カトリオナウォードのレビュー一覧

  • ニードレス通りの果ての家

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    超推し★5 閉鎖的、抑圧、混乱、暗闇… おどろきと重い体験ができる名作 #ニードレス通りの果ての家

    ■あらすじ
    アメリカの田舎町、ニードレス通りの果てに一軒の家があった。そこにはテッドが娘ローレンや猫と住んでいた。
    テッドはかつて近くの湖で発生した少女失踪事件の容疑をかけられてしまったこともある、訝しげな人物。その後嫌疑は晴れるも、失踪してしまった少女の姉ディーは未だに彼を怪しんでいた。
    ディーはテッドの隣に引越し、彼の様子を伺うのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    めちゃくちゃ面白い!★5
    それなりに読む力が求められますので、時間をしっかりとって、よい環境で読むことをおすすめします。

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    2023年03月18日
  • ニードレス通りの果ての家

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    節ごとに視点人物が入れ替わりながら語られていくのだけど、たぶんこれは信頼できない語り手、実際は何が起きているのだろう?を想像させつつひたすら不穏な感じで進む。猫視点もでてきて、かわいい。猫だけは信頼して読もうかなどと思ったりしながら読み進める。

    最後まで読み、著者あとがきを読むとこの作品の見方ががらっと変わる。1度目はホラーミステリなのだけど、2回目は感動があります。

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    2023年02月20日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ある出来事が起きて「なぜそれが起きたのか」
    これが明らかにされるのがミステリーだと思う
    読み進めると不穏や不安や落ち着かなさがこみ上げてくる、これがホラーだと思う

    人の生命が奪われなくとも血が流れなくとも
    ミステリーやホラーは綴られる事ができるだろう
    この作品も、その意味ではミステリーでありホラーだと思う

    ミステリーでありホラーでありながら、ほんの少しのやさしさも漂っていて
    ネタ的にはある意味おなじみのものではあるが、退屈はしない文章になっていて、自分は好きだと感じた

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    2023年12月17日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ホラーと聞いていたが…
    ホラーであり、ヒューマンドラマでもあり、サスペンスでもあり、スリラーで、愛にも触れる作品。
    あとがきをきちんと読むと、この作品が娯楽で消化されてはいけないことが分かります。
    多くの人があらゆることに
    目を向けて
    理解をしていかなければならないですね。
    こんな感想では意味深ですし、何にでも言えることではあるのですが、
    読めば分かるはず。



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    2023年11月02日
  • ニードレス通りの果ての家

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    全体的に息苦しいような暗さと圧迫感を感じた。
    でもこの先どうなるんだろうと読む手が止まらなかった。
    明らかに怪しいあいつ。
    犯人は絶対にあいつだ。あいつしかいないよね、って感じで展開していくが、実は。。
    いやー驚いた。そうきたか!
    ドキドキ、息を殺すようにして読み進めたので、最後は、はー!ため息ついた。
    面白かった。

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    2023年08月24日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ネタバレ

    いやー、レビューが書きづらい。
    どんな感想を書いても、本作品の事前に晒してはいけない部分に触れてしまいそうで。

    ニードレス通りに猫のオリヴィアと暮らすテッド。
    娘のローレンがときおり訪れ、部屋の中を暴れ回っている模様。
    テッドはその昔、”アイスキャンディの少女”ルルの失踪に関して怪しい人物としてメディアに吊し上げられた過去がある。
    一方、ルルの姉ディーは、浜辺でルルが失踪した日を堺に坂道を転がり降りるような人生。
    それでもルルをかどわかした犯人をこの手で捉えようと独自の調査を続けている。
    疑わしき人物に行き過ぎた行為を行った過去もあるようで、その執念は凄まじい。
    今回辿り着いた被疑者(テッド

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    2023年07月02日
  • ニードレス通りの果ての家

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    テッド、娘のローレン、猫のオリヴィアが暮らす森に面した通りの隣に住み始めたディーと4人の視点で物語は始まる。特にオリヴィアの語りは神がかりでスラスラとは読めなかったが、途中から後半にかけての怒涛の展開にびっくり!
    匂いや手触りさえリアルに描写される悲惨さと共にテッドの哀しさが胸に沁みる。救いのある終わり方が何より良かった。

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    2023年06月28日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ネタバレ

    ぜってぇ、テッドがシリアルキラーだろ~!?と思ったら、違った。ごめん。人を見かけや行動や思考で判断するの良くない。書かれていないところにも注意せねば。
    みんなテッドの人格とはな。ディーは違ったけど、ディーも信頼できない語り手だった。ちょっとずるくないこれ?
    ミステリーとしてはダメだが、ホラーなら、まあ。ホラーとしてもあんまり怖さはなかった。でもエドガー・アラン・ポーみ。
    恐怖。
    マトリョーシカはいくつも人格をもつテッドの象徴。
    楽しめたけど、めちゃくちゃ楽しめたってわけじゃない。サバイバルなのはわかる。
    というか、ローレンもオリヴィアも飢えてたってことはテッドも?大男じゃなくて、ガリガリ?そこ

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    2023年04月18日
  • ニードレス通りの果ての家

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    すごい本を読んでしまいました。
    人間の恐ろしさ、愚かさ、不可思議さが余すところなくちりばめられた本です。
    ただでさえ海外ものは読みにくいのに、語り手が次々と入れ替わり、どこまでが本当でどこまでが妄想なのか分からず、何度も読み直しました。それでも先が気になってやめられません。
    さて、いちばん おそろしいのは だーれだ?

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    2023年04月05日
  • ニードレス通りの果ての家

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    エンディングに仄かな希望が見えてもほっとする。
    これ、映画化されるらしいけど、どうやって映像化するんだろう?

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    2023年02月15日
  • ニードレス通りの果ての家

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    明らかに怪しい序盤 → 全体像がじわじわ見えてきて恐ろしくなってくる中盤 → 流砂の如き「まさか」に飲まれる終盤、そして最後には静かな悲しさが残った。
    「まさか」の展開なんだけど、単に読者を騙すギミックとして「まさか」を使ってるだけじゃないのが分かる。ほかの作品も読んでみたい。

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    2023年09月07日
  • ニードレス通りの果ての家

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    うー、後半読むのが辛くて斜め読み。
    そしてこれはホラーなのか?
    私が思ってるホラーとは違って、拍子抜けだった。ずっと物語は不穏な気配に満ちていて、定まらない何かにぞわぞわさせられたけども。
    語り手がどれも、信頼できず戸惑う。
    ラストはちょっと救いがあるというか、少しだけ光が見えてホッとした。

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    2023年08月13日
  • ニードレス通りの果ての家

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    あらかじめのお断り・・ノーベル文学賞でも本屋大賞でも東大卒作家の作品でもオックスフォード首席の作品でも10以上の賞ゲットの作品ですら、オールラウンドの人々がこぞって拍手とは言えない・・とうっすら感じている。
    でもこうしたプラットで書く以上社会常識を逸脱しない程度に言わせていただければ、面白くなかった。

    理解できないというわけではなく、夏目漱石ではないけど猫語を文字にして人間とほぼ同じ考えを持っているんだ。。ということは驚かない・・驚いたところで何にも感銘はない。

    ただ、障害を持った方が少しでも良い方向へという道を歩くことへの賛美はたたえたい~解離性人格障害というスタンス

    筋を書いても、ネ

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    2023年07月31日
  • ニードレス通りの果ての家

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    ラストにかけての種明かしは引き込まれた。
    表紙買いしたが題材も好みのジャンルだった。

    ただ和訳が合わないのと、物語の特性も相まって油断するとすぐに話がわからなくなるので読むのに時間がかかった。
    あとがきに映画化することが書いてあったので楽しみ。映像の方がわかりやすいかもしれない。

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    2023年06月16日
  • ニードレス通りの果ての家

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    途轍もなく怖い。
    ずっと怖さが纏わりついてくるようで嫌な気分になる。
    だがテッドのことが気になって仕方ないのだ。
    少女の語りと猫の語りに複雑さが増していく。

    幼い頃に苦痛を伴う耐え難いほどの虐待を経験すると大人になったときに現れる障害を知る。
    それは、解離性同一障害である。
    それによって逃げ場を確保するということなのだろうか。
    ひとつの身体に複数の人間が存在だとできるという考えは、ある意味では恐ろしい。
    自分であって自分じゃない感覚が常にあるような…。

    終始、恐怖を感じたサスペンスだった。


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    2023年05月14日