由野寿和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深瀬さんは署内で死神って呼ばれている──。
深瀬さんの相棒になった四人もの刑事が立て続けに殉職している──。
猟奇殺人、閉鎖的な高級別荘地、マインドコントロール。キーワードはこんな感じかな。
ジトっとした日本的な嫌らしさみたいな、一種の仄暗さが感じられる、ややサイコ掛かったオカルトチックなミステリといったところでしょうか。
僕の読解力が足りなくてそう感じたのかはわからないけど、巻末で『絶妙に伏線を回収しきらない余韻の残し方』をしているように感じて、そこがまた妙な気持ち悪さを演出しているように思う。
しかし、当の物語自体は登場人物たちの会話が多いからか、テンポ良く読み進めやすいですね。だから、スルスルと喉越しよく進んでいくのに、変なモヤが残るという不思議な味わい。
そして、この作品は結構賛否分かれてるみたいですね。個人的にはリドルストーリーとか好きなので、余韻残しは大歓迎です。
由野寿和氏は、もう一作品出しているそうなので、機会があればそちらも読んでみたいなー。
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家族を繋ぎとめていたものは
絆かそれとも呪縛か
世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。
晩秋、秋吉一家がそれぞれの“趣味”にまつわる形で惨殺され、息子・春樹だけが一命を取り留めた。
静岡県警の深瀬が捜査を進めると、住民たちの微妙な距離感、土地独特のルールが浮かび上がる。
そして実は深瀬は、16年前の「十燈荘妊婦連続殺人事件」にも関わっていて――。
犯人は一体誰か。なぜ秋吉家が犠牲となったのか。春樹だけが生き残った意味とは。
結末に驚愕必至のミステリー傑作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【ネタバレ注意です】
写実的で映像が浮かびやすい文体のため、テンポよく読み終えましたが、個人的には読後感はあまり良くない。
ミステリー読書は、最後の真相に到達するまでは「投資」だが、途中も違和感があったり、結末もそれを拭うほどのサッパリ感もなく、でした。。
◆共感
仲山と貝塚の憎み合いが、一貫したトピックの一つであり、「殺したい」というような、心情描写が途中でもところどころあったが、
読み進めるうえでは、何故そこまで憎むのか共感できず、読み進める上での違和感になったり、
最後まで読んでも、いや途中そんなに憎むか?と彼らの激しい感情に置いてけぼり感あり。
◆胸糞要素
幼い娘を持つ母としては、幼い女の子への凄惨な性暴力/殺害の話は、ただでさえキツイ。
そして、精液のくだりが胸糞すぎて、読み進める上のノイズだった。
幼い子供への性暴力要素は果たして必要だった?
ない方が、クリスマスという全体のトーンにも合うし
また、犯人の歪みに関する人物描写が薄い中だと、性暴力という要素の必然性も感じられない。。。
◆キャラのエピソード不足
最後の小人へのお説教シーンは唐突に感じられた。
姉の心情/人物描写や、妹と交番でのエピソードが薄い中で、いきなり「愛情に偏りがあった」という話は突拍子もなく感じた。妻が死んでるのもよく分からないし。
個性的なキャラクターが多い中で、その描写は仲山に全振りしてしまった印象。 -
Posted by ブクログ
静岡県藤市の高級住宅地・十燈荘に住む秋吉という家で殺人事件が起きた。父親はゴルフボールを詰められ窒息死、母親は業務用冷蔵庫で凍死、長女はワイヤーで縛られ風呂で溺死。長男のみがコードで首を絞められたが意識不明で病院に搬送された。この猟奇的な殺人事件の犯人は誰なのか。なぜ秋吉家が狙われたのか。新人刑事・笹井は死神と呼ばれる刑事・深瀬について捜査にあたることに…。
高級住宅地にUターン移住した秋吉家、初めの情報では仲の良い家族に見えたが、捜査が進むと違った姿が見えてくる。高級住宅地に何があるのか…みたいなところがメインなんだろうけど、結局高級住宅地に潜む悪意みたいなものは描かれていたようないないような結末。結果として秋吉一家は何ひとつ悪くなくて単なる被害者だったし。猟奇殺人になった経緯とかも何かはっきりしないというか。なんか色々詰め込み過ぎてるのか、面白くなかったわけではないけれど、個人的には今ひとつ微妙な感じ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物の誰もが怪しく見えてくる話の運びは上手いなあと思いました。
元警察官の仲山は、離婚したため別に住んでいる小学生の娘と共に観覧車の中で事件に巻き込まれました。犯人からの指示で交渉役になった仲山は、捜査の指揮をとるのがかつての同期の貝崎と知り複雑な気持ちになります。
貝崎が嫌な奴で頼りになるのかどうかハラハラさせられました。
テンポのよい展開で面白かったですが、犯人の動機が逆恨みに思えてモヤっとしました。交番勤めの仲山が非番の日に家族との時間を優先させて、事件に気付かなかったことがそんなに責められることなのでしょうか。
それに周囲の人が少女に気付かなくても責められることではないのでは、と思います。
風花ちゃんの祖父は自分の責任を転嫁しているように見えました。ものすごく身勝手で、落ちたゴンドラに乗っていた人の家族のことは考えないのだろうでしょうね。
モヤモヤします。 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
妻との離婚以来5年ぶりに会った愛娘とともに、
テーマパーク・ドリームランドを訪れた元刑事の仲山。
楽しい時間は束の間、2人が観覧車に乗った直後、
何者かによって観覧車が乗っ取られ、人質となってしまう。
「小人」を名乗るジャック犯に連絡役として指名された仲山と娘・凛の運命やいかに。
そして、地上で事件解決の指揮を執っている貝崎は、5年前のクリスマスイヴに起こった
未解決事件に関して互いの秘密を握り合う因縁の相手で――。
絡み合う二つの事件とそれぞれの思惑。
ドリームランドを象徴する巨大観覧車に隠された衝撃の真相とは。
『何も失いたくない、なんて、そんなことを言う奴は決まって弱い奴だ。』
【個人的な感想】
伏線回収はすごい!
だけど、途中なんだか退屈してしまった。
犯人が明らかになっても「おお!」という驚きが少なかった気がする。