ブルース・フッドのレビュー一覧

  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    「フェイスブックやインスタグラムといった現代のソーシャルメディアが絶大な人気と影響力を集めたことで、私たちの承認への依存はさらに深まった。自分の成功を他人の成功と比べる社会的比較を行うと、自己不全感が刺激されやすい。作家ゴア・ヴィダルの警句を引けば、「友人が成功するたびに私は少し死ぬ」のである。他人は自分よりうまくやり、自分よりずっと充実した人生を送っているように見え、私たちはそのことを絶えず思い知らされる」

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    2025年11月08日
  • LIFE UNIVERSITY(ライフ・ユニバーシティ) もし大学教授がよい人生を教えたら

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    レッスン1 自己重要感

    「重要なのは何が起こったかではなく、それにどう反応するかだ」哲学者エピクテトス(古代ギリシア)

    「私はあなたにこうだと思われていると思っている人間なのだ」社会学者クーリー
     想像に合わせて常に自分を絶えず変えていくことになる

     自己は他者というゴーストライターによって描かれている

     自己感覚は 意識的な経験を記録して「記憶」として保持したり、思考を整理したり人と交流したりするのに役立つ

     自己は「錯覚」
      自己は固定されたものではなく、私たちは自分の考えや行動などを絶えず意識的に自己評価し、これまでの人生で経験してきたことを蓄積することによって、常に自己というものをつくりあげている
      主観的自己(自覚する意識 心の中の世界)と客観的自己(知識や記憶をもとに「自分はこういう人間だ」と客観的に捉える自己像)

    レッスン1
    日記を書き 昔の日記を読み返そう
     今の自分の変化を自覚し 昔の悩みや心配を乗り越えたことを実感しよう

    レッスン2 交流
     
     大きな脳のエネルギー配分
     人間は動物界で最も幼児期が長い種だ。これは体の大きさに対して最も大きい脳を持つためである。(体重比で哺乳類平均の7倍)
     脳は大量の代謝資源を必要とする。
     生後数年はエネルギー資源の大半が脳に向けらる。(新生児の脳は全体重の10% 大人は2%)
     この差は生後6〜7年でほぼ埋まり、生まれた頃の3倍の大きさになっている。
     それ以降は 脳のエネルギー欲求が低下するにつれ、身体に向けられるエネルギーが増え、体の成長が加速する。

     大きな脳→出産困難(チンパンジーは1人で2時間でほぼ痛みも苦しみもなく産む)
     祖母の出現が 人間の寿命を伸ばした(数理モデル解析) 出産介助 育児支援などか
     協力的な人々が子孫を多く残し、社会的行動が確立する確率を高めた。
     
     社会性 生後6ヶ月までが特に重要(ルーマニア孤児院研究)

     社会的孤立と孤独は肥満や1日15本以上の喫煙などの不健康要因より、さらに大きなリスク要因

     ソーシャルメディアは「火」
     ほどよい距離なら温かい気持ち 近づきすぎるとやけど
      
     「他人の意見を気にしすぎると 必要以上に他人を重視してしまう」哲学者ショーペンハウアー(ドイツ)

     レッスン2
     人との関係を育むことに時間をかけよう
     思いつきの新設をしよう
     ソーシャルメディアを1日おやすみしよう

    レッスン3 比較(比べると知覚が歪む)
     全てが見かけ通りと限らない
     「真実」は主観的なもの。全体像を見ることは不可能なのだ

     幸福感は主観的なもの。「誰」「いつの自分」と比べるか次第

     求めていたものを手に入れるとそれほど幸せを感じられなくなる
     
     脳の基本構成要素のニューロンの基本的メカニズムは「比較」
     同じか違うか。
     味や痛みは 直前に何をしていたかで変化する

     幸福度を上げるための脳のバグを利用したハック→感謝する 人生の良い面に目が向く。下方比較で順応が抑えられる
     
     「順応」脳の無視する力(ニューロンは同じ信号を繰り返し受け続けると慣れる)脳は変化を検知するようにできている
     ↓
    幸せを最大化するためには、今していることを深く意識して味わってみよう(セイバリング)

    レッスン3 幸せエクササイズ
     感謝したいことを書き出そう
     セイバリングを実施して今の喜びをゆっくり楽しもう
     
    レッスン4 傾向
     「私たちは苦痛を感じるが、苦痛の不在は感じない」ショーペンハウアー
     変化した時に気づく

    レッスン5 注意
     マインドワンダリング

     人間が計画を立てられるようになったのは、脳が「予測装置」として進化したから。

     19世紀 余暇革命
     1870 平均労働時間60〜70時間 現代 30〜40時間(週)

     1日の活動の半分近くを今やっていること以外のことを考えて過ごしている。マインドワンダリングしている。その後幸福度が低下する傾向

     自然の中を1時間歩くだけで扁桃体の活動が低下
     週2時間自然の中で過ごすだけで健康やウェルビーイングが高まる(2時間以上でもそれ以上の効果は得られない)
     自然環境は集中力を回復させる。マインドワンダリングも減少
     (都会居住者の心が彷徨いがちなのは、環境を知り尽くしているから)

    レッスン5 幸せエクササイズ
     自分と距離を置こう 非一人称を使って状況を捉えよう

    レッスン6 他者存在

     育児やペットの世話は相手が話せないから、必然的に他者中心的に物を見る

     人間の脳も共鳴する。映画を一緒に見ている人の脳内で神経細胞の同時発火が見られる

     同期化 話し手と聞き手
     共同作業はエンドルフィンが出る コルチゾールを抑制する効果もある
     
     同期化は自分と相手の境界がぼやけ、集団との一体感が生まれる
     自己中心的な視点から 他者中心的な視点にシフトする

    レッスン7 自分中心から抜け出す

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    2025年09月14日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    所有について、文化的背景なども参考に幅広い知識で書かれていて納得した。消費文化に疲れてるから、物を少なくしていきたいなぁ。

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    2025年08月24日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    ネタバレ

    モノの所有に関する人間的心理について、さまざまな角度で研究結果を踏まえて説明されている。全てを通してみると、人を物の所有に駆り立てる原因は全て関連しあっているということがわかる。
    所有欲は他者よりも優位に立ちたいという顕示欲や競争欲が発端。これを基盤に社会が発展したことにより、所有の数で豊かさを図ったり、所有するものによって人を判断したりする社会が広がった。
    人は他者との比較でしか自己を認知できない。モノによる比較がある社会では、他者との比較は所有欲を駆り立てる。

    そして人間は、自身の所有物に対して自己のアイデンティティとして情緒的愛着を持つ。所有物も含めての自己であるという認識を持ち、モノと自分のアイデンティティを深く結びつけてしまうのだ。
    アイデンティティを強めるモノを通して、社会に自分を発信する。しかしこれも結局、社会においては自己と他者との比較・競争につながる。
    SNSによって自分よりも優れた(ように見える)人の投稿に不安を煽られたり、広告によって、理想の自己像を押し付けられ、消費を促進させられるなど。

    所有欲を断ち切ることは人間の根本的欲求と結びついており、とても難しい。しかしその欲求が向かう先は終わりのない、果てしない競争。満足したと思っても飽き足らず、すぐに新しいモノが欲しくなる。それが人間の性、というのが恐ろしい。
    けれど、本書のように生物学的、行動経済学的視点から所有欲の源を知ることで、自分の欲と向き合い、打ち勝ち、より有意義な人生の使い方に目を向けるべきなんじゃないだろうか。社会的にも、変革の時が来ていると思いたい。
    すでに自分が持っているものに目を向けて、自分にとって本当に必要なことはなんなのかと、まずは考えるところから始めたい。 

    消費・所有を促し続ける社会が向かう先はどこなのか。誰も幸せにしないような方向へ進むのはやめるべきだろう。

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    2024年06月05日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念。ブルース・フッド先生の著書。所有欲や支配欲から解放されれば人生をきっと楽になる。多くの人が所有欲や支配欲から解放されれば社会はずっとよくなる。人間同士のいざこややいがみ合いも人間関係トラブルも所有欲や支配欲からくるものが多い。国同士のいざこややいがみ合いもトラブルも所有欲や支配欲からくるものが多い。所有欲や支配欲をなくすための薬や脳外科手術が完成すれば多くの人が幸せになれるのかもと妄想してしまう。

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    2023年08月18日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    仕事関連で行動経済学について色々な書籍を読んだことがあり、その中で「所有欲」に関心を抱いたことから本書を手にした。様々な分野の学問の視点から、多くの研究成果を交えて所有に関する考え方が述べられており、大変勉強になった。【訳者あとがき】が驚くほど的確に本書のおもしろさを要約してくれていた。

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    2026年09月02日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    ネタバレ

    確かに所有することの楽しみはあるんだよなあ。その喜びから完全に脱却しようとはまだ思えない。終わりがない物だとしても物欲は我々の人生の原動力にはなっていると思うから。

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    2026年02月17日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    「サラリーマンはみんなお金と時間どちらが大切がと聞かれたら全員時間と答えるだろう。しかしみんな経済的報酬によって幸福になれると思い込むことで労働を耐え忍んでいる」といった一文があって心が痛かった。
    もっと自分の時間が欲しい。もっとのんびり生きていきたい。なのにそれを周りが、自分が許せない…

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    2026年01月12日
  • LIFE UNIVERSITY(ライフ・ユニバーシティ) もし大学教授がよい人生を教えたら

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    参考になることが多々ありました。

    赤ちゃんは、自分に一貫した態度で接してくれる人を頼るようになる。(大人も同じ)

    身体的苦痛のような具体的なストレスも、愛する人と一緒の方が耐えやすい。

    社会的孤立と孤独は、肥満や1日15本以上の喫煙等のよく知られた不健康要因よりも、さらに大きなリスク要因とみなされている。

    最も悲観的な人は最も楽観的な人に比べて、健康上の問題を抱えることが多く、平均8~10年も早く亡くなることが、大規模な疫学研究で一貫して示されている。

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    2025年10月03日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    ネタバレ

    所有という概念が社会や個人にどう影響してきたかを、人類学・政治学・経済学の視点から解き明かす一冊。
    特に印象に残ったのは「ディドロ効果(持ち物の調和を求めて次々と買ってしまう心理)」と「所有そのものより獲得過程に快楽を感じる心理」。
    また、最後通牒ゲームを通じて、ポピュリズムの背景にある「奪われた感情」や「声を聞いてほしい欲求」にもつながることが示されており考えさせられた。
    著者は処方箋を直接は示していないが、読者に考えさせる余白があり、所有の本質を問い直すきっかけとなった。

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    2025年09月18日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    ネタバレ

    「私たちは、所有という悪魔に取り憑かれている」

    「どうしたらもっと獲得できるかではなく、どうしたらいま手にしているもので幸せになれるか」

    「必要なのはもっと多くのモノではなく、いま手にしているものの価値にきづけるだけの十分な時間」

    所有について心理学や法学、歴史学、社会学、行動経済学、しんか生物学、文化人類学、哲学などなど
    様々な幅広い分野で検討される
    様々な例が載っていてわかりやすいけれども、なかなかな量、、、(^-^;

    「所有の追求が幸福に結びつかない」

    全ては”足るを知る”という事が、自分にも地球にも優しいと言う事なのかも知れない
    今こそ1人1人が考えなくてはならない局面に来ているのだと思う

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    2023年07月12日
  • 人はなぜ物を欲しがるのか 私たちを支配する「所有」という概念

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    人はなぜモノを欲しがるのか?本書は心理学、進化学、行動経済学など多角的な視点からその本質を解き明かしています。
    所有欲には自己効力感・自己投資・心理的独占権といった要素があります。私たちは幼児期から自分のモノの所有権を主張したり、分かち合うことを学んだりして社会性を身につけているので、生存に根ざした本能だということがわかりました。

    厄介なのは「手放すこと」。所有物は「自己の延長」であるがゆえに、失うと「離人感」を伴う痛みになります。本書では、さずかり効果・現状維持バイアス・快楽順応が執着の正体として挙げられています。また「プロスペクト理論」によれば、人は得る喜びより失う痛みを2倍感じてしまうといいます。「汚部屋」や「溜め込み症」になってしまう人は、こういった感覚を刺激されているのかもしれません。

    私も本や服が捨てられず、本棚やクローゼットを圧迫しています。本書を読むことで、手放しのヒントになればと思いましたが、損失回避の痛みは「誰かに譲る」というシステムで「与える喜び」へと転化できるようです。メルカリやリサイクルBOXを利用することで確かに多少気分は和らぎますが、またものは増えていき、手放す苦しみを味わうループに...ぴえん

    結局、入口である「モノを買わない」ことが一番手っ取り早いのかなと思います。幸い物価高で消費を煽られる浪費時代は過ぎつつあります。本当に必要なものを吟味し、長く使うのが理想です。大量消費を見直し、モノを少なく、コトを豊かに。そんな暮らしで残りの人生を充実させていければと思います。

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    2026年04月08日