藤田健児のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「南海電車に飛び込んで死にます」 一年目のオフで契約更新にノーを突きつけられた著者が人の三倍練習しだし、プロの野球選手として戦略を練りだしたスタートである。
出版社側も恐れおののき、野村監督も当初ムカッときたという、曰くつきの一冊。でも、近視眼的な戦略を笑い、予算と期間を合意し成果を出す、あるいは暗黙知を形式知に変え、人を育てるテキスト化を語ると言う意味で、こんなにいい一冊は無いのではないか。
相手の変化に気づき、自分を変化させる。
プライドや成功体験は変化の阻害要因足りえる。マーくんを敢えて福岡ソフトバンクホークスのホームで、六安打六失点でデビューさせ降板させた「その後」を見ている野村 -
Posted by ブクログ
そう!
こういう本が読みたかった!!
野村克也元監督が、「いかにして上手く負けるか」について書いている本。
「いかにして勝つか?」「いかにして成功するか?」について書かれてる本は、世の中に溢れているけれど、本書は一味違う。
負けから学んで次の勝利にどう導くか、いい負け方とは何か、それについて自身の監督経験から述べている。
負ける時に欠かせないのが、5W1H。
ただ、著者はそれだけではない。
「もうひとつ、『Why not?』、すなわち『どうしてできなかったのか』を考えなければならない。『なぜ三振したのか』を突き詰めたら、さらに一歩進んで、『どうして打てなかったのか』、逆にいえば『どうすれ -
Posted by ブクログ
ぼくは好きでやってることに関して「努力した」という評価に疑問を感じます。ただ好きでやったことなのに価値観の違いだけで、他人によく頑張ったとか言われてもピンときません。
ですから、すごいことでも、本人が好きでやってることについては努力という点での評価はあまりしません。
目標に向けて何故それを今するのかとか、何故今それをしなければいけないのかという思考やプロセスを重要視しています。
そういうぼくの今の思考感覚は野村克也氏の価値観と馴染み、本書からもいくつかキーワードを拾うことができました。
野村克也氏の野球人生は、長くユニフォームを着るという点では野球を志した人たちにとって理想のようなもので