企画を実行する。
変化を起こす。
革新する。
それは一人でできるのか?
複雑化した現代においては難しい企画ほど一人で実行するのは難しい。
じゃあどうするか?
組織でやることが一番の近道だ。
そして組織でやるために必要な力。これが巻き込み力。
【巻き込み力の必須条件】
巻き込み力の必須条件は、メンバーみんなを主役にし、ヒーロー、ヒロインをたくさん作ること。
そうすることによって、巻き込まれたメンバーに「自分の仕事」だから実行せねば、やりきらねばという意識を植え付けることができるのである(Autonomyを与えることでMotivationを高める手法)。
その役割は、中間管理職のようなものではなくメンバーの中心に立って上下左右関係なく行動、関わりを持つものである。
【具体的な巻き込み法】
1.データベースを作る
2.口説く相手を分析して戦略を立てる
3.口説き方の戦術を練る
4.コミット&期限の確認
5.議事録にかぶせたリマインドメールを活用
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以下では1~4の部分に関して記載。
メンバーみんなを主役にし、ヒーロー、ヒロインをたくさん作るには、まず適材適所に人を配置する必要がある。そのため、メンバーのデータベースを作成し、常に、誰にどのような役割を与えるべきかを考える必要がある。
データベース作成の留意点およびデータ項目は以下のとおり。
《留意点》
①会社で使える情報(スキル系、能力系)を集める
②タブーな情報(かっこいい、イケメン、可愛い、美人などなど)こそ集めておく
③マイナス情報は、プラス情報に転換する
④相互・互換性、つるみ情報(相性)もチェック
⑤最後に仕事以外の情報も入れておく
《データ項目》
①感情派か理論派か
②組織内での影響力
③部下からどう思われているか
④実行力があるか口先だけか
⑤性格
⑥専門分野、得意分野
⑦バックグランド
⑧誰と通じているか
⑨トップにもの申せるか
⑩女性管理職に対してどのようなスタンスか
なお、データを作成した結果、どうにもならない人は、「労働力としてカウントする」ことがよいとのこと。ただし、労働力として使った場合でも、その過程で良い面がないか常に観察し、データベースを更新することを欠かしてはならない。
2.口説く相手を分析して戦略を立てる
3.口説き方の戦術を練る
ここのフェーズでは、相手方を分析して、同行者を選び、会話の流れを考え、コミット&期限の取り付け方までを考えておく
4.コミット&期限の確認
あなたが主役なんだということで、念押しをする。
そしてやってもらう。
なお、念押しする際は相手のところまで足を運ぶこと。フットワークは軽くしなくていけません。
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最後にプレイングマネージャーにとって重要なこと。
・前始末(要は準備)
・100%やりきること
(脳の仕組みにも一致!!120%を常に目指すべき)
・走りながら考え、考え、考え抜く
(見切り発車でも良い。失敗しながらも前に進むのが大事)
・繰り返さないと伝わらない「発信者責任者主義」
(相手に伝わらないのは相手の能力の問題ではない。あなたの能力の問題。発信者が相手に分かるように責任をもって発信しなくてはならない)
・一緒になって考える
とまぁ、こんな感じでどんどん人を巻き込み仕事をする。
ビジネスマンなら職種問わず必要なことだと思います。
ちなみに、著者はユニクロで働いていましたが、経理部のマネージャーでした。にもかかわらず新商品の企画開発(?)のようなことなどにも抜擢されるなどしていたよう。
要は職種問わず、こういう精神、考え方というものは大事だということでしょう。
法務ももちろん例外ではありません。