由野寿和のレビュー一覧
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クリスマスイブの日。
元警察官だった仲山秀夫は東京都湾岸のドリームランドで五年ぶりに離婚した元妻惟子との小学校三年生の娘の凛に会い、一日を過ごす予定でした。
惟子は凛を置いていき、仲山はドリームアイという観覧車に凛と二人で乗ります。
ところが午前11時55分、ドリームアイは二人を乗せたまま停止。
ゴンドラが一基落ちて、地上で燃え死者が二名でます。
仲山は悟ります。
「これは観覧車を使った、計画殺人だ」
仲山の経歴は交番勤務の警察官ですが、数多くの事件を解決して表彰されている優秀な警察管でした。
この事件でやってきた刑事は、五年前に仲山が関わって、警官をやめた事件にも関わりのある、仲山の同期 -
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独特な雰囲気を持つ刑事が、
閉鎖的な街で起きた猟奇的事件の真相を追う物語。
事情聴取を軸にテンポよく話が展開され
スムーズに読み進められるミステリーでした。
「アイアムハウス」の回収も衝撃的でよかったです。
また、人間の表と裏が生々しく描かれ、
誰もが事件に何らかの形で関わっていたのが印象的。
現代のさまざまな事件も、背景を辿ると自分が間接的に関わっている可能性が
あるかもしれないと考えさせられました。
一方、死神の異名を持つ刑事・深瀬の雰囲気にも引き込まれました。
実写化されるなら深瀬役には
今夜も星が綺麗の三福さん(芸人)を推したいです。 -
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クリスマスイヴに起こった観覧車ジャック。
その観覧車には何も知らずに離婚以来五年ぶりになる愛娘と乗っていた元刑事の仲山がいた。
突然に停止した観覧車に「小人」を名乗るジャック犯から連絡役として指名されたのが仲山だった。
捜査を指揮るする貝崎刑事は、仲山と同期であり、五年前のある事件にも関与していた。
ジャック犯の目的は…。
巨大観覧車に隠された真相とは…。
五年前の事件から起きた観覧車ジャックだったが、見せつける為にした理由が、人とは対岸の向こうの火事と思ってしまうことの戒めだったということでもあった。
少なからず、被害女児の気持ちをわかっていたのは身内ではなく、仲山だったということも哀 -
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あまり期待してなくて、積読していたけど読みはじめたら設定が面白くて一気読みしました。
ミステリー作品が大好きな作家さんが、色々設定を考えて書いただろうなと思った。
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●設定
①外界と遮断された町
閑静な別荘地域のような十燈荘(じゅっとうそう)
世界遺産・藤湖のまわりにそびえ立つ町。
藤湖トンネル以外は外(市外)へ繋がらない道。
⇒通称、神の道。
②一家猟奇的殺人
それぞれが異なった殺害方法。
以前にも、この町では連続殺人があった。
なのに、
住むのが憧れの町。選ばれた人しか住めない。
禁足地のような神に近い町。
③死神と呼ばれる刑事
曰く付きの偏屈刑事 -
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十燈荘という高級住宅街で起こった一家惨殺事件。
名前から察するに綾辻先生の館シリーズよろしく、クローズド系の作品かと思いきや、警察目線でストーリーが展開していく。
私が最近読んだ作品で言うと、別荘舞台という点でも東野圭吾先生の「あなたが誰かを殺した」に近い雰囲気。
ミステリ作品にしては短くまとまっており、1〜2日で一気に読める。
関係者の聞き込みベースで話は進んでいき、多くの謎が展開される。
この量の謎や伏線は回収されるのだろうか?とやや不安でしたが、最後にはすっきりまとまり、いい締め方。
ややサイコホラー感もあるので、そこが合わない人がいるかもしれませんが、全体を通して良い作品で -
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現代日本での警察をテーマにしたミステリ小説。
しかし「観覧車ジャック」という、奇想天外な舞台がテーマになっている。
最初は本当によくある、と言っては失礼だがそんなストーリーが始まる。
主人公である警察官の仲山は仕事に明け暮れ家族と離婚をする。
さらには警察官を辞め、元警察官という肩書きだけの始末だ。
そんな仲山が娘に久しぶりに再会しテーマパークに遊びに来ることに。
そのテーマパークは目玉である観覧車「ドリームアイ」がある。仲山が目的としているのはこれだった。
しかし仲山と娘がドリームアイに乗り、いよいよテッペンというところで事件が起こる。
「小人」と名乗る者から犯行予告が届いたのだ。
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ちょっと追記。
いいねしてくれた方の本棚に行ったのですが、この作品だけを登録して、★5をつけてるアカウントがかなりたくさんあった。。。
何かちょっと。。。(-。-;
追記終わり。
先週の木曜日から、主人のご両親が札幌から我が家に5日間遊びに来られていた。
またまたなかなか読書をしている時間がとれず。。。
隙間隙間に読んでいたが、この本は一気に読んだ方が面白そうだ(^^)
かなりの高評価の本だったので、期待値高めだった。
ストーリーはかなり自分好み。展開もいいし、キャラもいい、最後の落ちもいい!
なのになんだろ、この読んでいる間中モヤモヤする感じ。。。
会話文で進行していく感じが好みで