松崎朝樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
某国家試験を受験するにあたり、精神医学領域においてYouTubeで松崎先生には本当にお世話になった。ややこしい言葉などは音声だけを繰り返し聞いた。松崎先生の個性的なキャラクターははじめは馴染めなかったが、すぐにクセになり今やファンだ笑
この本は本当に良本だった。端的でわかりやすい。
国家試験で必死に勉強した知識もあっという間に忘れていく。ただ、職業柄、浅くても広く知識は欲しいので時々手に取ったり、辞書のように調べたりするのに使いたい。
はじめに、がすごく良かった。決めつけないこと、と注意点をしっかり喚起してくれている。すごく大事なことだと思う。
悩みや困り感に名前がついた時、楽になるかどうかはその人によるし、複雑に感情が入れ組むと思うが、楽になるための一歩を踏み出すきっかけになると良いなぁ。 -
Posted by ブクログ
多岐にわたる精神疾患を一般の方向けに噛み砕いて説明しており、「精神障害者が社会に出て行くときの、高いハードルを取り除く作業として、最も重要なのは、一般市民が正しい知識を持つことだ」という松崎先生の理念が伝わってくる1冊であった。
パーソナリティー障害も10分類全て紹介されていたのが印象的だった。これらの発症の背景が個人的には気になるところではあるが、そこまで説明すると膨大な量になってしまうので今回は触れられていなかった。パーソナリティー障害は基本的に治療法が確立されておらず、医療者以外との連携がより重要な領域だろう。今後の展望が気になるとこである。
✏急に激しい不安に襲われるパニック症や、誰かと一緒にいないと不安でいられない分離不安症も、どちらも周囲に助けを求め、生存する可能性を高める機能とも言える。 つまり、精神障害とは、人が生き残るための能力の一部であり、その能力が暴走しているとも考えられる。
✏精神障害の原因は、身体疾患など外的なもので誘発される「外因性」、脳の機能の障害によって生じる「内因性」、ストレスや考え方の癖からくる「心因性」の3つに分類される。
精神科医が扱う精神障害で、最も多いのが内因性である。内因性精神障害の多くは、薬物療法の対象となりうる。
心因性の精神疾患には、精神科医による精神療法、心理師による心理療法(カウンセリング)など、対話が重視される。
(←心理士さんは基本的に心因性のものが専門。ここが精神科医と心理士さんの大きな違いと言えるだろう。)
✏変換症はストレスに伴い身体症状が出現するもので、転換性障害とも呼ばれる。
身体症状が出ていれば、そちらに意識が行って大元のストレスについては目を背けることができる。つまり、その症状の存在が、本人にとって利益をもたらす「疾病利得」が生じていることがある。
✏解離性同一症の治療では、別人格の登場を遮ることなく理解に努める必要があるが、「あなたは何歳なの?」「趣味は?」など、別人格の詳細について質問することは避けたほうがいい。本人が語っていないことについてあれこれ聞くことは、別人格をより強固に形成することにつながるからだ。
✏パーソナリティ障害全般について言えることだが、あるときに「発症」するというよりも、もともとあった気質のようなものが成人期早期までに明らかになり、短期間では変化せず一貫した傾向が見られる。
✏彼らと話す中では、不用意に本人の気持ちのあり方や性のテーマといった個人的領域に深く踏み込まないようにすべきだ。踏み込みすぎて本人が治療者の共感や温かさを感じると、かえって葛藤や混乱が高まってしまう可能性もある。
✏治療者は本人の主張の「真偽」を判断しない立場を取ることだ。
✏関わる者の小さな振る舞いが本人の不信感の原因となりうるので、何か間違いを指摘されたら、自分の至らなさを認める率直さも必要だ。
✏サイコパスについて、親の育て方などが論じられることがあるが、そうした二次性の要素は乏しい。育ち方による二次性のサイコパスはソシオパスと呼ばれることもある。本質的な原因として、脳の特性が指摘されている。扁桃体が小さく、セロトニンやドパミンが過剰という。つまり、人はサイコパスになるのではなく、サイコパスとして生まれるのだ。 -
Posted by ブクログ
耳にしたことはあるし、怖いイメージもある。
ひょっとすると偏見もある精神障害や精神病を扱う
精神医学。
しかし、実際にどのような症例がどのように判別されるかなど、体系的に知る機会はないはず。
扱っている内容も幅広く、良かった。
扱っている症例
・気分障害
・統合失調書
・錐体外路症状
・不安になる障害
・身体症状
・ヒステリー
・摂食障害
・依存、嗜好
・睡眠障害
・せん妄
・パーソナリティ障害
・統合失調症型
・反社会性人格
・不安障害
・児童、思春期に始まる障害
・ADHD
・自閉症スペクトラム
・カサンドラ症候群
・認知症
・アルツハイマー
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症
上記の精神病は、進化の過程で命を守るために発生した物もあるし、脳機能の問題として発生した物もある。
特に、認知症などは超複雑な生体システムである脳の中で、血が廻らない部分が出来たり、変なタンパク質が出来るだけで生じるので、そりゃそういう事も起きるわ。。と思う。
つくづく人の思考、人格はこの超複雑な生体部品の寸分たがわぬ機能によって成り立っているのだなと思わされる。
得もいえぬ不安や恐怖は無知から始まる事が多い。
不安を鎮めるにはまず知る事。
それがわかる事。
分かるは分ける事。
そう考えると、判別し症名を与える事で
客観的に見る術を得られるようになり、不安も少し和らぐかなと思う。 -
Posted by ブクログ
【自分に当てはまるもの、なったことあるもの】
☑️抑うつ(気分の落ち込み、物悲しさ)
☑️精神運動制止(動く気がなくなる。トイレ、お風呂に入るのがしんどい会話が困難)
☑️仮面うつ病(心よりも体のあちこちの不調(痛みなど)に悩まされる。病院に行っても診断名は付かない)
☑️アパシー(「思考」「情動」「行動」の意欲が落ち、それにすらどうでもいいと感じてしまう状態)
☑️アンヘドニア(趣味、娯楽が楽しいと思えない)
☑️デモラリゼーション(周囲の期待に応えられない、望む結果が得られないことで、モチベーションが無くなり、生きる意味も分からなくなる)
☑️生理前不快気分障害(PMDD)
☑️微笑みうつ病(人には笑顔で接するべきだと思っているが、心の中では虚しさを感じている)
☑️季節性うつ病(10月~3月頃の冬季うつが典型例。日照時間が少ないことが原因)
☑️退行期うつ病(更年期。社会的、肉体的、精神的に下り坂に入る時期)
☑️強迫症(手が汚れている気がして、手洗いを止められない⇒洗浄強迫。電気の消し忘れや鍵の閉め忘れが心配になる)
☑️社交不安障害(回避性パーソナリティ障害)⇒人から責められたり、拒まれたり、笑われたりしないか不安になる。何かに挑戦したり新しいことをするのが苦手 -
Posted by ブクログ
「仮面ライダー怪人大全」とか、そういう図鑑的な本がけっこう好きである。
カタログ的にペラペラめくりながら、この怪人モチーフは○○と似てるなぁ、とか、このデザインはさすがにないんじゃないかしら、とか、個性的すぎて忘れられないわーこれ、とか、あれこれ考えるのが好きだ。
けれどもこの「大全」、怪人たちの外見や名称、特徴はわかるが彼らが登場した回のストーリーや流れ、どんなシーンがあったのかまではわからない。
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本書は、帯によると「こころの理解が深まる 科学に基づく"1分で読める"ケアの技法大全」/職場に一冊/(対象として)心理職を目指す人、福祉関係者、教職員、医療従事者(以下略)とある。
著者は河合塾KALSで長年臨床心理士・公認心理師受験のための講座で講師を務められている(受験対策のための通称「赤本」編者でもある)宮川先生、そして公認心理師受験対策の一方の雄、通称「ペンギン本」の編者である"ドットコム先生"こと三浦先生。監修が筑波大学の"あの"松崎先生という豪華布陣。
主な内容は、書名の通り臨床心理の現場で用いられているさまざまな体系やその技法、具体的にどういった場面で用いられるかを1〜2ページのボリュームに凝縮して紹介し、概観的に網羅しているというもの。長年受験対策書に携わってこられた先生方の実績がいかんなく発揮されており、現代の問題とも絡めたコンパクトな記述と文体が読みやすい(あと、挿絵がかわいい。テトラポッドが登場しないのが個人的に残念。笑)。
認知行動療法の用語や技法から始まり、相当のボリュームが割かれているのが個人的には胸熱だが、もちろんその他多くの心理療法についてもかなり専門的な用語まで網羅されているので、わからない言葉が出てきた時に調べるのにもいいかもしれない。
もちろん、それぞれに深い歴史と複雑な理論があるものなので、1〜2ページに収まるものではないことは知った上で、興味を持った分野をより詳しく深く知るための入り口という形で用いるのがよいのだろう。どの理論も深く学ぶと面白いし、何より"生兵法は怪我の元"と自戒したい。
なお、後半は受験者向けや心理職として仕事をしている人に向けた内容となっている。
私のような行動療法バカにとっては、受験が広い視野とさまざまな技法や考え方に触れるためのよい機会だったので、本書でも興味深いトピックに触れることができて意義ある読書ではあった。
ところで、本書は概説書ではあるものの、実は案外読者を選ぶ一冊かもしれない、とも感じた。
「ライダー怪人大全」を手に取るのがおそらく"ただのライダー好き"を超えて「怪人たち」に興味を持つ層であるのと似ているかもしれない(ライダー怪人よりは臨床心理学に興味を持つ人の方が圧倒的に多いだろうが)。
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「怪人大全」とかを見ていると、コンセプトが似たやつとか「あっこれ○○のスーツをアレンジしたやつなのでは」みたいな気づきがあったりする(よね?)。
対人援助の技法もそれぞれが独立しているわけではなく、どこかに通底するものを見出せたりするのが面白いと思う。
ちゃんとストーリーやエピソードを知った上であらためて眺める「怪人大全」、格別ですよ。
付記:宮川先生、三浦先生、松崎先生、受験の際は本当にお世話になりました。受験対策本やYouTube、SNS発信など学習者や現役の心理職への励まし、エンパワメントは本当に力になりました。