ズミクニのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は、家族が統合失調症で順調に回復していたのですが、本人が服薬を勝手にやめたために再発して、保護入院させることになる経験をしました。私から見れば、とても信じられない挙動でしたが、本書でズミクニさんの絵を見て、ああこうだったのかと少しは納得がいきました。幻視や妄想の世界は、言葉より絵の方が分かり易いです。閉鎖病棟の生活も、退院後に本人から聞いたのと同じような様子が描かれています。この漫画を読んで初めて、入院させられる側から世界がどう見えていたのかを教えられました。
また、入院中だけではなく、社会復帰の訓練中のズミクニさんの様子から、優しい人柄が感じられました。
岩波先生とズミクニさんとの対談 -
Posted by ブクログ
Twitterは知らなかったのですが、タイトルの「(※理解ある彼君はいません)」にひかれて思わず購入。自分は中年未婚男性で軽い精神疾患も経験したので、精神疾患系のコミックエッセイは電子版含めて比較的多く読みましたが、自分が読んだものの中で女性が主人公の場合は、親の理解が得られなくても理解のある彼氏さんがいて救われたというのが多く、「そりゃ理解あるパートナーいればわりとなんとかなるよな・・・」と思っていたのでした(苦笑)。
とはいえ。ズミクニさんは理解ある彼君さんはいらっしゃらなかったようですが、人とのご縁を大切にされていてそれが社会復帰につながったようで、これはかなり重要なことだと思いました