桶谷功のレビュー一覧
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ネタバレ事前の購入意向と実際の販売に大きな乖離がある。
■インサイトは消費者の平均値ではなく,ある個人の気持ちを解釈することである。
■消費者はホンネを話してくれない。一つの理由は,自分が気づいていないことは話せいないということだ。歯ブラシをいつ,どこで買ったか思い出す事はなかなかできない。無意識でやっていること,意識したこともないようなことは話しようがない。
■色々な発見を一つのストーリーとして繋げていくのがコツである。
■ケーススタディ
セルビデオ(ディズニーと思われる)
お母さんがTGT,独身OLはこの作品の映画館での来場者の中心であり,購入意向は高いが,他にお金を使うところがありす -
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グロービス経営大学院の「顧客インサイトとブランディング」クラスの参考図書。
「環境分析→STP→4P」というMBA的マーケティング(以降、MKT)とはまた違う考え方を提示していて、MBA的MKTに浸かりきっていたので、とても面白かった。
●従来のMKTとその欠点
※以下のように従来のMKTを定義する
・論理性:従来のMKTは論理的にMKT戦略を構築する(環境分析→STP→4P)。
→①マーケターの感覚的能力の活用を妨げる。
②論理の飛躍を生むようなイノベーティブな戦略が生まれにくい。
・消費者:従来のMKTは消費者を論理的に考える存在と見なす。
→消費者の感覚的・感情的側面を捉え損 -
Posted by ブクログ
顧客のホンネを知ってそこを突くことで購買行動に繋げていくーそうしたインサイトの重要性を説いた一冊。
いわゆるモダンマーケティングが、顧客を合理的で言語化された欲求に基づくものと解釈するのに対して、インサイトを重視するポストモダンマーケティングにおいては、人間を限定合理的で、その真の欲求に顧客自身が気づいていないこともあるとの前提で、そうしたインサイトを解き明かす手法が解説されている。
日本のマーケティング界におけるインサイトの第一人者とも呼べる著者だけに、解説は非常にわかりやすい。特に学習者が悩みがちな、モダンマーケティングとの整合性をどう取って、具体的なマーケティングのアクションプラン(タ -
Posted by ブクログ
ネタバレ一番響いたのは35Pにある
「ただ、人はアタマだけだなくココロで行動する」
という言葉でしょうか。
本のタイトルであるインサイトという言葉は
「消費者の”ホンネ”であり、”心のホットボタン”だ」と本書には書かれている。
理屈的な宣伝文句よりも、ユーザが何を求めているか。
しかもその「求めているもの」はユーザ自身が気付いていないことも多いという。
ユーザ自身が気付いていない、ホットボタンのスイッチを入れることが売れる製品の宣伝には必要不可欠ということであり、インサイトをうまく掴むことが出来れば競合製品との差別化が行えるということを例に交えて書いてくれていました。
インサイトを考えるフロー -
Posted by ブクログ
消費者に購買行動を起こさせる「心のホット・ボタン」をどのように見つけるか。「なるほど」と思うが、いざ実践するにはかなり経験を積む必要がありそう。ハーゲンダッツやシックなど、出てくる事例がどれも興味深い。
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【読書メモ】
●理屈が直感を鈍らせる
●だれもが受け入れられるものから突出したアイデアは生まれない。当たり前の結論と、常識的な活動が待っている。また、方向性が正しくても、数字で検証できないことは通らない・・・客観的な数字に基づいてピント外れの結論を出していては元も子もない。数字の奥にある本当