武田隆のレビュー一覧
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ソーシャルメディアコンサルタントではなく、ソーシャルメディアの研究者による本。これまでに読んだソーシャルメディアが主題の本の中で最もためになった。
ソーシャルメディアが主題なので、他の著者と同様に、個人の繋がりによって変わる世界について語られている。だが、他の本では「この企業ではFacebookを使ってこんな事例があった」などの他社事例紹介に終始してしまうのに対し、この本では、著者が会社を立ち上げてから関わってきた事例が主観的に語られる。時に、みたらしだんごは三つの団子を昼と夜に分けてもひもじくない、など会社がうまくいかなかった時のどうでもいい貧乏エピソードが語られる。その他、著者が好きな京 -
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著者が同年代と言う事もあり、ソーシャルに限らず、パソコン通信→マルチメディア→ホームページと言った変遷も身近に感じて一気読みしてしまった。
■平均バナー広告クリック率 0.09%
(SNS 0.004%~0.13% ※但し米国)
■インターネット利用目的
商品・サービス・買い物情報 86.1%
■企業HPに求めるもの
1位:更新性、 2位:双方向の参加窓口
■見える人と見えない人
スモールワールドで繋がっている事が見えているか?
■ヘテロジニティ(Heterogeneity)
異なった考え方・価値観を共有した個人がネットワークを通じて
ある1点の共通する興味関 -
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雲端でもブログやウェブサイト、FacebookページやTwitterをやっている。まめに更新したりできていないし、使い切れてもいない。どうしようという程のアイデアもないのだけど、これからの指針にもなるかもしれないと、この「ソーシャルメディア進化論」を読んでみたら予想以上に興味深かった。
Facebookは使い始めは楽しかったけど、徐々に面倒くさくなり、書き込まなくなり、やがて見もしなくなる。Twitterも徐々につぶやかなくなり、僕に撮っては情報検索ツールでしかない。LINEもスタンプは衝撃的であったけど、LINEのゲームなど全くやらない僕にとっては普通のメールとあまり変わらないように思えて -
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花王、ベネッセなど約300社を支援してきた実績と経験を元に、12の歳月をかけて完成させた手法を本書で初公開しているのだそうです。ソーシャルメディアはどのような変化を我々の生活にもたらせるのか?
本書はソーシャルメディアを使っていかに収益化をするかというテーマに12年取り組んできた筆者の明かす手法の数々を最新の情報も含めて公開した物でございます。
さすが、花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンなど約300社を支援してきただけあって、その論じるところはとても実践的なものが多く、これからソーシャルメディアを使って収益化や販売促進を考えている企業の担当者や、または個人が手にとって読んだと -
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前半はソーシャルメディアに関してこれまでも良く語られる内容。後半は、企業がマーケティングに使ったときの事例が紹介されている。
購入者の年齢や性別などの属性からマーケティングをすることは多いが、これでは顧客の心の動きがわからないという主張。主体-客体という関係ではなく、あくまで主体-主体の関係で企業と顧客が接する必要性と、ソーシャルメディアがこの必要性に対する答えになりうることを述べている。顧客が主体として関わるというメディアになるには、そこに介在するモデレータの力量が大きい。ITがモデレータの役目を助けられれば良いのだろうが、この心の動きをITでどこまで理解できるだろうか。面白そうだが、とても -
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ネタバレ私達がソーシャルメディアに触れることでなんとなく感じている感触を、言語化し、視覚化し、数値化することで非常に簡潔にまとめてある一冊。
ソーシャルメディアのマップ化や、それぞれの位置に属するメディアの優位点、問題点などは、これからのインターネットを考える上で非常に参考になった。
また、具体的な事例とともに理論が検証されているので、理解しやすく納得しやすい。
ただ、この分野に関しては、未だに発展途上であり、この本で述べてある結論が最終解ではないであろうこと、またそもそも事例数も少ないことなどを前提に読むべきだとは思う。
あと、個人的に後半の2章はあまり必要なかったかも。 -
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SNS:ソーシャルネットワークではなく、ソーシャルメディアという単語を使っている。
どちらでも良いように思うが、後者の方がより広義であり広汎な意味説明が可能だろう。
本書は新聞書評で高評価を得られていた。
まさしく現在のソーシャルネットワークというよりも、実際的なウェブ全般を俯瞰する上においては格好の書である。
ウェブマーケティングを、ネットワーク黎明期から第一線で牽引してきた著者なればこその説得力。
経験だけでは得られない、博識と文章力が結実している。よくぞこれだけ濃密な内容の本に仕上げたものだ。
現業に立脚し、なおかつ文学的で美術的である。
資金難に陥り、消費者金融に頼らざるを -
Posted by ブクログ
ソーシャルメディア=SNSではなく、他のコミュニティサイトやゲームも含めた総体としている。前半では、パソコン通信の歴史からSNSまでの特性によるユーザーの棲み分けがどのようになっているかを記述している。後半では、企業がなぜソーシャルメディアにコミットすべきか、その場合にはどのようにすれば良いかを筆者のビジネス経験より記述している。
読む前は、表面的な「SNSで広告を打つと儲かりますよ」みたいなしょーもない本かと思ってそれほど期待していなかったが、自分の想像していなかった深さの展開があった。
・SEOのようにメジャーワード(直接的)の勝ち抜きを行うのではなく、言葉のロングテール(消費者が探した