字オンチが会社を潰す。数字の裏付けのない机上の理屈は負け犬の遠吠えだ。」
p209
それでも永守は猪突猛進した
p226
「テーマ性に沿った3新(新製品、新マーケット、新顧客)こそが、次なる成長へのミニマム条件である。」
日本電産の社員たるもの、新製品、新マーケット、新顧客という3つの親を常に開拓するよう心掛けるべし。
p230
「円安期待論は滑稽だ。」
円安は確かに輸出拡大の追い風になり、景気を押し上げるといった期待が根強くある。
しかし、経営者たる者、円安円高のような短期での変化には影響されない仕組みを作ることこそが経営だ! -
Posted by ブクログ
【内容】
2013年3月決算で日本電産は前期比80%減という大幅な減益に沈みました。パソコンからスマートフォンやタブレット端末に消費者の需要が移る中で、同社を支えるハードディスク駆動装置用精密モーターの需要が急減、その直撃を受けたことが大きな要因でした。
ところが、半年後の2014年3月期中間決算でV字回復、華麗な復活を遂げています。その背景にあったのは、肉体改造とも言える強烈な事業改革です。大幅な事業の落ち込みを奇貨として、精密モーター中心、国内中心だった事業構造を大きく見直して世界一体経営に踏み切りました。
本書では、製造業の中で勝ち組と位置付けられている日本電産の競争力と、危機のたびに経営を進化させてきたその強みを分析しました。さらに、超ワンマンで名高い永守重信社長が69歳にしてマネジメントスタイルを変えつつあることもつぶさに描き、永守重信という稀代の経営者の本質にも迫りました。
永守社長の経営論としてはもちろんのこと、M&Aを成功に導く教科書として、あるいは平凡な人材を考える人材に変える実践的人材育成論としても読むことができます。是非お手に取ってお読みください。
内容(「BOOK」データベースより)
パソコン市場の急減で大幅減益に沈んだ日本電産。積極的なM&Aで「精密モーター世界一」を成し遂げた永守経営もついに限界を迎えたとささやかれた。だが、この男はあきらめてはいなかった。逆境の渦中で海外企業を相次ぎ買収、グローバル一体経営に向けて、前代未聞の大改造に挑んでいた。
【感想】
前作に日本電産と永守氏の新しい歴史と解説を加減した著作。
日本電産グループはM&Aを繰り返して大きくなったグループであり、個々の子会社の自治権を認める連邦経営であったが、この低迷期にてシナジー効果を求めて一体経営に変換している。何という問題意識と迅速な行動力だろう。脱帽した。
一会社員としては、常に無駄遣いはないか(問題意識)、価格を下げるようにどうすればいいか(行動力)を念頭におき、会社のコストを削減し、またシナジー効果を生み出せるようになりたいと思う。