児玉尚彦のレビュー一覧
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帯の変形BS図が軽い印象を与えるが、なかなか良書。商店などの経営を念頭において書かれているが、その他の業種でも参考になることが多い。不採算部門を思い切って撤退することの重要性や会社全体でみると、利益+給料から、法人税・源泉所得税・消費税を取られる構造は変わらない。利益がなくなるまで社員に給料を払うことは法人税の代わりに源泉所得税を払っているだけだったり、いわゆる節税というものは税負担を会社から個人に振り替えたり、課税時期をずらす効果しかない、というのは達見。すっと腑に落ちる。・会社にお金を貸すときは少人数私募債という形式にして、会社が発行する社債を社長が引き受けることにする。利子は20%の天引
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経理業務をいかにデジタル化していくか、段階をふんで説明されていてわかりやすい。
デジタル化が目的化されてしまいがちだが、本来の目的は違う。経理とは経営管理であり、作業を効率化して経営管理に時間を割けるようになるのがデジタル化の目的である、という点を踏まえている。
一方で、頭の固い年配層、長年アナログで作業をしてきた経理のベテランに変化を促すために、インボイス制度、電子帳票保存法の話を引き合いに「法律で決まったことだから後戻りできない」と行ってしまうのもありだろ思われる。
この本に書かれていることはDXの手前、デジタライゼーションまでであるが、このまでできないのであれば、DXは無理だろう。
経理 -
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売り上げ、利益、お金、と似ているようだが違うこの3つの題材について分解し、会社をどう成長させていく、若しくは出口を決めて行くのかを教えてくれる本。
著者は経理管理職向けのセミナーなどで色々な社長さんにアドバイスし、且つその色々な社長さんの現実をまとめた方である。
売り上げ、利益、お金。税金の活用方法などを様々な角度から教えてくれた。
以下必要な部分を抜粋。
IT投資を抑えるコツ
・最先端の技術は使わない
・今必要な物だけ導入する
・独自開発せず汎用ソフトを利用する
・ソフトを買わずにまず無料ソフトをネットで検索して、比較して決める
・銀行は粗利益の25%を会社の返済能力と見ている
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Posted by ブクログ
● 「人を傷つけるものが三つある。悩み、諍い、空の財布。そのうち空の財布がもっとも人間を傷つける」マーヴィン・トケイヤー『ユダヤ商法』
● 経営のことがわかっていない経理部門がコスト削減を提案すると、決まってこうなってしまいます。私は、この軽費の一律カットを“失敗する引き算のコスト削減策”と言って、いつも見直すように提言しています。
● 「コップをおいて水を溜めてるとするわね。あんた、のどが渇いたからって、まだ半分しか水が溜まってないのに飲んじゃうだろ。コレ、最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、あふれて、たれてくるやつを、これをなめて、我