小宮山功一朗のレビュー一覧

  • サイバースペースの地政学

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    いつも使っているネットはどんな仕組みで動いているのか。
    より深掘りしていくと、危うさが見えてくる。
    LANは無線も有線も同じ物理的な弱点を持っている。

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    2025年05月07日
  • サイバースペースの地政学

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    職場同僚の紹介。
    Audibleにて。
    サイバースペースは仮想世界のはなしとして、どこかふわふわと世界で唯一のフラットで境界のないものを想像してしまいがちだ。
    この本ではサイバースペースを実現するための最重要物理層である、データセンターおよび海底ケーブルに着目し、実際に現地で取材した内容をもとに、そのようなイメージを払拭し、サイバースペースにおける地政学を講じている。
    日頃デジタル技術を利用するときには意識しないが、堅実にその便利さを支えてくれているインフラに気づかせてくれるとともに、その危なっかしさを学ぶこともできる学びの多い本だった。

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    2025年02月02日
  • サイバースペースの地政学

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    そもそも安全保障が身近じゃないところで、視野が広がる内容で割とすぐに読み終わってしまったのだけれども、タイトルがなんとも違和感があって。
    勉強になっただけに、タイトルがなんかもうちょっと内容に則したものにできなかったのかなという印象が強く残る。

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    2025年12月08日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバースペース→データセンター。データセンターの設置にはデータの独立性を担保する地政学上の特性の考慮が必要。海底ケーブル敷設市場と戦争等の有事の際にどうリスクになり得るかといった観点は考えてもみなかったので新鮮な話題であった。米中のケーブルをめぐる覇権争い。地政学は運命論的であるが、サイバースペースにおける地政学は無線通信の発見のような技術的ブレイクスルーによって人の手によってある程度コントロールすることができる。

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    2025年07月04日
  • サイバースペースの地政学

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    確かに、いまや空気のようになってしまっているインターネット空間(≒サイバースペース)だが、どこでどうつながっていて、どういうルートで目的のサーバにたどり着くのか全くわからない。、、が、日本から外国に繋ぐ以上、空か海しかないわけで、その大半を占める「海底ケーブル」の脆弱性について語られていました。

    一方、昨今の地震で「スターリンク」が活躍していることから、人工衛星経由のインターネット接続も話題ですね。

    前に、アット東京に行ったことがあるのですが、セコム傘下になっているとは驚きでした。

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    2024年10月01日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバースペースの地政学
    著:小宮山 功一朗
    著:小泉 悠
    ハヤカワ新書 026

    いきなりデータセンターである
    ネットワークの7層のうちの下1層、物理層がデータセンターのきもである
    千葉ニュータウンにあるデータセンター
    そのインフラエンジニアの聖地が、本書のテーマである

    なぜ、千葉ニュータウンなのか
    ・北総台地の地盤が堅固で、地震を含めた災害リスクが低い
    ・都心から、30~40Kmという比較的交通アクセスのよい土地である
    そして、データセンターが集まり出すと
    ・電力会社は、特別高圧電力の供給を
    ・通信会社は、高速で、安定した通信回線を、この地に優先して供給するようになる
    つまり、一度、デー

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    2024年09月03日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバースペース、とは言いながらも
    データセンターや海底ケーブルなどの物理的な実体やその設置場所からは逃れられない、という事実を改めて考えさせられる本。

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    2024年08月26日
  • サイバースペースの地政学

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    現代の人間にとってサイバー空間なしの生活は考えにくい。
    しかしサイバー空間は当然データセンターや海底ケーブルという物理的インフラがあることで成立している。
    物理的なものであるので、機械は電力を大量に消費するし、ケーブルは破損する。
    また利用者とデータセンターの通信距離が遠い場合、わずかな通信遅延も発生する。

    データセンターが集まる地域はサイバー空間を含めた地政学的な重心と言える。

    海底ケーブルの脆弱性にも注目が必要である。

    攻撃側が海底ケーブル破壊にかけるコストは防御、修復側のコストに対して圧倒的安価となるため、攻撃側が有利になる。

    筆者のうち一人の小泉氏は専門はロシアの軍事安全保障だ

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    2024年08月15日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバースペースの物理的実体を捉えて、有事の際のリスクを考えてみようという本。面白かった。

    インターネット/サイバースペースは、利用者側からはバーチャルな空間と認識されがちだが、当然物理的な実体を伴っている。
    それは物理的なサーバ群であり、それを収容するデータセンター(DC)であり、そこに電力を供給する送電網であり、国間を繋ぐ海底ケーブルだったりする。これらは有事には攻撃対象となり、平時には諜報の対象となる。

    個人的には、本書でも紹介されている千葉ニュータウンの某DCに行ったことがあるのだが、千葉ニューって他にもDC多いよな、地盤が硬いのかな?などと呑気に考えていた。本書を読むと、理由はそ

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    2024年07月26日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    現代の安全保障は国家や特定の省庁、一部の専門領域だけで考えることができないことをあらためて感じさせられる。

    新型コロナウィルスやロシアによるウクライナ侵攻であらためて注目されるようになった偽情報や情報戦の重要性。
    日本では今まで言語的な壁にも守られていたことで、海外からの偽情報拡散の脅威にさらされていなかったこともあり、根本的な問題意識も欠如している。
    しかし、ロシアによる情報戦の手法にも見て取れるように、
    何も正しいように見える偽情報を拡散されることだけが脅威なのではない。
    複数のチャネルに迅速に、また継続しながら、反復して情報を拡散することで、事象を分かりにくくすることだけでも、群衆心理

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    2023年05月21日
  • サイバースペースの地政学

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    通信技術に関わる仕事をする中で最近セキュリティが注目されている。すこし幅広くいろんな角度から知識を得たいと思っていたところに遭遇した本。タイトルを見てこれは読んでみようとなった次第

    ちょっと物足りない。地政学とタイトルをつけるなら地理的要因に関する戦略で国家戦略の経済や技術とどう関連するのか、陸続きの国と海に囲まれた国での違いなどはもう少し詳細は議論があるとよいと感じた。海底ケーブルを巡る各国の状況などや現地の見聞情報、歴史的な説明はとても参考になったが、どういう国家のポジショニングにつながるか、覇権争いなどについてもっと考察の記述があると良い。それでも海底ケーブルを巡る企業の話とサーバーセ

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    2025年11月16日
  • サイバースペースの地政学

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    それこそハヤカワ文庫から出ていた『100年予測』だっただろうか。
    未来の戦争は、宇宙空間とサイバー空間の中が主戦場になる。
    あっという間に決着がついてしまうだろう、といった話。
    本書を読みながら、そんなことを思い出した。

    ただ、自分が思っていた以上に、この問題、「物質」に縛られる側面があるようだ。
    例えばデータセンター。
    大都市から距離があると、通信のタイムラグが生まれるため、大都市近郊に設けられることが多いという。
    大量の電力を食うため、送電などのインフラが整っている必要もある。

    現在は衛星を使った無線通信などの新しい技術も開発されたとはいえ、海底ケーブルも通信には必要なのだとか。
    そう

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    2025年01月28日
  • サイバースペースの地政学

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     本書によると、「サイバースペース」という言葉は、SF作家ウィリアム・ギブソンが発明したもので、物理空間との関係性の問題が成立当初から内包していたという。サイバー攻撃で特に注意しなければならないのが海底ケーブルで、これが破壊されてしまうと、インターネットに混乱をもたらす。また本書でエストニアについて言及されるが、ソ連崩壊後、エストニアは国家主権を確立するために、ITに力をいれた。

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    2024年12月31日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    戦争中の国家がまき散らす意図的な嘘情報(ディスインフォメーション)について解説された本。
    戦争の当事者になることのない日本にいるとピンと来ない話題に感じてしまうが、まさにそこが日本の立ち遅れている現状とのこと。
    社会の分断を煽り、何が正しいのか分からなくさせるような情報誘導の手法(主に中と露)について書かれている。
    ファクトチェックの重要性などにも言及されている。

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    2024年06月29日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバー空間の複雑なリスクとその影響を学び、非常に興味深く感動しました。著者が取り上げた千葉のデータセンターやエストニアの事例を通じて、情報インフラの安全保障の現状が鮮明に描かれており、特にサイバー攻撃の特定の難しさやサプライチェーンの脆弱性についての洞察が印象的でした。現代のサイバーセキュリティの課題を深く理解する良い機会となり、内容の豊富さに感心しました

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    2024年06月22日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    福島原発処理水の海洋放出を巡って、中国政府が公然と偽情報を拡散しつつ日本から水産物を輸入するのを禁止する一方、日本近海で漁をしている自国船を黙認するという矛盾だらけの言動に対し国際会議で反論する程度の対抗手段しか持ち合わせない日本政府の無力感への焦燥が募ってくる、というのが本書の読後感である。

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    2023年10月04日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    買ったあとに、知り合いが著者って気づきました。

    難しい書籍でした。文章の表現が難しいのか、取り扱っている内容が難しいのか。読めない漢字もちらほら。

    もう、物理的な戦争も、情報の戦争も、サイバーの戦争も、いろいろあるよね。

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    2023年07月21日