エドワードアシュトンのレビュー一覧
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主人公ミッキーは使い捨て人間(エクスペンダブル)。氷の惑星でのコロニー建設ミッションで危険な任務を担当する彼は、任務で死ぬたびに過去の記憶を引き継いで新しい肉体に生まれ変わる。死を繰り返した彼は、現在ミッキー7。次のミッションで命からがら帰還すると、ミッキー8が生まれていて・・・
高評価!
設定も面白いのですが、展開もまた引き込まれる。ふたりのミッキーはその存在を隠しつつ、コロニー建設のゴタゴタやムカデ型の先住生物との抗争に巻き込まれてしまい、ついに・・・といった感じで、コンパクトな内容なのですが、合間合間に世界背景の描写があったりと、意外と奥行きも感じる作品でした。結末もキレイにまとめて良い感じ。 -
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人類が居住可能な惑星を探して入植していく未来が舞台。
とある氷の惑星に降り立った200人ほどのグループのなか、死を伴う危険な作業を専門に行う“使い捨て人間(エクスペンタブル)“と呼ばれるミッキーが主人公。
エクスペンダブルは、いわゆるクローン人間で、もし死んでしまったら直前のバックアップから同じ記憶をもった人間が再生される。
ミッキーは、過去6回死んで7人目のミッキー7。
いつもと同様に危険な業務に就き、氷の惑星に住む巨大ムカデに殺されてしまったと思われ、基地では新しい“ミッキー8”が生み出されたのだが、実はミッキー7は死なずに命からがら基地に戻る。
自分の部屋に戻ったミッキー7がミッキー8に出会い困惑。このことが周りにばれたら二人とも処分されてしまうということで、ミッキーが2人いるということがばれないように行動していくが・・・ということから始まり、物語は徐々に大きくなり最後は先住生物である巨大ムカデとの対峙に至る。
最近読んでいるものと同様設定はわかりやすく、宇宙モノのSF冒険譚として楽しめた。
ある人間が死んで、直前の記憶をもった人間が再生されたら、それは同じ人間と言えるのか。それが同時に2人存在してしまったらそれらは同じ人間なのか。
SFにはありがちだけども、この手の哲学的な問いをわくわくする物語の中にうまく埋め込んでいる。
映画化が進んでいるようだけれども、確かに映像向きの物語。公開されたらきっと観に行くなー。
というわけで万人にお勧めできるSF。 -
Posted by ブクログ
死んでも生き返る・生まれ変わる 過酷な状況に投げ込まれる
不死身の使い捨て人間 そりゃ死んだら終いの人間はそんなことしたくないから
他人に押し付けるだろうね
それにしてもその役を担ってくれるミッキーに対してリスペクトの欠片もない司令官
浅慮?から使い捨てを選んだ主人公が数度の転生で積み重ねた経験と知恵をもとに
生きる道をいきていってたどり着いたその先に何が待っているのか
この物語最大の仕掛けにみえる、いてはならない自分がもうひとりいる
さてどうするというのは実はたいしたことなくて
あることを経験していない自分と経験した自分を並行してはしらせて
セブンが生の深さをアップデートしていく物語 -
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科学的手法から不死身になった人間が考えがちなテセウスの船問題、或いはスワンプマン問題について主人公が特に考えないまま物語が進行していくことに新鮮な驚きがありました。普通もう一人の自分が現れたらもっと驚くし色々考えるけどな……と思いましたが、その辺りを深く考えないところが主人公であるミッキーの魅力なのかもしれないですね。
道中、主人公が種々のピンチに襲われるわけですが、常に危機感薄くない?といった感じで物事が進んでいると感じました。私ならもっと慌てそうだと感じる場面でも、物事の流れにゆったりと身を任せながら進んでいく一連の描写が、必要以上の焦燥感に駆られず安心して読める感じがあり、むしろ読みやすさを演出している気がしました。
ジャンルはSFではありますが、小難しい専門用語が登場することも無く、堅苦しい雰囲気がある訳でも無かったので、どんな人にも読み易い一冊として勧めることが出来るように感じました。強いて言えば、哲学的な物事を考えたり死生観についての討論が好みな内向的な人にはとりわけお勧めかなと思います。
……概ね楽しめた本作でしたが、中盤でミッキー7と8及びナーシャ三人が私の価値観では考えられないぶっ飛んだことをし始め、完全に置いてけぼりを食らいました。私もマーシャルと同じく人口増加提唱者だったのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
前作は主人公がエクスペンダブルという立場ならではのドタバタがあったりしたが、今作ではそうではないため、普通の惑星植民SFという感じ。前作に引き続き良くも悪くも筆が軽いので、キャラクター造形に奥行きがあまり感じられず、やはり思い入れは抱けないまま。一行がどんなにピンチに陥っても傍観するような気分で読んでしまった。気軽に読み進められる点では良い。過酷な環境だし人も死ぬけどコメディ寄りの作品なんだと思う。始終真顔のまま読んでしまったが。嫌なヤツは死んでも構わない、謝罪させたうえで居なくなってせいせいした、という終わりかたは安直に思えて好みではなかった。
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主人公はエクスペンダブルと呼ばれる特殊な役割をもつ人間。記憶を引き継いでコピーを作れるため、「死ぬ」けれども不死とほぼ同義。タンパク質等の資源がごく枯渇した植民惑星で半ば使い捨てのように利用される立場…という、設定が面白い。
7番目のミッキーがまだ生きているのに8番目が生成されてしまい…というところから始まる。
読者として「こういう場面を詳しく読みたいなぁ」と思うところと、書き手が書きたいシーンが違うらしく、読みながら、あーこういうとこは描かれないのね、残念、と思うところがしばしばあった。
面白いのだけど、コメディなのかシリアスなのかどういうテンションで読めばいいのか掴みきれず、また、主人公含めてキャラクターたちに奥行きを感じられず、共感や思い入れを抱けなかったのが残念。 -
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映画ミッキー17を見ようかと思ったら原作があるということでこちらの方から先に読む。設定は面白い。クローン技術の発達した未来、クローン人間も作れてはいるが、その対象となる条件は極めて限定されており、代替の効くものとして、エクペンダブル(消耗品)なる名前が作られて様々な危険な作業に従事される。この世界ではすでに地球が無く(なのかな?)、人類は宇宙の様々な場所に散って生存可能な環境を探しているのだ。主人公のミッキー7は、つまりは7回目のミッキーとなる。6回死んで複製されたということだ。そして死んだと判断されてミッキー8が作られてしまったところでミッキー同士の鉢合わせが始まり、彼らの資源に極めて乏しい惑星探査環境の中では2人が存在することが許されないだろうことで生き残るためにどうするとよいかと葛藤が始まるわけだ。自分が二人いる場合のアイデンティティに関してはとても考えさせられるというか…そう、記憶の連続が自分を自分たらしめているとすれば、ミッキー7にとってミッキー8は、実は必要な記憶のアップロードが数週間無いために他人なんですよね。そして同時に存在することで、体験世界はどんどんズレていくのでますます相手は自分ではなくそれぞれが別のミッキー。でもミッキーを取り巻く周囲からすれば、恋人以外からは、同じミッキーとして扱われるわけで。。。そのあたり本書は全編どちらかといえばコメディタッチなのでそれほど悲壮感があるわけではないけど、しっかり扱われているのは良い点かなと。映画はよりコメディ寄りなのかな。アマプラで出てきたら観ることにしよう。ちなみに続編もあるけど続編ではもうエクスペンダブル設定じゃないようだから面白みはどうなんだろう。。
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Posted by ブクログ
監督:ポン・ジュノ、主演:ロバート・パティンソンで映画化が進行している長編SF。あらすじを読んで面白そうだったので、当たってみることに。
人類が、居住出来る惑星を求めて地球外へ旅立つ近未来。命が保障されない危険なミッションにおいて、特別な役割を持つ者がいた。"エクスペンダブルズ(使い捨て人間)"―――それは、命を落とす可能性の高い任務を担当し、死ぬ度に過去の記憶を受け継いで、新しい肉体(クローン体)で生まれ変わる役割を持つ者。
氷で覆われた惑星ニヴルヘイムでのコロニー建設ミッションに"エクスペンダブルズ"として参加するミッキー・バーンズは7人目のミッキー、つまり"ミッキー7"であった。とある任務で6度目の死を覚悟したミッキー7だが、生き残ることに成功して基地へ帰還する。しかし、そこには次のミッキーである"ミッキー8"が既に生み出されており―――。
あらすじを読んですぐ頭に浮かんだのは、映画『月に囚われた男』だったので、サスペンス・ミステリ調の作品になるものと想像していたのだが、実際に読んでみた印象は、オーソドックスなSFアドベンチャー。「"再生産"出来るために使い捨てられる、記憶を引き継ぐクローン体」というのは、SF好きには堪らない設定で、さらに「本来1体しか存在してはいけないクローン体が、同時に2体存在してしまっている」となると、その設定を活かしたトリック等が期待されたのだが・・・だが・・・。
映画化のタイトルは、原題の『ミッキー7』から、使い捨てられた数がだいぶ増えたのか、『ミッキー17』に。ポン・ジュノ監督の力で、本作の魅力的な設定を活かした、原作を超える作品に是非仕上げていただきたい!