特掃隊長のレビュー一覧

  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    遺体痕処理から不用品撤去・遺品処理・ゴミ屋敷清掃・消臭・消毒・害虫駆除を行う「特殊清掃」。そんな特殊清掃を生業としている男性のブログをまとめたのがこの本だ。
    自殺や病死など、死に至る原因は様々だけれど、発見されるまでに時間がかかる孤独死では、現場が凄惨なものになる。そこを清掃するのだから、まさしく汚仕事(おしごと)。

    離れて暮らしていた息子が引きこもりになり、そのまま病気で孤独死をした。その父親が部屋の清掃を依頼。特掃隊長と共に、死体痕を自ら清掃した父親の愛情。
    昔、世話になった知人が孤独死。苦しいときに助けてくれた“真友”への恩返しにと、特掃隊長に依頼する前にあらかたの清掃をしていた男性。

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    2019年02月21日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    ネタバレ

    人は自宅で家族に見守られて旅立つばかりではない。
    不慮の事故や突然の病で旅立つ人もいる。誰にも気づかれないで無くなった場合の事例がこの本に多く掲載されている。
    人は死んだ後、何もしなければ腐敗し、溶けてなくなってしまうことを私は初めて知った。そして、その劣悪な状況の中、清掃を行う職業があることも初めて知った。
    人の死は常に生と隣り合わせで、いつ死を迎えるかなんてわからない。
    いつも通りがいつも通りにならない時がいつか来る。
    自分の死生観についても考えさせる本でした。

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    2014年12月08日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    当事者本系、有り難いのです。遺体処理なども含まれるそれは大変なお仕事なんですが、また作者の方の在り方がよくて。本当、紹介する言葉の無い本です。読めば分かる。

    あ、でも最後の養老先生のコメント、こんなよろよろした文体のお方だったっけって失礼にも勝手に心配になったの私だけでしょうか…

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    2014年10月09日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

    購入済み

    凄く…

    考えさせられました。
    こんな事書くのは、失礼かもしれないけど…
    最初は、軽い興味本位で、読ませてもらいました。
    でも、夢中で読み終えました。

    (自分のこれからの人生を考えなきゃいけないなぁ。)
    と、思わせてもらいました。

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    2013年11月30日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    ”特殊”な清掃を請け負う、特掃隊長。
    本書で語られる多くは、特殊な状況下に置かれた遺体とその周囲の清掃。
    ”特殊”な状況下ゆえ、周囲の人たちも我をモロに出す。
    遺体の状況、故人の周囲の人たちを見る中で、在りし日の姿も垣間見えてくるようだし、そこから世の中の空気も感じられるよう。
    普段接点のない仕事、分からない世界だったので衝撃もあったが、淡々とした語り口で読みやすい。
    「死」「どう生きるか」を考えた。
    巻末の養老孟司さんの解説も、「さらに考えさせられる感じ」でよかった。

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    2012年07月28日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    物語で読んだことはあったがリアルは初めて。誰かがやらないといけない仕事。全ての仕事は尊いという言葉を思い出す。納棺師も素晴らしいし同じカテゴリーに感じる。きっとこの人は往生したら天界で人間を助ける役目とか担うんじゃないかなあと思った。

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    2012年05月03日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    衝撃的で刺激的で知らない世界を見せてくれた。
    だいぶ昔に読んだから、断片的にしか覚えてないけど、たしか腐敗した人の臭いに晒されると、お風呂入ってもその臭いが取れないとか…

    とっても読みやすくて、気持ち悪いはずの現場の状況もサッパリな文章でグロさがなかった!!(あくまで個人的な感想)

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    2024年12月29日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    面白かった!

    読み応えある〜腐乱死体の描写が大好きで読んでみたのだけどその辺りは割とあっさり目に書いてあるように感じた。

    「生きる」ことについて真剣に考える。

    その日その日、今の今の今を生きる。

    作者がこめた強いメッセージは否応なく伝わってくる。

    本当に凄惨な現場なのですね…現場の空気がここまで届いてくるようだ、実際に現場に居合わせたことはないけど、この仕事に打ち込んでる人の心理は…私の理解を超えたところに達してる。

    強い…。

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    2022年04月05日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    「特殊清掃」― 死体処理や腐乱死体があった部屋の清掃や「ごみ屋敷」の清掃 ― を請け負う業者に勤める著者がつづるブログが元になった本。

    「死」というものは現代においては隠されている(TVでは豚の死骸だってモザイクを入れられる)。この本には深い哲学的な考察などはない。その分、腐乱する身体というむき出しの現実があるということを単に提示する。淡々と行う作業の中での心の引っ掛かりがある種の謙虚さを持ってさらりと綴られる。

    だからこそ養老孟司の解説がとても邪魔なものとなっているのだ。

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    2020年03月29日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    特殊清掃という仕事を初めて知った。
    新聞にも載らないような訳ありの死は今もどこかで起こっていて、彼が清掃に翻弄しているー。

    死後の精神がどうなるのかはわからないが、
    肉体は腐敗する。
    そんなのは考えればわかることなんやけど。
    まだ私は死を自分事として考えられていない。
    そういう危機に面して初めて、
    想いを巡らせることができるのだろうか。

    「メメント・モリ(死を思え、死を忘れるな)」

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    2014年04月08日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    本書は、特殊清掃を行う「特掃隊長」と呼ばれる男性のブログ「特殊清掃・戦う男たち」を書籍化したものです。『ニンゲンは死ねば腐るだけや』この言葉が意味する現実を突きつけられる内容が次から次へと登場します。

    本書は人気ブログ『特殊清掃「戦う男たち」』の書籍化したものだそうで、僕も本書を読み終えた後でサラリとではありますがブログのほうを確認しました。筆者は大学を卒業後、この特殊清掃の仕事に就き、肩書きはヒューマンケア株式会社ライフケア事業部所属であるそうで、1992年から遺体処置・湯灌納棺・遺体搬送・遺品処理・ゴミ処分・特殊清掃・消臭消毒・害虫駆除業務の現場を踏み、現在は特殊清掃部門を担当されている

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    2013年11月03日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    恥ずかしながら初めて知ることが多かった。特殊清掃という言葉に単純に凄惨な事件現場やゴミ屋敷を連想していたが孤独死や自殺という新聞に載らないような場所の清掃がほとんど…。
    そうだよな、人間も生き物なんだよなと思い出した。
    依頼人とのコミュニケーションもかなり繊細な意識で臨むだろうし、身体も気持ちも酷使する大変な仕事だ。

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    2013年07月27日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    死生観を考えるきっかけって、昔は宗教の中にあったりしたものだけど、今は法医学とかこういった職業の中にあったりするのかなと思う。

    いい本。

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    2013年03月03日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    決して上手な文章ではないと思う。矛盾したことも書いているし、ときにキザな言い方だなとも思う。だけど、普通の人では体験できないことに日常的に接しているからこそ、惹きこまれる本だった。

    冒頭にこう書いてある。「私は、今まで、幾人もの死を体感し、幾人もの生を垣間見てきた。目に見えるものを片付ける中で、目に見えないものをたくさん目の当たりにしてきた。すべての儚さを思い知らされつつも、死痕を消して生跡を刻み、死を生に転化させてきた」。非日常的なことの連続の中で、目に見えるものはもちろんのこと、目に見えないけど、確かにそこにあるものを実感できるのだと思う。それは、故人の人生という営みの足跡であり、そこに

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    2012年10月31日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    文章が上手い下手の世界ではない。『死』を日常的に接している人の『死』への考え方を赤裸々に述べられたもの。養老先生に逆らうようだが普通の人は『死』には顔をそむけ、いや、避けているのが通常であろう。色んな状況に遭遇した事を客観視したこの本は老い先短かい単身生活の私には参考とする点が多い。

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    2012年09月02日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    特殊清掃という、大多数の人がやりたくないけれども、ちょっと興味をひかれる職業。ブログをまとめただけであって若干だれる部分があったが、いろいろ考えさせられる本だった。

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    2014年02月19日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    ネタバレ

    文章の巧さを味わう本ではなくて、
    語られているものごとに非常に意味のある本。

    個人的には、死ぬ迄にあと何回食事を出来るか、だとか、
    今日無事に帰宅出来るか分からないから、出勤前の部屋は
    きれいに保っておこうだとか、ごく常々思っているが、
    死んだ後の自分の体について思いを巡らすことは少なかった。

    文中の故人は、浴槽に沈む「自分の歯」を思ったことはなかったのではと察する。
    解説の“致死率100%”も、当たり前とはいえ、はっとした。

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    2013年07月08日
  • 特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録

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    本書に登場する死の多くは、おそらく訳ありの死であり、しかも終わったあとの「死」。
    失礼ながら、さほどうまいとは言えない文章を、シチュエーションが読み物にしたてあげた印象。
    淡々と書かれているものを淡々と読みましたが、清掃の対象が、はからずも知人であった、というエピソードには、他と少し違う迫力がありました。世の中には「あかの他人」がやるべきことがあるんだなあ。

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    2012年07月19日